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Systemwalker Desktop Keeper リファレンスマニュアル
FUJITSU Software

1.3 DTKADCON.EXE (Active Directoryとの連携)

機能説明

Active Directoryのユーザー/コンピュータ管理情報を元に、Systemwalker Desktop KeeperのCTグループツリー、ユーザーグループツリー、ユーザー情報を作成します。

なお、「Active Directory連携組織単位対象リスト」を設定することにより、連携対象とする組織を限定して取り込むことが可能です。設定しない場合は、全組織情報を連携対象とします(ただし、CT情報については管理サーバ上に存在するクライアント(CT)だけが取り込まれます)。

3階層構成の統合管理サーバで本コマンドを実行した場合は、各管理サーバにおいてもActive Directory連携が実行されます。

記述形式

DTKADCON  /START  [/R  <Number>]

オプション

/START :

Active Directoryと連携するための処理を実行します。必ず指定してください。

/R <Number> :

コマンドの実行をリトライする場合に指定します。リトライ回数の範囲は、「1」~「60」です。省略可能です。
コマンド実行時に、他の処理との排他制御を行っているため、統合管理サーバと管理サーバ間の通信処理時などに、本コマンドが即時に実行できない場合があります。
この場合に、/Rオプションを指定し、<Number>にリトライ回数を設定してください。

「Active Directory連携組織単位対象リスト」

本ファイルは、管理サーバインストール時に下記フォルダに格納されています。ここには、Active Directoryより抽出する組織単位(OU)の名前を定義します。名前を定義する場合は第一階層の組織単位(OU)を指定してください。第二階層以下の組織単位(OU)を指定しても連携しません。

全ての組織単位(OU)を連携するときは本ファイルを改行だけにしてください。

ファイル名

DTKActiveDirectoryOUList.txt

格納先

OSがWindows Server® 2008、Windows Server® 2012の場合

%ALLUSERPROFILE%\Fujitsu\Systemwalker Desktop Keeper

注)%ALLUSERPROFILE%は、通常C:\ProgramDataです。

OSがWindows Server® 2008、Windows Server® 2012以外の場合

%ALLUSERPROFILE%\Application Data\Fujitsu\Systemwalker Desktop Keeper

注)%ALLUSERPROFILE%は、通常C:\Documents and Settings\All Usersです。

記載方法
  • Shift JISコードで記述してください

  • 改行コードは、0x0D+0x0Aの2文字セットまたは、0x0Aの1文字としてください。

  • 半角・全角混在が可能です。

  • 1行に1件の組織構造(OU)を指定してください。

  • 空白行(半角空白文字、全角空白文字だけの行)、または改行だけの行は無視します。また、両端の空白を取り除き、文字数で64文字(半角でも全角でも64文字)を超える行は連携対象行としません。

  • 文字間に出現した半角空白文字、全角空白文字は、そのまま連携対象の「組織単位」名の一部として扱います。

復帰値

[ERRORLEVEL] 0 :

正常終了

[ERRORLEVEL] 1以上 :

異常終了

コマンド格納場所

OSがWindows Server® 2008 64ビット版、Windows Server® 2008 R2、Windows Server® 2003 x64 Edition、Windows Server® 2003 R2 x64 Edition、またはWindows Server® 2012のPCで実行する場合

%SystemRoot%\SYSWOW64\DTKADCON.EXE

OSがWindows Server® 2008 64ビット版、Windows Server® 2008 R2、Windows Server® 2003 x64 Edition、Windows Server® 2003 R2 x64 Edition、またはWindows Server® 2012以外のPCで実行する場合

%SystemRoot%\system32\DTKADCON.EXE

注)%SystemRoot%は、通常C:\Windowsです。

実行に必要な権限/実行環境

注意

  • 実行前に以下の2点を確認してください。

    • サーバ設定ツールの[システム設定]画面で、[ActiveDirectory連携を行う]にチェックをしてあること。

    • サーバ設定ツールの[ActiveDirectory連携設定]画面で、連携するActive Directoryサーバを登録してあること。

  • Active Directoryサーバから取り込むユーザー情報の中に、以下の情報が含まれている場合、そのユーザー情報は取り込みません。

    • 「ユーザー ログオン名(UserPrincipalName)」の@より前の文字列が、0バイト、または41バイト以上の場合

  • 本コマンド実行中に、サーバ設定ツールで[システム設定]や[Active Directory連携設定]の変更を行わないでください。

  • 組織名が41バイトを超える場合は40バイトまでの名称でデータベースに反映されます。

  • OSがWindows Server® 2008 64ビット版、Windows Server® 2008 R2、またはWindows Server® 2012のPCで実行する場合は、フルパスで指定するか、カレントフォルダを%SystemRoot%\SYSWOW64に変更してから実行してください。

  • Windows Server® 2008環境、またはWindows Server® 2012環境で本コマンドを実行する場合は、コマンドプロンプトを「管理者として実行」で起動する必要があります。

使用例/実行結果/出力形式

【5回リトライを行う場合の使用例】
C:\WINDOWS\system32>DTKADCON.exe /START /R 5

2009/06/08 16:01:36  Systemwalker Desktop Keeper Active Directory 連携処理・開始

2009/06/08 16:01:36  パラメーター: /START /R 5
2009/06/08 16:01:41  動作設定:CTの登録位置の参照は「Active Directoryのコンピュータ位置に合わせる」
2009/06/08 16:01:41  動作設定:Active Directoryより「全ての組織単位(OU)を取り込む」
2009/06/08 16:01:42  ドメイン連携処理を開始します。 ドメインアドレス[DTK-DOMAIN.local]
2009/06/08 16:01:43  ユーザー情報、ユーザーグループ情報の連携を開始します。
2009/06/08 16:02:24  CT情報、CTグループ情報の連携を開始します。
2009/06/08 16:03:08  ドメイン連携処理を終了しました。 ドメインアドレス[DTK-DOMAIN.local]
2009/06/08 16:03:08  Local所属のCTについて、ドメイン管理可能なものを移動します。

2009/06/08 16:03:09  正常終了しました。
2009/06/08 16:03:09  Systemwalker Desktop Keeper Active Directory 連携処理・終了