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Interstage Application Server/Interstage Web Server Express Java EE運用ガイド(Java EE 6編)
FUJITSU Software

4.7.4 Webサーバコネクタの故障監視の運用準備

Webサーバコネクタの故障監視を使用する場合には、故障監視機能の設定が必要です。

注意

  • 故障監視機能は、以下の製品で使用可能です。

    • Interstage Application Server Enterprise Edition

    • Interstage Application Server Standard-J Edition

    • Interstage Application Server Enterprise Edition同梱のWeb Package
      (Standard-J Edition同梱のWeb Packageでは、本機能は使用できません。)

      64bit版の製品では、Web Packageを提供していません。

  • 故障監視機能は、IJServerクラスタとWebサーバを分離して運用する構成の場合だけ使用できます。


設定項目

以下の設定項目があります。

項目名

意味

故障監視方式

以下のいずれかの監視方法を選択します。

  • 使用しない
    故障監視機能を使用しません。

  • ping監視
    IJServerクラスタを運用しているサーバマシンの稼働状況をpingで行います。

  • ポート監視
    IJServerクラスタを運用しているサーバマシンの稼働状況をpingで行うと同時に、Webコンテナの稼働状況をconnectで行います。

故障監視間隔

ping監視またはポート監視による稼働状況の監視を実施する間隔を設定します。

応答待ち時間

IJServerクラスタを運用しているサーバマシンにpingまたはconnectを発行してから、応答が返るまでの待ち時間を設定します。
待ち時間を超えても応答がなかった場合、再度、故障時のリトライ回数に設定した回数のpingまたはconnectを発行し、そのすべてに応答がなかった場合に故障と判断されます。

故障時のリトライ回数

IJServerクラスタを運用しているサーバマシンにpingまたはconnectを発行してから、応答待ち時間を超えても応答がなかった場合のリトライ回数を設定します。

起動待ち時間

Webサーバコネクタ起動時に、故障監視機能が未起動の場合、故障監視機能の起動待ちをする時間を設定します。
この時間を超えても故障監視機能が起動しなかった場合、Webサーバコネクタは故障監視機能を使用せずに動作します。
故障監視機能を使用せずに動作する場合、Webサーバコネクタは、クライアントからのリクエストを、故障中のサーバマシン上で動作しているIJServerクラスタやWebコンテナに振り分けてしまうことがあります。


運用準備

故障監視機能を使用する場合、wscadminコマンドのupdate-fault-monitor-configサブコマンドで設定をします。

故障監視を行うWebサーバ名がFJapache、故障監視方式にpingを指定する場合

C:\Interstage\F3FMwsc\bin\wscadmin update-fault-monitor-config --method ping --target FJapache

/opt/FJSVwsc/bin/wscadmin update-fault-monitor-config --method ping --target FJapache

稼働状況の表示

Webサーバを運用しているサーバマシンで、以下のコマンドを使用することにより、分散先のIJServerクラスタの稼働状況を表示できます。コマンドの詳細は、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」の「J2EE運用コマンド」-「svmondspstat」を参照してください。

svmondspstat

留意点

故障監視機能を使用する場合、下記の留意点があります。