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Interstage Application Server/Interstage Web Server Express Java EE運用ガイド
FUJITSU Software

3.1.11 J2EE/Java EE連携アプリケーションの作成方法

J2EE/Java EE連携機能を利用したアプリケーションの作成方法について説明します。

Java EE実行環境のIJServerクラスタ上で動作するアプリケーションの作成方法

J2EE実行環境のIJServer側から呼び出す対象のEJBアプリケーションは、EJB2.1以前のようにHomeインタフェース、Remoteインタフェースを実装してください。

注意

J2EE実行環境のIJServerは、J2EE 1.4規約範囲の機能の利用だけサポートします。そのため、以下の点に注意してください。

  • メソッドの復帰値にJava EE 5で追加されたクラスを使用しないでください。また、復帰値がHashtableやJavaBeanなどオブジェクトを格納するクラスである場合、復帰オブジェクト内にJava EE 5で追加されたクラスのオブジェクトを格納しないでください。

  • Java EE 5で追加された例外をthrowしないでください。

J2EE実行環境のIJServer上で動作するアプリケーションの作成方法

Interstage Java EEが提供するJNDIの利用方法

J2EE実行環境のIJServer 上に配備されたアプリケーションから、Java EE実行環境のIJServerクラスタ上で動作するEJBアプリケーションを呼び出す前に、Interstage Java EEが提供するJNDI機能を利用して、EJBアプリケーションをlookupする必要があります。
Interstage Java EEが提供するJNDI機能を利用するため、InitialContextのコンストラクタを呼び出すときの引数に、以下の環境プロパティ情報を設定してください。

環境プロパティ

java.naming.factory.initial

com.sun.enterprise.naming.SerialInitContextFactory


接続先Java EE実行環境のIJServerクラスタの指定方法

接続先の指定方法は、Java EE運用ガイドの「4.23.4 クライアント(呼び出し元)の設定」の「スタンドアロンクライアントの設定」に記載されている方法で指定してください。

注意

接続先のホスト名とポート番号は、必ず指定してください。指定しない場合、意図しないサーバへ接続され、後続する処理に失敗する場合があります。

実装例

以下に実装例を記載します。JNDIのlookupメソッドに指定するJNDI名は実際に存在するEJBアプリケーションのJNDI名を指定してください。

// 環境プロパティの設定
java.util.Hashtable env = new java.util.Hashtable();
env.put("java.naming.factory.initial",
        "com.sun.enterprise.naming.SerialInitContextFactory");

javax.naming.InitialContext context = new javax.naming.InitialContext(env);
Object object = context.lookup(JNDI名);

注意

上記方法で獲得したInitialContextは、Java EE実行環境のIJServerクラスタ上のアプリケーションを呼び出すためだけに使用してください。J2EE実行環境のEJBアプリケーションやリソースなどを呼び出すことはできません。