各種リソースはIJServerクラスタに対して状態を設定できます。状態は下記から選択します。
有効
無効
リソースを任意のIJServerクラスタで利用不可にしたい場合は、状態を無効に指定します。無効に指定したリソースはネーミングサービスに登録されないためアプリケーションから利用できません。
リソース作成時のデフォルトは、利用可能(有効)です。
リソースの状態は、以下の単位に設定できます。
任意のIJServerクラスタ
Interstage Java EE DASサービス
すべてのIJServerクラスタやInterstage Java EE DASサービス
以下にリソースの状態を変更する手順を説明します。リソースは以下の2つの状態が両方とも「有効」の場合のみ利用できます。
リソース自体の状態(有効/無効)
ターゲットのリソースの状態(有効/無効)
Interstage Java EE管理コンソールを使用する方法
ツリービューから「リソース」を選択して、表示される名前の一覧から該当するリソース種類を選択してください。
「新規...」を選択します。
リソースを利用不可にする場合は、「状態」の「有効」チェックボックスの選択を解除します。リソース作成時のデフォルトは、利用可能(有効)です。指定した状態に合わせて各ターゲットのリソースの状態が変更になります。また、リソース自体の状態は、必ず有効の状態で定義されます。
以下を実行することにより各ターゲットのリソースの状態が変更されます。また、この操作によって状態を有効に変更すると、リソース自体の状態が無効の場合には自動的に有効に変更されます。
リソース名を選択します。
「ターゲット」タブをクリックします。
ターゲット名を選択し「無効」または「有効」をクリックします。
リソース名を選択して表示される画面で表示される状態は、リソース自体の状態が無効の場合には「無効」と表示されます。リソース自体の状態と各ターゲットのリソースの状態が両方とも有効のターゲットのみ、「有効」と表示されます。リソースの状態を有効に変更した場合、リソース自体の状態が自動的に無効から有効に変更されるため、ターゲットのリソースの状態が有効であった他のターゲットの状態も「有効」と表示されるようになります。
以下の設定ではターゲットのリソースの状態は変更できますが、リソース自体の状態は変更されません。このため、上記のリソース名を選択して状態を変更することを推奨します。
IJServerクラスタ名もしくはserverを選択します。
「リソース」タブをクリックします。
状態を変更するリソースを選択して「無効」または「有効」をクリックします。
注意
インストール時にすでに定義されている以下のリソースは、リソース自体の状態がデフォルトで無効となっているため、リソースを利用する場合にはリソース自体の状態とターゲットのリソースの状態が両方とも有効になるように設定してください。
jdbc/__TimerPool
作成済みのリソースにターゲットを追加する場合、ターゲットのリソースの状態は初期状態で利用不可(無効)となりますので、必要に応じてリソースの状態を有効に変更してください。
asadminコマンドを使用する方法
各種リソース作成コマンドの--enabledオプションを使用します。リソース作成時のデフォルトは、利用可能(有効)です。--enabledオプション、--targetオプションの指定内容と、リソースの状態の関係を以下に示します。
--enabled | --target | 作成したリソースの状態 |
---|---|---|
true | 指定あり | 指定したターゲット(IJServerクラスタ名を指定した場合、IJServerクラスタのサーバーインスタンス)で利用可能(有効)です。リソース自体の状態も有効となります。 |
指定なし | 有効です。 | |
false | 指定あり | 指定したターゲット(IJServerクラスタ名を指定した場合、IJServerクラスタのサーバーインスタンス)で利用不可(無効)です。リソース自体の状態は有効となります。 |
指定なし | 無効です。 |
create-resource-refコマンドによりリソースの参照を作成すると、指定したターゲットからリソースを利用できるようになります。
リソースの参照を作成した時のターゲットの利用可否については、リソース自体の状態と同一となります。例えば、リソースの状態が無効であれば、リソースの参照を作成したターゲットでは初期状態で利用不可(無効)となりますので、必要に応じてリソースの状態を有効に変更してください。
以下の定義項目をsetサブコマンドにより指定します。
リソース参照の可否を示す「.enabled」で終わるserversの定義項目をfalseに指定すると、リソースが指定したターゲットで無効になります。IJServerクラスタの場合、各サーバーインスタンスに対して状態を同じ値に変更してください。また、リソース参照の可否を示す「.enabled」で終わるclusters定義項目も同じ値に変更することを推奨します。clusters定義項目を同じ値に変更しておくことで、IJServerクラスタにサーバーインスタンスを追加した場合に、追加したサーバーインスタンスのリソースの状態が同じ値に設定されます。
リソース種類に該当する「.enabled」で終わるresourcesの定義項目をfalseに指定すると、リソースがすべてのIJServerクラスタやInterstage Java EE DASサービスで無効になります。
無効に指定したリソースを特定のターゲットで有効にするには該当リソースの「.enabled」で終わるserversの定義項目とresourcesの定義項目を両方true(有効)に指定する必要があります。各サーバーインスタンスに対して状態を同じ値に変更することを推奨します。
注意
リソース状態の変更後は、該当リソースを利用しているターゲット(IJServerクラスタまたはInterstage Java EE DASサービス)を再起動してください。