Java EE 6実行環境では、複数プロセス構成やプロセス監視、異常時のリカバリ機能をもったアプリケーション運用環境として、IJServerクラスタと操作コマンド一式を提供します。
これらを利用すると、ユーザは高信頼なアプリケーション運用環境を容易に構築できます。
以下の図に示すように、Java EE 6のIJServerクラスタは、asadminコマンドからの運用操作が可能です。コマンドからIJServerクラスタの運用操作が行われると、PCMIサービスへ操作依頼が伝播し、ユーザアプリケーションが運用されるJava VMであるサーバーインスタンスが起動・停止されます。
PCMIサービスは、Interstage Java EE 6 DASサービスやサーバーインスタンスを監視しています。Interstage Java EE 6 DASサービスやサーバーインスタンスで異常が発生した際は、メッセージ出力やリカバリなどの適切な対処を行います。
Java EE 6のIJServerクラスタの運用操作は、Interstage Java EE 6 DASサービス/PCMIサービス経由で行われます。
そのため、Java EE 6のIJServerクラスタの運用操作を行うには、Interstage Java EE 6 DASサービス/PCMIサービスが起動していることが必須条件となります。
図中の各要素について、以下に説明します。
コマンドでの運用操作を受け付けます。
Interstage Java EE 6 DASサービス、サーバーインスタンスの管理を行うサービスです。
Interstage Java EE 6 DASサービス、サーバーインスタンスを起動・停止、監視します。
Interstage Java EE 6の運用管理を行うサービスです。
asadminコマンドからの運用操作依頼を受け付けます。
サーバーインスタンスの運用単位です。
サーバーインスタンスの起動・停止、定義変更、アプリケーションの配備などは、IJServerクラスタごとに行います。また、サーバーインスタンス単体で起動・停止できます。
IJServerクラスタ上でアプリケーションを運用するJava VMです。
Interstage Java EE 6 DASサービス/サーバーインスタンス/IJServerクラスタを提供する範囲です。