以下の手順でインストールしてください。
スーパーユーザーへの変更
DVDドライブのマウント
インストール
注意
X WindowのGNOME端末などの日本語表示環境において、install.shコマンドを実行した場合、文字列が途中から重複表示されるなど、日本語を含む文字列が正しく表示されないことがあります。install.shコマンドの動作に影響はありません。
install.shコマンドを実行するコンソール画面上の環境変数LANGと表示環境はあわせてください。設定があっていない場合、英語で表示されたり、文字化けして表示されることがあります。
なお、日本語が表示可能なLANGはja_JP.UTF-8です。
全角文字および以下の文字を入力すると、install.shが正しく動作しない場合があるため入力しないでください。
"、#、$、&、'、(、)、^、~、\、|、@、`、[、]、{、}、;、:、<、>、タブ
1) スーパーユーザーへの変更
以下のコマンドを実行して、システム上でスーパーユーザーになります。
$ su - Password:******
2) DVDドライブのマウント
サーバプログラムのDVDをDVDドライブに挿入し、以下のコマンドを実行します。
注意
自動マウントデーモン(autofs)によるDVDの自動マウントを行った場合、マウントオプションに“noexec”が設定されるため、インストーラの起動に失敗します。この場合、mountコマンドでDVDを適切に再マウントしてからインストールを実行してください。なお、マウントされているDVDのマウントオプションについては、mountコマンドを引数なしで実行することで確認できます。
# mount -t iso9660 -r -o loop /dev/dvd /media/dvd
3) インストール
以下の手順でインストールを行います。
ここでは、Symfoware Server Standard Edition 64bit V12.0.0以外がすでにインストールされている環境に、Symfoware Server Standard Edition 64bit V12.0.0をインストールする場合を例にとって説明します。
install.shコマンドを実行し、インストールを開始します。
# LANG=ja_JP.UTF-8;export LANG # cd /media/dvd # ./install.sh
インストールを行う製品の一覧が、以下のように表示されます。
サーバ製品を未選択にすることはできません。
複数の製品を選択した場合は、手順4~手順12が繰り返されます。
なお、クライアント製品のインストール処理では、WebAdminセットアップの情報の表示および処理は行われません。
インストール対象の製品は以下のとおりです。 1: Symfoware Server Standard Edition 64bit V12.0.0 2: Symfoware Server Client 32bit V12.0.0 3: Symfoware Server Client 64bit V12.0.0 インストールする製品を選択してください。 複数選択する場合は","で区切ります。(例: 1,2) [1,2,3,all,q](省略値はall): 1
参考
64ビット環境で32ビットのアプリケーションを作成する場合には、Symfoware Server Client 32bitが必要となります。このため、デフォルト値の“all”を採用して、すべての製品をインストールすることを推奨します。
インストール対象製品の確認画面が、以下のように表示されます。
選択した製品 Symfoware Server Standard Edition 64bit V12.0.0 上記の製品をインストールしますか? y: 次へ進みます n: 再び製品を選択します q: インストールせずに終了します [y,n,q](省略値はy): y
製品名とインストール環境のチェックメッセージが、以下のように表示されます。
============================================================================== Symfoware Server Standard Edition 64bit V12.0.0 ============================================================================== インストール環境のチェックを開始します。 インストール環境のチェックが終了しました。
インストールされている製品によって、以下の画面が表示されます。“m”を入力してください。
インストール方法を選択してください。 マルチバージョンインストールする場合は m を選択してください。 m: マルチバージョンインストール q: インストールせずに終了します [m,q]: m
開始メッセージが以下のように表示されます。
マルチバージョンインストールを開始します。
以下の画面が表示されます。必要に応じて情報の変更を行ってください。
以下の情報はインストール済製品と重複しないようにしてください。 インストールディレクトリ Webサーバのポート番号 WebAdminの内部ポート番号
インストール情報の確認画面が、以下のように表示されます。“c”を入力してください。
インストールディレクトリ情報 インストールディレクトリ: /opt/symfoserver64 WebAdminセットアップ情報 WebAdminのセットアップ: 実行する Webサーバのポート番号: 26515 WebAdminの内部ポート番号: 26516 上記の情報でインストールを開始しますか? y: インストールを開始します c: 情報を変更します q: インストールせずに終了します [y,c,q](省略値はy): c
WebAdminのセットアップを実行しなかった場合は、“付録C WebAdminのセットアップ/アンセットアップ”を参照し、セットアップを実行してください。
インストール先の入力画面が以下のように表示されます。すでにインストールされている製品とは異なるインストール先を入力してください。
インストールディレクトリを指定してください。 [ディレクトリ名,q](省略値は/opt/symfoserver64):/opt/symfosv1200
WebAdminのセットアップ情報の入力画面が以下のように表示されます。すでに使用しているポート番号とは異なるポート番号を入力してください。
WebAdminのセットアップを実行しますか? y: 実行します n: 実行しません [y,n,q](省略値はy): Webサーバのポート番号を指定してください。 Webサーバのポート番号 [1024-32767,q](省略値は26515):26517 WebAdminの内部ポート番号を指定してください。 WebAdminの内部ポート番号 [1024-32767,q](省略値は26516):26518
インストール情報が、以下のように表示されます。実際の画面では、入力したり選択した情報が表示されます。
表示されたインストール情報でインストールを開始する場合は、“y”を入力してください。
インストールディレクトリ情報 インストールディレクトリ: /opt/symfosv1200 WebAdminセットアップ情報 WebAdminのセットアップ: 実行する Webサーバのポート番号: 26517 WebAdminの内部ポート番号: 26518 上記の情報でインストールを開始しますか? y: インストールを開始します c: 情報を変更します q: インストールせずに終了します [y,c,q](省略値はy):y
インストール状態が、以下のように表示されます。
インストールを開始します。 インストールが終了しました。 セットアップを開始します。 (注) セットアップが終了しました。 (注)
注) WebAdminのセットアップを“実行する”とした場合のみ表示されます。
インストールが終了したときに、インストールの処理結果を示すメッセージが表示されます。
インストール処理が正常に終了した場合は、以下のようなメッセージが表示されます。
マルチバージョンインストールが正常終了しました。
インストール中に何らかの異常が発生した場合は、以下のようなメッセージが表示されます。
エラー: not an rpm package エラー: ./packages/r60x64/FJSVsymdb12006-12006.6-1.x86_64.rpm: RPM パッケージ(またはパッケージのリスト)ではありません: ERROR: FJSVsymdb12006のインストールでエラーが発生しました。 マルチバージョンインストールが異常終了しました。
注意
インストールの途中でエラーが発生していた場合は、以下のように対処してください。
エラーメッセージをもとに原因を取り除きます。
再度、install.shコマンドを実行します。