Java EE運用環境の初期化操作を行うと、定義情報と資産が初期化/削除され、インストール直後の状態を復元できます。
アプリケーションの運用やテストを行った環境を初期状態へ戻したい場合に利用します。初期化方法の詳細については、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」-「ijinit」を参照してください。
初期化時の動作
初期化操作を行った際の各資源の動作について、以下に説明します。
項目 | 初期化時の動作 | 備考 |
---|---|---|
IJServerクラスタ | 定義済みIJServerクラスタがすべて削除されます。 |
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サーバーインスタンス | 定義済みサーバーインスタンスがすべて削除されます。 |
|
アプリケーション | 配備済みアプリケーションがすべて削除されます。 | システムが利用するアプリケーションは再作成されます。 |
リソース | 定義済みリソースがすべて削除されます。 | システムが利用するリソースは再作成されます。 |
システムプロパティ | 定義済みシステムプロパティがすべて削除されます。 |
|
メッセージブローカ | 作成済みメッセージブローカがすべて削除されます。 | ユーザーは初期化操作の実行前にすべてのメッセージブローカを停止する必要があります。 |
Webサーバコネクタ | IJServerクラスタと連携するWebサーバコネクタが削除されます。 | IJServerクラスタと連携するWebサーバコネクタだけ削除され、J2EEのIJServerと連携するWebサーバコネクタは削除しません。 |
注意
初期化操作を行っても、Interstage Node AgentサービスのJVMオプションはデフォルト値に戻りません。必要に応じて手動で変更してください。変更方法については、「チューニングガイド」の「Java EE機能のチューニング」 - 「Interstage Java EE Node Agentサービスのチューニング」を参照してください。
初期化時に指定可能な設定項目
初期化操作の際、以下に示す項目の設定を変更できます。
なお、この時に指定できる項目は、インストール時に指定できる設定項目と同等です。
項目 | デフォルト値 | 意味 | 備考 |
---|---|---|---|
IIOPポート | 23600 | IIOP(ORB)のリスナーポート番号 | コマンド実行時にJava EEの他機能の設定項目とポート番号が重複した場合は、エラーとなります。
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IIOP_SSLポート | 23601 | IIOP/SSLのリスナーポート番号 | コマンド実行時にJava EEの他機能の設定項目とポート番号が重複した場合は、エラーとなります。
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IIOP_MUTUALAUTHポート | 23602 | 相互認証用のIIOP/SSLリスナーポート番号 | コマンド実行時にJava EEの他機能の設定項目とポート番号が重複した場合は、エラーとなります。
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JMX_ADMINポート | 8686 | JMXの管理ツールで指定するJMXコネクタのリスナーポート番号 | コマンド実行時にJava EEの他機能の設定項目とポート番号が重複した場合は、エラーとなります。
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DOMAIN_ADMINポート | 12001 | 運用管理用HTTPリスナーのポート | コマンド実行時にJava EEの他機能の設定項目とポート番号が重複した場合は、エラーとなります。
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HTTP_LISTENERポート | 28080 | HTTPリスナーのポート | コマンド実行時にJava EEの他機能の設定項目とポート番号が重複した場合は、エラーとなります。
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項目 | デフォルト値 | 意味 | 備考 |
---|---|---|---|
Java EE共通ディレクトリ |
| Interstage Java EE Node Agentサービス、IJServerクラスタ、およびInterstage Java EE DASサービスの資産を格納するディレクトリ | 初期化操作により、以前のJava EE共通ディレクトリ配下に格納されているファイルは削除されます。 |
項目 | デフォルト値 | 意味 | 備考 |
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SSL暗号化通信の使用 | true | Java EE機能の運用管理用HTTPリスナーとInterstage管理コンソールのセキュリティ運用形態を選択します。 | trueを設定するとSSL暗号化通信が使用されます。 |
項目 | デフォルト値 | 意味 | 備考 |
---|---|---|---|
Java EE機能が利用するJDK | JDK6 | Java EE機能が利用するJDK。JDK6を指定できます。 | Java EEはJDK7をサポートしていません。 |
項目 | デフォルト値 | 意味 | 備考 |
---|---|---|---|
Java EE運用環境で利用するJDKまたはJRE | JDK6 | Java EE機能が利用するJDKまたはJRE。JDK6/JRE6のいずれかを指定できます。 | Java EEはJDK7/JRE7をサポートしていません。 |