名前
ListenBacklog
形式
ListenBacklog 接続待ちキューの最大数
機能概要
TCPコネクションが確立しているリクエストをキューイングする接続待ちキューの最大数を、以下の指定範囲内の数値で設定します。
| 接続待ちキューの最大数の指定範囲 |
---|---|
1~200 | |
1~2147483647 |
ThreadsPerChildディレクティブに設定したクライアント同時接続数よりも多くの接続要求があった場合に、本ディレクティブの設定値がオペレーティングシステム内にキューイングされる最大数となります。多重接続時の動作については、「1.2 Webサーバのプロセス構成(Windows(R))」の「(2) 最大多重動作について」を参照してください。
MaxClientsディレクティブに設定したクライアント同時接続数よりも多くの接続要求があった場合に、以下の条件に応じた値がオペレーティングシステム内にキューイングされる最大数となります。多重接続時の動作については、「1.3 Webサーバのプロセス構成(Solaris/Linux)」の「(4) 最大多重動作について」を参照してください。
条件 | 接続待ちキューの最大数 |
---|---|
本ディレクティブの設定値 ≦ 待機中TCPコネクションの最大値 (注) | 本ディレクティブの設定値 |
本ディレクティブの設定値 > 待機中TCPコネクションの最大値 (注) | 待機中TCPコネクションの最大値 (注) |
注)待機中TCPコネクションの最大値は、オペレーティングシステムに設定されています。以下のコマンドを実行して確認してください。待機中TCPコネクションの設定およびコマンドの詳細については、オペレーティングシステムのドキュメントを参照してください。
| 待機中TCPコネクションの最大値 | コマンド実行例 |
---|---|---|
tcp_conn_req_max_q | /usr/sbin/ndd /dev/tcp tcp_conn_req_max_q | |
/proc/sys/net/core/somaxconn | /sbin/sysctl -n net.core.somaxconn |
指定位置
グローバルコンテキスト
省略値
ListenBacklog 200
ListenBacklog 511
注)省略値「511」が待機中TCPコネクションの最大値よりも大きい場合は、待機中TCPコネクションの最大値が有効となります。
注意事項
クライアントからの接続要求が以下の値を超過した場合は、この接続要求を受け付けず、ステータスコードも返却しません。
クライアント同時接続数(ThreadsPerChildディレクティブの設定値)+接続待ちキューの最大数(本ディレクティブの設定値+1)
クライアント同時接続数(MaxClientsディレクティブの設定値)+接続待ちキューの最大数(本ディレクティブの設定値+α)
α:オペレーティグシステムの仕様に応じた値