マルチシステム機能を使用した環境での、CORBAサービスのプロキシ連携のセットアップ方法について、デフォルトシステムと拡張システムでの違いを説明します。
拡張システム上のプロキシ連携のセットアップでは、サーバでInbound Proxyを設定する際に拡張システム名を指定します。その他のクライアントの環境設定などについては特に違いはありません。
ここでは、デフォルトシステムと違いのある操作について説明します。
なお、プロキシ連携のセットアップの詳細については、“セキュリティシステム運用ガイド”を参照してください。
サーバでのInbound Proxyの設定
サーバアプリケーションがファイアウォール外部のクライアントから要求を受ける場合は、Inbound Proxyの設定が必要です。
OD_or_admコマンドの-xオプションでInbound Proxy情報ファイルを指定して、オブジェクトリファレンスにInbound Proxyを設定します。同時に-Mオプションで拡張システム名を指定します。
拡張システム(system1)のオブジェクトリファレンスにInbound Proxyを設定
OD_or_adm -c IDL:test1/intf1:1.0 -x proxy_file -n test1::intf1 -M system1 |
環境変数“IS_SYSTEM”で拡張システム名を指定すると、-Mオプションを指定せずに、OD_or_admコマンドを実行することもできます。ただし、両方が指定されている場合は、-Mオプションが有効となります。
OD_or_admコマンドは、クライアントアプリケーション側では-Mオプションは指定できません。また、環境変数“IS_SYSTEM”の値も有効とはなりませんので注意が必要です。