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Interstage Big DataComplex Event Processing Server V1.1.0 開発リファレンス
FUJITSU Software

1.5.1 単一行関数

単一行関数は、複合イベント処理文の出力となる各イベント(行)に対して単一の値を返します。これらの関数は式が許されている場所であればどこにでも記述できます。


以下にビルトインの単一行関数を示します。

関数

構文

説明

case

case

when 比較値 then 結果

[when 比較値 then 結果] [...]

[else 結果]

end

が最初に比較値に等しいところで結果を返します。

case

when 条件 then 結果

[when 条件 then 結果] [...]

[else 結果]

end

最初に条件がtrueとなったところで結果を返します。

cast

cast(, データタイプ)

の結果をデータタイプに変換します。

データタイプには、int、long、byte、short、char、double、float、stringを指定できます。

coalesce

coalesce(, [,] [, ...])

リスト中で最初にnullでないの値を返します。すべてがnullの場合にはnullを返します。

current_timestamp

current_timestamp[()]

現在の時刻をlongのミリ秒数で返します。

max

max(, [, ] [, ...])

の中から最大の値を返します。

min

min(, [, ] [, ...])

の中から最小の値を返します。

prev

prev(, プロパティ)

データウィンドウ中で、最後から数えての値番目に位置するイベントの指定したプロパティの値または全プロパティを返します。データウィンドウがソートされているような場合には、その順序を基にした位置となります。プロパティとしてストリーム名を指定することにより全プロパティを返します。

prevtail

prevtail(, プロパティ)

データウィンドウ中で、最初から数えての値番目に位置するイベントの指定したプロパティの値または全プロパティを返します。データウィンドウがソートされているような場合には、その順序を基にした位置となります。プロパティとしてストリーム名を指定することにより全プロパティを返します。

prevwindow

prevwindow(プロパティ)

データウィンドウ中のすべてのイベントについて、指定したプロパティの値またはすべてのプロパティを返します。プロパティとしてストリーム名を指定することにより全プロパティを返します。

prevcount

prevcount(プロパティ)

データウィンドウ中のイベントの数を返します。プロパティには、プロパティ名またはストリーム名を指定します。

prior

prior(, プロパティ)

到着したイベントの中で、最後から数えての値番目に位置するイベントの指定したプロパティの値または全プロパティを返します。順序はイベントの到着順です。プロパティとしてストリーム名を指定することにより全プロパティを返します。