可変情報
%s1:処理名
%s2:エラーの理由
意味
処理%s1が%s2の理由でエラーとなり、ネーミングサービスの起動に失敗しました。
システムの処理
ネーミングサービスの起動処理を中止します。
ユーザの対処
以下のいずれかの対処を行ってください。
処理名%s1が“CORBA_ORB_init”で、エラーの理由%s2が“IDL:CORBA/StExcep/UNKNOWN:1.0”である場合は、CORBAサービスが正常に起動されていない可能性があります。ネーミングサービス起動時に、CORBAサービスが正常に起動されているかを確認してください。以下を参照し、本メッセージの前に情報メッセージ“81.4.2 od10002”が出力されている場合、CORBAサービスは正常に起動されています。
-イベントビューアのアプリケーションログ
-システムログ(/var/adm/messages)
-システムログ(/var/log/messages)
CORBAサービスが正常に起動されていない場合、クラスタシステム運用における、状態遷移プロシジャの内容に誤りがある可能性があります。状態遷移プロシジャにおいて、CORBAサービスの停止中または起動処理中にネーミングサービスを起動している場合は、CORBAサービスの起動完了後にネーミングサービスを起動するように修正してください。
処理名%s1が“FJ_ImplementationRep_lookup:_IMPL_CosNaming_NamingContext”で、エラーの理由%s2が“IDL:FJ/NameDoesntExist:1.0”である場合、ネーミングサービスの設定が他ホストを参照する設定となっている可能性があります。OD_or_admコマンド(-lオプション付)を使用して、設定内容を確認してください。詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“OD_or_adm”を参照してください。
他ホストを参照する設定となっている場合は、ネーミングサービスを起動する必要はありません。
例えば、クラスタシステム運用中の場合、状態遷移プロシジャの内容に誤りがある可能性があります。ネーミングサービスは他ホストを参照する設定となっているにも関わらず、ネーミングサービスを起動している場合は、ネーミングサービスを起動しないように修正してください。
処理名%s1が“CORBA_BOA_impl_is_ready”で、エラーの理由%s2が“IDL:CORBA/StExcep/NO_RESOURCES:1.0 minor code:0x464a0073”である場合、すでにネーミングサービスが起動されている可能性があります。すでにネーミングサービスが起動されている場合は、同時に起動できません。
本メッセージの前に、メッセージが出力されている場合は、そのメッセージが原因でネーミングサービス内でエラーを検出している可能性があります。本メッセージの前に出力されたメッセージを参照して、失敗の原因を取り除いてください。
エラーの理由%s2にCORBAサービスの例外情報が設定された場合は、その要因を取り除いてください。例外情報については、“第91章 CORBAサービスから通知される例外情報/マイナーコード”を参照してください。
注)ネーミングサービスはCORBAサーバアプリケーションであるため、CORBAサービスの例外が発生することがあります。
上記要因に該当しない場合は、詳細情報(処理名%s1、エラーの理由%s2)を控えて、iscollectinfoコマンドを使用して調査情報を採取した後、技術員に連絡してください。