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Interstage Application Server/Interstage Web Server Express Java EE運用ガイド
FUJITSU Software

4.15.6 リソースの状態を変更する場合の手順

各種リソースはIJServerクラスタに対して状態を設定できます。状態は下記から選択します。

リソースを任意のIJServerクラスタで利用不可にしたい場合は、状態を無効に指定します。無効に指定したリソースはネーミングサービスに登録されないためアプリケーションから利用できません。
リソース作成時のデフォルトは、利用可能(有効)です。

リソースの状態は、以下の単位に設定できます。

以下にリソースの状態を変更する手順を説明します。リソースは以下の2つの状態が両方とも「有効」の場合のみ利用できます。

Interstage Java EE管理コンソールを使用する方法

ツリービューから「リソース」を選択して、表示される名前の一覧から該当するリソース種類を選択してください。

リソース作成時に状態を指定する場合
  1. 「新規...」を選択します。

  2. リソースを利用不可にする場合は、「状態」の「有効」チェックボックスの選択を解除します。リソース作成時のデフォルトは、利用可能(有効)です。指定した状態に合わせて各ターゲットのリソースの状態が変更になります。また、リソース自体の状態は、必ず有効の状態で定義されます。

リソースの状態を変更する場合

以下を実行することにより各ターゲットのリソースの状態が変更されます。また、この操作によって状態を有効に変更すると、リソース自体の状態が無効の場合には自動的に有効に変更されます。

  1. リソース名を選択します。

  2. 「ターゲット」タブをクリックします。

  3. ターゲット名を選択し「無効」または「有効」をクリックします。

リソース名を選択して表示される画面で表示される状態は、リソース自体の状態が無効の場合には「無効」と表示されます。リソース自体の状態と各ターゲットのリソースの状態が両方とも有効のターゲットのみ、「有効」と表示されます。リソースの状態を有効に変更した場合、リソース自体の状態が自動的に無効から有効に変更されるため、ターゲットのリソースの状態が有効であった他のターゲットの状態も「有効」と表示されるようになります。

以下の設定ではターゲットのリソースの状態は変更できますが、リソース自体の状態は変更されません。このため、上記のリソース名を選択して状態を変更することを推奨します。

  1. IJServerクラスタ名もしくはserverを選択します。

  2. 「リソース」タブをクリックします。

  3. 状態を変更するリソースを選択して「無効」または「有効」をクリックします。

注意

インストール時にすでに定義されている以下のリソースは、リソース自体の状態がデフォルトで無効となっているため、リソースを利用する場合にはリソース自体の状態とターゲットのリソースの状態が両方とも有効になるように設定してください。

  • jdbc/__TimerPool

ターゲットを追加する場合

作成済みのリソースにターゲットを追加する場合、ターゲットのリソースの状態は初期状態で利用不可(無効)となりますので、必要に応じてリソースの状態を有効に変更してください。

asadminコマンドを使用する方法

リソース作成時に状態を指定する場合

各種リソース作成コマンドの--enabledオプションを使用します。リソース作成時のデフォルトは、利用可能(有効)です。--enabledオプション、--targetオプションの指定内容と、リソースの状態の関係を以下に示します。

--enabled

--target

作成したリソースの状態

true

指定あり

指定したターゲット(IJServerクラスタ名を指定した場合、IJServerクラスタのサーバーインスタンス)で利用可能(有効)です。リソース自体の状態も有効となります。

指定なし

有効です。
リソース自体の状態も有効となるため、ターゲットからの参照を作成すると利用できます。

false

指定あり

指定したターゲット(IJServerクラスタ名を指定した場合、IJServerクラスタのサーバーインスタンス)で利用不可(無効)です。リソース自体の状態は有効となります。

指定なし

無効です。
リソース自体の状態も無効となり、ターゲットからの参照を作成しても無効なため、利用する前にリソース自体の状態を有効に変更する必要があります。

リソースの参照を作成する場合

create-resource-refコマンドによりリソースの参照を作成すると、指定したターゲットからリソースを利用できるようになります。

リソースの参照を作成した時のターゲットの利用可否については、リソース自体の状態と同一となります。例えば、リソースの状態が無効であれば、リソースの参照を作成したターゲットでは初期状態で利用不可(無効)となりますので、必要に応じてリソースの状態を有効に変更してください。

リソースの状態を変更する場合

以下の定義項目をsetサブコマンドにより指定します。

  • リソース参照の可否を示す「.enabled」で終わるserversの定義項目をfalseに指定すると、リソースが指定したターゲットで無効になります。IJServerクラスタの場合、各サーバーインスタンスに対して状態を同じ値に変更してください。また、リソース参照の可否を示す「.enabled」で終わるclusters定義項目も同じ値に変更することを推奨します。clusters定義項目を同じ値に変更しておくことで、IJServerクラスタにサーバーインスタンスを追加した場合に、追加したサーバーインスタンスのリソースの状態が同じ値に設定されます。

  • リソース種類に該当する「.enabled」で終わるresourcesの定義項目をfalseに指定すると、リソースがすべてのIJServerクラスタやInterstage Java EE DASサービスで無効になります。

  • 無効に指定したリソースを特定のターゲットで有効にするには該当リソースの「.enabled」で終わるserversの定義項目とresourcesの定義項目を両方true(有効)に指定する必要があります。各サーバーインスタンスに対して状態を同じ値に変更することを推奨します。

注意

リソース状態の変更後は、該当リソースを利用しているターゲット(IJServerクラスタまたはInterstage Java EE DASサービス)を再起動してください。