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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 15.3 運用ガイド
ETERNUS

3.4.9 デバイスマップファイルの準備

AdvancedCopy Managerのバックアップ運用では、バックアップボリュームとして登録されているボリューム群から、業務ボリュームの容量と同一のボリュームを、AdvancedCopy Managerが自動的に選択し、バックアップ先として利用します。

しかし、運用の都合上、バックアップ先ボリュームを意識したい場合は、あらかじめ「デバイスマップファイル」という業務ボリュームとバックアップボリュームの対応ファイルを作成しておく必要があります。

デバイスマップファイルは、バックアップを行う管理対象サーバ(Storageサーバ)の任意の場所に作成します。このファイルをバックアップ実行時に指定することで、バックアップ先を意識した運用が可能です。

ポイント

複数世代を管理する場合は、複数のデバイスマップファイルが必要です。
バックアップまたは同期処理の開始時に使用できるデバイスマップファイルは、以下のどちらかの条件を満たしている必要があります。

  • 未使用のバックアップボリュームを指定している

  • そのバックアップで削除される履歴で使用されているバックアップボリュームを指定している

そのため、バックアップボリュームを複数使用する運用の場合は、バックアップボリュームの状況に合わせてデバイスマップファイルを使い分ける必要があります。

同期型高速バックアップにおいて、用意できるバックアップボリューム数が保存世代数の場合は、バックアップボリュームをテープなどの二次媒体に退避し、履歴を削除することでバックアップ運用できます。

この場合、バックアップ同期処理の開始時に指定するデバイスマップファイルは、直前の履歴情報の削除により未使用となったバックアップボリュームを指定したデバイスマップファイルになります。

3.4.9.1 デバイスマップファイルの記述方法

デバイスマップファイルの記述例を以下に示します。

# コメント行は「#」ではじめます。
# 業務ボリューム名 出力先バックアップボリューム名

# Normal Disks
/dev/sdc1            /dev/sdv1
/dev/sdc2            /dev/sdv2
/dev/sdc3            /dev/sdv3

  # この部分にもコメントを記述できます。
/dev/sdd1            /dev/sdz1
/dev/sdd2            /dev/sdz2
/dev/sdd3            /dev/sdz3

/dev/sdg4            /dev/sdl4
/dev/sdg5            /dev/sdl5
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:

デバイスマップファイルの記述規則は、以下のとおりです。