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Interstage Application Server/Interstage Web Server Express Java EE運用ガイド(Java EE 6編)
FUJITSU Software

4.2.6 サービスの起動時/停止時の出口機能

PCMIサービスの起動時/停止時に、スクリプトを実行できます。

スクリプトにInterstage Java EE 6 DASサービス/サーバーインスタンスの起動コマンドを記述することにより、PCMIサービスの起動と同時にInterstage Java EE 6 DASサービス/サーバーインスタンスを起動できます。

また、スクリプトにInterstage Java EE 6 DASサービス/サーバーインスタンスの停止コマンドを記述することにより、PCMIサービスの停止と同時にInterstage Java EE 6 DASサービス/サーバーインスタンスを停止できます。


サービスの起動時/停止時の出口機能を利用するには、サービス起動時/停止時の出口機能定義ファイルおよびスクリプトファイルを作成します。


4.2.6.1 出口機能定義ファイル

サービス起動時/停止時の出口機能定義ファイルを作成し、以下のディレクトリに格納します。


ファイル名

gf3.properties


格納先

[Java EE 6 共通ディレクトリ]\pcmi\isje6\adapter

[Java EE 6 共通ディレクトリ]/pcmi/isje6/adapter


定義内容

パラメタ

説明

adapter.gf3.start

ファイル名

起動時スクリプトを指定します。

adapter.gf3.stop

ファイル名

停止時スクリプトを指定します。

adapter.gf3.start.ignore-failure

  • true

  • false

起動時スクリプトが実行され、その復帰値が「0」以外の数値である場合の動作を指定します。

  • true
    起動時スクリプトが異常終了した場合でも、PCMIサービスの起動処理を継続します。

  • false/未指定
    起動時スクリプトが異常終了した場合、PCMIサービスの起動処理を異常終了します。

注意

アクセス権限などの原因により起動時スクリプトが実行されない場合、本パラメタの設定は無効となり、PCMIサービスの起動処理を異常終了します。

行の先頭に#(シャープ)(半角)を指定すると該当行はコメント行となります。

注意

  • 停止時スクリプトの処理結果に関わらず、PCMIサービスの停止処理を継続するため、停止時スクリプトに指定するパラメタはありません。

  • 停止時スクリプトにInterstage Java EE 6 DASサービス/サーバーインスタンスの停止コマンドを記述しない場合、PCMIサービスの停止と同時にInterstage Java EE 6 DASサービス/サーバーインスタンスは強制的に回収されます。


指定例

adapter.gf3.start = start.bat
adapter.gf3.stop = stop.bat
adapter.gf3.start.ignore-failure = false

adapter.gf3.start = start.sh
adapter.gf3.stop = stop.sh
adapter.gf3.start.ignore-failure = false

4.2.6.2 出口機能で実行するスクリプトファイル

サービス起動時/停止時の出口機能で実行する起動時/停止時スクリプトを作成し、以下のディレクトリに格納します。起動時/停止時スクリプトは、PCMIサービス起動時/停止時の出口定義ファイルに指定します。


格納先

[Java EE 6 共通ディレクトリ]\pcmi\isje6\adapter

[Java EE 6 共通ディレクトリ]/pcmi/isje6/adapter


スクリプトファイルの内容

起動時スクリプトには、Interstage Java EE 6 DASサービス/IJServerクラスタの起動コマンドを記述します。

停止時スクリプトには、Interstage Java EE 6 DASサービス/サーバーインスタンスの停止コマンドを記述します。


注意

  • コマンドは、フルパスで記述してください。

  • 正常終了時は、「0」で復帰するようにしてください。

  • 停止時スクリプト終了時点で停止していないInterstage Java EE 6 DASサービス/サーバーインスタンスのプロセスは、PCMIサービスにより強制的に回収されます。

  • 起動時スクリプトでIJServerクラスタの起動を定義する場合は、以下の順に定義してください。

    1. Interstage Java EE 6 DASサービスの起動

    2. IJServerクラスタの起動

  • 停止時スクリプトでIJServerクラスタの停止を定義する場合は、以下の順に定義してください。

    1. サーバーインスタンスの停止

    2. Interstage Java EE 6 DASサービスの停止


  • 記述するasadminコマンドには、--userオプションおよび--passwordfileオプションを指定してください。詳細については、「9.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。


起動時スクリプト例

@echo off

rem DASサービス起動
call C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin start-domain
if %ERRORLEVEL% neq 0 exit /B 1

rem IJServerクラスタ起動
call C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin --user admin --passwordfile C:\password.txt start-cluster IJServer001
if %ERRORLEVEL% neq 0 exit /B 1

call C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin --user admin --passwordfile C:\password.txt start-cluster IJServer002
if %ERRORLEVEL% neq 0 exit /B 1

exit /B 0

#!/bin/sh

# DASサービス起動
/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin start-domain
if [ "$?" != "0" ]
then
    exit 1
fi

# IJServerクラスタ起動
/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin start-cluster IJServer001
if [ "$?" != "0" ]
then
    exit 1
fi

/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin start-cluster IJServer002
if [ "$?" != "0" ]
then
    exit 1
fi

exit 0

停止時スクリプト例

@echo off

rem IJServerクラスタ停止
call C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin stop-local-instance IJServer001-1
if %ERRORLEVEL% neq 0 exit /B 1

call C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin stop-local-instance IJServer001-2
if %ERRORLEVEL% neq 0 exit /B 1

call C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin stop-local-instance IJServer002-1
if %ERRORLEVEL% neq 0 exit /B 1

rem DASサービス停止
call C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin stop-domain
if %ERRORLEVEL% neq 0 exit /B 1

exit /B 0

#!/bin/sh

# IJServerクラスタ停止
/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin stop-local-instance IJServer001-1
if [ "$?" != "0" ]
then
    exit 1
fi

/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin stop-local-instance IJServer001-2
if [ "$?" != "0" ]
then
    exit 1
fi

/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin stop-local-instance IJServer002-1
if [ "$?" != "0" ]
then
    exit 1
fi

# DASサービス停止
/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin stop-domain
if [ "$?" != "0" ]
then
    exit 1
fi
exit 0