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Interstage Application Server/Interstage Web Server Express Java EE運用ガイド(Java EE 6編)
FUJITSU Software

6.11.2 通信データサイズに関する注意事項

最大受信バッファサイズの拡張について

最大メッセージ分割サイズの拡張や、非フラグメントモード使用時、接続先の送信データサイズが256000Byteを超える場合がないか確認してください。
接続先の送信データサイズが256000Byteを超える場合、最大受信バッファサイズを拡張する必要があります。

最大受信バッファサイズの設定は、Java VMオプションで指定します。

最大受信バッファサイズはデータ受信時の設定であり、クライアントからのリクエスト受信時と、サーバーからのリプライ受信時に有効な機能になります。

プロパティ名

com.sun.corba.ee.transport.ORBMaximumReadByteBufferSize

設定値

256000~2147483647(Byte)

デフォルト値

256000

設定方法
  • スタンドアロンクライアントの場合

    Java VMオプションに設定します。

    -Dcom.sun.corba.ee.transport.ORBMaximumReadByteBufferSize=設定値
  • アプリケーションクライアントコンテナに設定する場合

    環境変数VMARGSに設定します。詳細については、「4.9.1 Java EEアプリケーションクライアントの環境設定」を参照してください。

  • IJServerクラスタに設定する場合

    asadminコマンドを使用してJava VMオプションに設定します。詳細については、「JVMオプション」を参照してください。
    設定変更時は、IJServerクラスタを再起動する必要があります。

    -Dcom.sun.corba.ee.transport.ORBMaximumReadByteBufferSize=設定値

接続先から受信したデータは、受信バッファに格納されます。受信バッファのサイズは、受信するデータサイズにより、インストール直後の値64000Byteから、最大受信バッファサイズの設定値まで、2倍ずつ(64000→128000→256000)拡張されます。

受信するデータサイズが、最大受信バッファサイズを超過した場合、データ受信処理は失敗し、以下の警告メッセージが通知されます。

本警告メッセージが通知された場合は、接続先の送信データサイズが最大受信バッファサイズより小さくなるようにチューニングしてください。

Windows Server(R) 2008以降における処理遅延について

オペレーションシステムの仕様(KB2020447)により、以下の条件でデータ送受信中に5秒間の処理遅延が発生する場合があります。

本現象を回避するためには、以下の対処を行ってください。