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Interstage Application Server/Interstage Web Server Express チューニングガイド
FUJITSU Software

5.20.1 モニタロギングの操作手順

ここでは、モニタロギングの以下運用操作について説明します。

モニタロギングの開始操作

モニタロギングを開始するには、監視したい項目に応じて「監視サービス」の監視レベルを変更し、モニタロギングを有効に設定します。

  1. 監視レベルの変更

    IJServerクラスタ起動前に、asadmin コマンドのsetサブコマンドを利用して、IJServerクラスタの「監視サービス」の定義項目のうち、監視したい性能情報の監視レベルを「LOW」または「HIGH」に設定します。
    例えば、Java VMの性能情報を監視したい場合は、以下のように操作します。

    asadmin set IJServer001.monitoring-service.module-monitoring-levels.jvm=LOW

  2. モニタロギングの有効化

    asadminコマンドを利用し、IJServerクラスタのモニタロギングを有効に設定します。

    asadmin set IJServer001.monitoring-service.logging-enabled=true


ポイント

  • モニタロギングによる性能情報の出力は、対象のIJServerクラスタの運用中にのみ行われます。

  • IJServerクラスタの運用中に設定変更した場合は、設定値はすぐに反映され、指定された採取間隔経過後に性能情報がログファイルに出力されます。

モニタロギングの終了操作

asadminコマンドを利用し、モニタロギングを無効に設定します。

asadmin set IJServer001.monitoring-service.logging-enabled=false

注意

モニタロギングの終了操作では、監視レベルの変更は不要です。「LOW」または「HIGH」に設定した性能情報を監視する必要がなくなった場合、監視レベルを「OFF」にしてください。

監視操作(特定時刻のログだけ採取する場合)

トラブル調査などのため、ある特定の時間だけ性能情報を採取したい場合は、以下のようにIJServerクラスタの起動後にモニタロギングを開始します。

  1. IJServerクラスタの起動
    Interstage Java EE管理コンソール、またはasadminコマンドのstart-clusterサブコマンドでIJServerクラスタを起動します。

  2. 監視レベルの変更
    Interstage Java EE管理コンソール、またはasadminコマンドのsetサブコマンドで監視レベルを変更します。

  3. モニタロギングの開始
    Interstage Java EE管理コンソール、またはasadminコマンドのsetサブコマンドでモニタロギングを有効に設定します。

  4. 性能情報の分析
    出力された情報をMicrosoft(R) Excelなどで分析します。

  5. モニタロギングの終了
    Interstage Java EE管理コンソール、またはasadminコマンドのsetサブコマンドでモニタロギングを無効に設定します。

  6. 3.~5.を繰り返します。

  7. IJServerクラスタの停止
    Interstage Java EE管理コンソール、またはasadminコマンドのstop-clusterサブコマンドでIJServerクラスタを停止します。

監視操作(継続的にログを採取する場合)

継続的にログを採取して性能チューニングの妥当性を検証したい場合は、以下のようにモニタロギングを有効に設定した後にIJServerを起動してください。

  1. モニタロギングの設定変更
    Interstage Java EE管理コンソール、またはasadminコマンドのsetサブコマンドで監視レベルを変更し、モニタロギングを有効に設定します。

  2. IJServerクラスタの起動
    Interstage Java EE管理コンソール、またはasadminコマンドのstart-clusterサブコマンドでIJServerクラスタを起動します。

  3. 性能情報の分析
    出力された情報をMicrosoft(R) Excelなどで分析します。

  4. IJServerクラスタの停止
    Interstage Java EE管理コンソール、またはasadminコマンドのstop-clusterサブコマンドでIJServerクラスタを停止します。

  5. 2.~4.を繰り返します。

注意

Interstage Java EE DASサービスのメモリについて

モニタロギングを利用するために、IJServerクラスタやInterstage Java EE DASサービスの監視サービスの定義を有効にすると、サーバーインスタンス数、配備済みのアプリケーション数に応じてInterstage Java EE DASサービスのメモリが使用されます。
監視サービスを有効に設定した場合は、Interstage Java EE DASサービスでメモリ不足が発生していないことを確認してください。メモリ不足が発生した場合は、「5.17 Interstage Java EE DASサービスのヒープ領域サイズとアドレス空間」を参照して対処を行ってください。