※1 HTTPリスナー/Webコンテナに接続されてから、リクエストの処理が開始されるまでの待機時間です。詳細は、以下を参照してください。
監視対象 | 時間監視機能 |
(a) | Webサーバコネクタの送受信タイムアウト |
(b) | 接続アップロードタイムアウト |
(c) | アプリケーション最大処理時間 |
(d) | 送信タイムアウト |
これらの時間監視機能と相関関係を説明します。
WebサーバコネクタがHTTPリスナー/Webコンテナとの間でデータパケットを送受信するときの待機時間(単位:秒)を監視します。Webコンテナに対して、送受信タイムアウト値を超えてデータパケットの送信または受信ができなかった場合、WebサーバコネクタはHTTPステータスコード500(Internal Server Error)をクライアントに返却します。また、送信時のタイムアウト発生時にはIJServer12035を、受信時のタイムアウト発生時にはIJServer12044をWebサーバコネクタのログ(jk2.log)に出力します。
注意
本項目はWebサーバを経由する運用の場合のみWebサーバコネクタにより監視されます。その際、Webサーバコネクタは相関関係図の「クライアント」に相当します。
以下の関係を満たすように設定してください。
(a) > (b) + (c) + 図中※1 (a) > (d)
HTTPリスナー/Webコンテナがクライアントからのデータパケットを受信するときの待機時間を監視します。
本タイムアウトを超過した場合、Webコンテナはデータの読み込みを中断します。タイムアウト発生時にメッセージが出力されることはありません。
基本的に、以下の関係を満たすように設定してください。
(c) > (b)
ユーザアプリケーションの呼び出しから復帰までの処理時間を監視します。監視対象の時間にはリクエストのメッセージボディの読み込み時間も含まれます。
一方、レスポンスの送信完了までの時間は、以下の場合を除き含まれていません。
HTTPアクセスログが有効な場合
アプリケーションでflushする場合
本タイムアウトを超過した場合の動作は、以下の2種類から選択できます。
警告メッセージを出力する
プロセスを強制停止する
詳細は、「2.5.3 アプリケーション最大処理時間の監視」を参照してください。
クライアントにデータパケットを送信するときの待機時間です。
本タイムアウトを超過した場合、Webコンテナはデータの送信を中断します。この場合、不完全な(途中までの)レスポンスデータがクライアントに送信されていることになります。なお、タイムアウト発生時にメッセージが出力されることはありません。
以下の関係式を満たすようにしてください。
(c) > (d)
本パラメータは、以下のJVMオプションで設定する必要があります。単位はミリ秒です。なお、送信タイムアウトは、設定値の書き込みを3回トライします。
例えば、送信タイムアウトを120秒に設定したい場合は、40000(ミリ秒)を設定します。
省略値は30000(ミリ秒)です。
-Dcom.sun.grizzly.writeTimeout=設定値