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Interstage Application Server/Interstage Web Server Express Java EE運用ガイド
FUJITSU Software

2.1.5 Java EE運用環境の初期化

Java EE運用環境の初期化操作を行うと、定義情報と資産が初期化/削除され、インストール直後の状態を復元できます。
アプリケーションの運用やテストを行った環境を初期状態へ戻したい場合に利用します。初期化方法の詳細については、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」-「ijinit」を参照してください。


初期化時の動作

初期化操作を行った際の各資源の動作について、以下に説明します。

項目

初期化時の動作

備考

IJServerクラスタ

定義済みIJServerクラスタがすべて削除されます。

  

サーバーインスタンス

定義済みサーバーインスタンスがすべて削除されます。

  

アプリケーション

配備済みアプリケーションがすべて削除されます。

システムが利用するアプリケーションは再作成されます。

リソース

定義済みリソースがすべて削除されます。

システムが利用するリソースは再作成されます。

システムプロパティ

定義済みシステムプロパティがすべて削除されます。

  

メッセージブローカ

作成済みメッセージブローカがすべて削除されます。

ユーザーは初期化操作の実行前にすべてのメッセージブローカを停止する必要があります。

Webサーバコネクタ

IJServerクラスタと連携するWebサーバコネクタが削除されます。

IJServerクラスタと連携するWebサーバコネクタだけ削除され、J2EEのIJServerと連携するWebサーバコネクタは削除しません。


注意

初期化操作を行っても、Interstage Node AgentサービスのJVMオプションはデフォルト値に戻りません。必要に応じて手動で変更してください。変更方法については、「チューニングガイド」の「Java EE機能のチューニング」 - 「Interstage Java EE Node Agentサービスのチューニング」を参照してください。

初期化時に指定可能な設定項目

初期化操作の際、以下に示す項目の設定を変更できます。
なお、この時に指定できる項目は、インストール時に指定できる設定項目と同等です。

サーバパッケージの場合
Interstage Java EE DASサービスが利用するポート番号

項目

デフォルト値

意味

備考

IIOPポート

23600

IIOP(ORB)のリスナーポート番号

コマンド実行時にJava EEの他機能の設定項目とポート番号が重複した場合は、エラーとなります。


指定されたポート番号がコマンド実行時に利用できない(バインドできない)場合は、エラーとなります。

IIOP_SSLポート

23601

IIOP/SSLのリスナーポート番号

コマンド実行時にJava EEの他機能の設定項目とポート番号が重複した場合は、エラーとなります。


指定されたポート番号がコマンド実行時に利用できない(バインドできない)場合は、エラーとなります。

IIOP_MUTUALAUTHポート

23602

相互認証用のIIOP/SSLリスナーポート番号

コマンド実行時にJava EEの他機能の設定項目とポート番号が重複した場合は、エラーとなります。


指定されたポート番号がコマンド実行時に利用できない(バインドできない)場合は、エラーとなります。

JMX_ADMINポート

8686

JMXの管理ツールで指定するJMXコネクタのリスナーポート番号

コマンド実行時にJava EEの他機能の設定項目とポート番号が重複した場合は、エラーとなります。


指定されたポート番号がコマンド実行時に利用できない(バインドできない)場合は、エラーとなります。

DOMAIN_ADMINポート

12001

運用管理用HTTPリスナーのポート

コマンド実行時にJava EEの他機能の設定項目とポート番号が重複した場合は、エラーとなります。


指定されたポート番号がコマンド実行時に利用できない(バインドできない)場合は、エラーとなります。

HTTP_LISTENERポート

28080

HTTPリスナーのポート

コマンド実行時にJava EEの他機能の設定項目とポート番号が重複した場合は、エラーとなります。


指定されたポート番号がコマンド実行時に利用できない(バインドできない)場合は、エラーとなります。


Java EE共通ディレクトリ

項目

デフォルト値

意味

備考

Java EE共通ディレクトリ


C:\Interstage
\F3FMisjee\var


/var/opt/FJSVisjee

Interstage Java EE Node Agentサービス、IJServerクラスタ、およびInterstage Java EE DASサービスの資産を格納するディレクトリ

初期化操作により、以前のJava EE共通ディレクトリ配下に格納されているファイルは削除されます。
なお、Java EE共通ディレクトリを変更しない場合も、ファイル資産は一度削除されます。
初期化操作を行う前に、必要な資産を退避してください。


SSL暗号化通信の使用

項目

デフォルト値

意味

備考

SSL暗号化通信の使用

true

Java EE機能の運用管理用HTTPリスナーとInterstage管理コンソールのセキュリティ運用形態を選択します。

trueを設定するとSSL暗号化通信が使用されます。


Java EE運用環境で利用するJDK

項目

デフォルト値

意味

備考

Java EE機能が利用するJDK

JDK6

Java EE機能が利用するJDK。JDK6を指定できます。

Java EEはJDK7をサポートしていません。


クライアントパッケージの場合
Java EE運用環境で利用するJDKまたはJRE

項目

デフォルト値

意味

備考

Java EE運用環境で利用するJDKまたはJRE

JDK6

Java EE機能が利用するJDKまたはJRE。JDK6/JRE6のいずれかを指定できます。

Java EEはJDK7/JRE7をサポートしていません。