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Interstage Application Server/Interstage Web Server Express Java EE運用ガイド(Java EE 6編)
FUJITSU Software

6.14.1 HTTP通信

相関関係

※1 HTTPリスナー/Webコンテナに接続されてから、リクエストの処理が開始されるまでの待機時間です。詳細は、以下を参照してください。

監視対象

時間監視機能

(a)

Webサーバコネクタの送受信タイムアウト

(b)

接続アップロードタイムアウト

(c)

アプリケーション最大処理時間

(d)

送信タイムアウト


これらの時間監視機能と相関関係を説明します。

(a) Webサーバコネクタの送受信タイムアウト

WebサーバコネクタがHTTPリスナー/Webコンテナとの間でデータパケットを送受信するときの待機時間(単位:秒)を監視します。Webコンテナに対して、送受信タイムアウト値を超えてデータパケットの送信または受信ができなかった場合、WebサーバコネクタはHTTPステータスコード500(Internal Server Error)をクライアントに返却します。また、送信時のタイムアウト発生時にはIJServer12035を、受信時のタイムアウト発生時にはIJServer12044をWebサーバコネクタのログ(jk2.log)に出力します。

注意

本項目はWebサーバを経由する運用の場合のみWebサーバコネクタにより監視されます。その際、Webサーバコネクタは相関関係図の「クライアント」に相当します。

以下の関係を満たすように設定してください。

(a) > (b) + (c) + 図中※1
(a) > (d)

(b) 接続アップロードタイムアウト

HTTPリスナー/Webコンテナがクライアントからのデータパケットを受信するときの待機時間を監視します。

本タイムアウトを超過した場合、Webコンテナはデータの読み込みを中断します。タイムアウト発生時にメッセージが出力されることはありません。

基本的に、以下の関係を満たすように設定してください。

(c) > (b)

(c) アプリケーション最大処理時間

ユーザアプリケーションの呼び出しから復帰までの処理時間を監視します。監視対象の時間にはリクエストのメッセージボディの読み込み時間も含まれます。
一方、レスポンスの送信完了までの時間は、以下の場合を除き含まれていません。

  • HTTPアクセスログが有効な場合

  • アプリケーションでflushする場合

本タイムアウトを超過した場合の動作は、以下の2種類から選択できます。

  • 警告メッセージを出力する

  • プロセスを強制停止する

詳細は、「2.5.3 アプリケーション最大処理時間の監視」を参照してください。

(d) 送信タイムアウト

クライアントにデータパケットを送信するときの待機時間です。

本タイムアウトを超過した場合、Webコンテナはデータの送信を中断します。この場合、不完全な(途中までの)レスポンスデータがクライアントに送信されていることになります。なお、タイムアウト発生時にメッセージが出力されることはありません。

以下の関係式を満たすようにしてください。

(c) > (d)

本パラメータは、以下のJVMオプションで設定する必要があります。単位はミリ秒です。なお、送信タイムアウトは、設定値の書き込みを3回トライします。

例えば、送信タイムアウトを120秒に設定したい場合は、40000(ミリ秒)を設定します。

省略値は30000(ミリ秒)です。

-Dcom.sun.grizzly.writeTimeout=設定値