ページの先頭行へ戻る
Interstage Application Server/Interstage Web Server Express Java EE運用ガイド(Java EE 6編)
FUJITSU Software

4.18.1 Session Beanへアクセスする場合

Session Beanは呼び出し元のアプリケーションからの要求を同期的に処理します。ローカル用インタフェース(@Localアノテーションを定義したインタフェースなど)を使用する場合には、同一のサーバーインスタンスに配備されたアプリケーションからのみ呼び出すことができます。また、リモート用インタフェース(@Remoteアノテーションを定義したインタフェースなど)を使用する場合には、同一のサーバーインスタンスに配備されたアプリケーションだけでなく、IIOP通信を経由してリモートマシンからEnterprise JavaBeansを呼び出すことができます。この場合、以下の呼び出し元の形態により利用できる機能や呼び出し元の環境設定に違いがあります。

  1. 同一のサーバーインスタンス/同一の配備モジュール内のアプリケーション

  2. 同一のサーバーインスタンス/別の配備モジュール内のアプリケーション

  3. 別のサーバーインスタンスのアプリケーション

  4. Java EEアプリケーションクライアント

  5. Java SEスタンドアロンアプリケーション

  6. J2EE実行環境(IJServer)のアプリケーション

利用できる機能

以下の表はそれぞれの呼び出し元の形態で利用できる機能の差異を示しています。○が利用可能な機能です。

機能

同一のサーバーインスタンス/同一の配備モジュール内のアプリケーション

同一のサーバーインスタンス/別の配備モジュール内のアプリケーション

別のサーバーインスタンスのアプリケーション

Java EEアプリケーションクライアント

Java SEスタンドアロンアプリケーション

J2EE実行環境(IJServer)のアプリケーション

動的スタブ

ローカル呼び出し

リモート用インタフェース利用時の参照渡し

以下にそれぞれの呼び出し元の形態で利用できる機能について説明します。

呼び出し元の環境設定

以下の表はそれぞれの呼び出し元の形態で環境設定が必要なものを示しています。○が環境設定が必要なものです。△は環境設定が必要な場合があるものです。

環境設定項目

同一のサーバーインスタンス/同一の配備モジュール内のアプリケーション

同一のサーバーインスタンス/別の配備モジュール内のアプリケーション

別のサーバーインスタンスのアプリケーション

Java EEアプリケーションクライアント

Java SEスタンドアロンアプリケーション

J2EE実行環境(IJServer)のアプリケーション

クライアントスタブJARファイル

JNDIの環境変数の設定

リモート用インタフェースの設定

接続先の設定

以下にそれぞれの環境設定ついて説明します。

注意

EJB 3.x以降の場合は、呼び出し先のリモート用インタフェースを呼び出し元のアプリケーションに同梱してください。