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PRIMECLUSTER HA Server 4.3A20A インストールガイド

A.3 システムディスクのミラーを解除せずにOSを再インストールしてしまった場合

以下の手順にしたがい、GDSのミラーを解除してください。

対処方法
  1. EFI環境変数に設定されているGDSの構成データベースの情報を削除します。

    # cd /sys/firmware/efi/vars/ <Return>
    # cat sysvol-db-*/raw_var > del_var <Return>
    # cat sysvol-db-*/data <Return>
       => 何も出力されないことを確認してください。
  2. EFIブートマネージャーのブートオプションから、SDXディスクの項目を削除します。

    1. 現在の EFIブートマネージャーの設定を確認します。

      # efibootmgr <Return>
      BootCurrent: 0000
      Timeout: 5 seconds
      BootOrder: 0001,0002,0000
      Boot0000* sda
      Boot0001* RootDisk1
      Boot0002* RootDisk2

      この例では、項番0001のRootDisk1と、項番0002のRootDisk2がSDXディスクの項目です。

    2. ブートオプションから SDXディスクの項目を削除します。

      # efibootmgr -B -b 0001 <Return>
      BootCurrent: 0000
      Timeout: 5 seconds
      BootOrder: 0002,0000
      Boot0000* sda
      Boot0002* RootDisk2
      # efibootmgr -B -b 0002 <Return>
      BootCurrent: 0000
      Timeout: 5 seconds
      BootOrder: 0000
      Boot0000* sda
  3. システムをリブートします。

  4. PRIMECLUSTERをインストールし、システムディスクのミラーリングを再設定、または、GDS構成を再構築します。

注意

  • システムディスクのミラーリング再設定時に以下のエラーとなった場合、以降に示す手順を実行しGDS占有域のパーティションを削除した後、ミラーリング設定処理を再度実行してください。

    SDX:sdxdisk: ERROR: 物理スライス名 is private slice

    例:物理スライス名がsda8の場合

    1. partedコマンドを起動します。

      # parted /dev/sda <Return>

      参照

      partedコマンドの詳細については、parted(8)のマニュアルを参照してください。

    2. printサブコマンドを使用し、パーティション構成を表示します。

      (parted) print <Return>
      Disk geometry for /dev/sda: 0.000-35046.525 megabytes
      Disk label type: gpt
      Minor    Start       End     Filesystem  Name        Flags
      1          0.017    256.016  fat16                   boot
      2        256.017  20736.016  ext3
      3      20736.017  35072.016  linux-swap
      4      35072.017  45312.016  ext3
      5      45312.017  55552.016  ext3
      6      55552.017  65792.016  ext3
      7      65792.017  69888.016  ext3
      8      69888.017  69898.016     <== GDS占有域(10MB固定)
    3. GDS占有域を削除します。

      (parted) rm 8 <Return>
    4. partedコマンドを終了します。

      (parted) quit <Return>
  • GDS構成の再構築時に以下のエラーとなった場合、以降に示す手順を実行しGDS占有域のパーティションを削除した後、GDS構成の構築を再度実行してください。

    SDX:sdxdisk: ERROR: 物理ディスク名: already exists in another class

    例:物理ディスク名がsdbの場合

    # /etc/opt/FJSVsdx/bin/sdxrstlabel -d sdb <Return>
    上記でエラーとなる場合は、ddで以下のようにします。
    (dd if=/dev/zero of=/dev/sdb seek=16 count=1)