AdvancedCopy Managerは、以下の3つの機能で成り立っています。
機能名 | 説明 |
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AdvancedCopy Managerのマネージャー | 運用管理サーバ(Storage管理サーバ)上で動作し、複数の管理対象サーバ(Storageサーバ)を管理します。バックアップ管理、レプリケーション管理を行います。 |
AdvancedCopy Managerのエージェント | ストレージ装置が接続された管理対象サーバ上で動作します。バックアップ管理、レプリケーション管理を行います。本製品は、Solaris版、Windows版またはLinux版のAdvancedCopy Managerのマネージャーと組み合わせて利用します。 |
ETERNUS SF Webコンソール | 運用管理サーバに接続し、AdvancedCopy Manager環境を監視・管理できます。 |
注意
マネージャー製品はエージェント機能を含んでいます。
AdvancedCopy Managerは、運用形態によりサーバの種別を次のように区別しています。
管理対象サーバ(Storageサーバ)
管理対象サーバは、ETERNUS ディスクアレイ、ETERNUS VX700 seriesが接続されているサーバであり、AdvancedCopy Managerが提供するバックアップ業務、レプリケーション業務を実施するサーバです。
管理対象サーバには、AdvancedCopy Managerのエージェントを導入します。ただし、システム内に管理対象サーバが1台だけ、かつ接続されているストレージ装置がETERNUS ディスクアレイの場合は、AdvancedCopy Managerのマネージャーを導入します。
運用管理サーバ(Storage管理サーバ)
運用管理サーバは、管理対象サーバを一括管理するサーバであり、システム内に1台だけ設定できます。
運用管理サーバには、AdvancedCopy Managerのマネージャーを導入します。
AdvancedCopy Managerの運用で使用できる管理対象サーバの数により、次に示す3つの運用形態を構築できます。
管理対象サーバが1台の場合
管理対象サーバが1台かつ接続されているストレージ装置がETERNUS ディスクアレイの場合、AdvancedCopy Managerのマネージャーを導入します。AdvancedCopy ManagerのマネージャーはAdvancedCopy Managerのエージェントの機能を兼ねています。
なお、ETERNUS VX700 seriesが接続されたサーバは、運用管理サーバと管理対象サーバの役割を兼ねることができません。このため、接続されているストレージ装置がETERNUS VX700 seriesの場合はAdvancedCopy Managerのエージェントを導入します。
管理対象サーバが1台かつ接続されているストレージ装置がETERNUS ディスクアレイの場合、次に示す構成になります。
図1.1 管理対象サーバが1台の場合
管理対象サーバが複数存在する場合
管理対象サーバが複数台存在する場合は、そのうちの1台を運用管理サーバとして設定するか、ETERNUS ディスクアレイ、ETERNUS VX700 seriesが接続されていない新規のサーバを運用管理サーバとするかのどちらかを選択します。なお、ETERNUS VX700 seriesが接続されたサーバは、運用管理サーバと管理対象サーバの役割を兼ねることができません。このため、ETERNUS VX700 seriesを接続する場合は、b.の構成だけとなります。
管理対象サーバを運用管理サーバとして運用する場合
業務を構成するサーバの内、どれか1台のサーバを運用管理サーバとして運用します。運用管理サーバには、全管理対象サーバの運用管理情報を格納するリポジトリが存在します。管理対象サーバが多数存在するとリポジトリアクセスが競合し、少なからず業務に影響します。このため、運用管理サーバは、専用のサーバに配置するか、比較的業務アクセスが少ないサーバに配置します。管理対象サーバを運用管理サーバとして運用する場合、次に示す構成になります。
図1.2 管理対象サーバを運用管理サーバとして運用する場合
専用の運用管理サーバを用意する場合
複数の管理対象サーバを専用の運用管理サーバで管理する場合、次に示す構成になります。
図1.3 管理対象サーバを専用の運用管理サーバで管理する場合