ページの先頭行へ戻る
Interstage Application Server/Interstage Web Server Express チューニングガイド
FUJITSU Software

5.16 予兆監視機能から警告が通知された場合の対処

予兆監視機能が提供する警告メッセージ(ISJEE_OM3204)には、以下の2つの種類があります。事象の種類は、警告メッセージの可変情報である詳細メッセージで通知します。

注) Javaヒープは、メモリ割当てプール(New世代領域とOld世代領域)およびPerm世代領域に大別されます。以下の説明で、単に「Javaヒープ」と記載している場合は、メモリ割当てプールを指します。Javaヒープの構造については、「チューニングガイド」の「JDK/JREのチューニング」の「基礎知識」を参照してください。

なお、警告メッセージに含まれる詳細メッセージが同一の場合、同一Java VMプロセス上で同じ詳細メッセージの予兆が検出されても、前回の出力から10分間抑止します。これは同一原因のメッセージの出力過多を防ぐためです。

また、何らかの要因でJavaアプリケーションの実行環境が変わった場合には、たとえ実行するJavaアプリケーション自体に変更がない場合であっても、Javaアプリケーション実行時におけるオブジェクトの使われ方(オブジェクトの生成や不要となるタイミングなど)が変化し、それに伴ってガーベジコレクション処理の発生状況も変化する場合があります。
その結果、従来環境では出力されなかった本メッセージが、変更後の実行環境では出力されるようになることがあります。

そのためJavaアプリケーションを変更しない場合であっても、以下の例のような要因でJavaアプリケーションの実行環境を変更した場合には、Javaヒープに関する指定を、再度、チューニングする必要があります。

  • アプリケーションサーバーのバージョンを変更した場合

  • JDK/JREのバージョンを変更した場合

  • 実行モードを32ビットから64ビットの環境へ変更した場合

  • ハードウェアを変更した場合

  • OSを変更した場合