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Interstage Application Server/Interstage Web Server Express Java EE運用ガイド
FUJITSU Software

4.9.3 同一マシン上の複数IJServerクラスタで同一アプリケーションの負荷分散を行う方法

同一マシン上の複数のIJServerクラスタで、同一アプリケーションの負荷分散を行う方法を説明します。

注意

本手順では、「1.IJServerクラスタとWebサーバを分離して運用するための設定」を行いますが、作成した環境は「Webサーバを経由する運用形態」となります。

  1. IJServerクラスタとWebサーバを分離して運用するための設定

    Interstage管理コンソールの[システム] > [環境設定]タブ > [Servletサービス詳細設定] > [Webサーバとワークユニットを同一のマシンで運用する]で[運用しない]を選択します。

    なお、isj2eeadminコマンドを使用して設定することもできます。詳細は、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」を参照してください。

  2. IJServerクラスタの作成

    Interstage Java EE管理コンソールまたはasadminコマンドのcreate-clusterサブコマンド、create-instanceサブコマンドで、IJServerクラスタおよびサーバーインスタンスを作成します。

    この際、負荷分散の対象数に応じてIJServerクラスタを複数作成します。

  3. IJServerクラスタとWebサーバコネクタの連携を外す

    Interstage Java EE管理コンソールまたはasadminコマンドのdelete-web-server-refサブコマンドで、作成したすべてのIJServerクラスタとWebサーバの連携を解除します。

    IJServerクラスタと連携しているWebサーバの確認は、Interstage Java EE管理コンソールまたはasadminコマンドのlist-web-server-refsサブコマンドでできます。

  4. IJServerクラスタへのアプリケーションの配備

    Interstage Java EE管理コンソールまたはasadminコマンドのdeployサブコマンドで、各IJServerクラスタにアプリケーションを配備します。

    その際、以下となるようにしてください。

    • 「アプリケーション名」が重複しないように、各IJServerクラスタで名前を変更する。

    • 「コンテキストルート」は、すべてのIJServerクラスタで同じ値にする。

  5. Webサーバコネクタの接続先情報の作成

    Interstage管理コンソールの[システム] > [サービス] > [Webサーバ] > [Webサーバ名] > [Webサーバコネクタ]からWebサーバコネクタの接続先情報の設定を行います。[新規作成]タブから手順2~4で作成、配備した各IJServerクラスタの情報を指定します。

    項目

    設定内容

    ワークユニット名

    任意の名前

    ServletコンテナのIPアドレス:ポート番号

    IJServerクラスタのIPアドレス:HTTPリスナーポート(注)

    例)192.0.2.1:28090
        192.0.2.1.1:28091

    Webアプリケーション名

    手順4でアプリケーションの配備時に指定した「コンテキストルート」の値

    注) ポート番号にはHTTPリスナーポートを指定します。IJServerクラスタに複数サーバインスタンスが存在する場合は各サーバインスタンスのHTTPリスナーポートを指定してください。詳細は、「6.8.3 HTTPサービスの定義項目」の「リスナーポート」を参照してください。

    なお、isj2eeadminコマンドを使用して設定することもできます。isj2eeadminコマンドの詳細は、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」を参照してください。

  6. Webコンテナへアクセスする運用形態の設定

    Interstage Java EE管理コンソールまたはasadminコマンドのsetサブコマンドで、Webコンテナへアクセスする運用形態を“webserver”に設定します。

    プロパティ名

    設定内容

    requestCheck

    webserver

    詳細は、「6.8.3 HTTPサービスの定義項目」の「Webコンテナへアクセスする運用形態」を参照してください。

  7. IJServerクラスタの起動

    Interstage Java EE管理コンソールまたはasadminコマンドのstart-clusterサブコマンドで、各IJServerクラスタを起動します。

  8. Webサーバの起動

    Interstage管理コンソールまたはihsstartコマンドで、Webサーバを起動します。

  9. アプリケーションの実行

    Webブラウザなどからアプリケーションを実行します。