単一行関数は、複合イベント処理文の出力となる各イベント(行)に対して単一の値を返します。これらの関数は式が許されている場所であればどこにでも記述できます。
以下にビルトインの単一行関数を示します。
関数 | 構文 | 説明 |
---|---|---|
case | case 値 when 比較値 then 結果 [when 比較値 then 結果] [...] [else 結果] end | 値が最初に比較値に等しいところで結果を返します。 |
case when 条件 then 結果 [when 条件 then 結果] [...] [else 結果] end | 最初に条件がtrueとなったところで結果を返します。 | |
cast | cast(式, データタイプ) | 式の結果をデータタイプに変換します。 データタイプには、int、long、byte、short、char、double、float、stringを指定できます。 |
coalesce | coalesce(式, 式 [,式] [, ...]) | リスト中で最初にnullでない式の値を返します。すべてがnullの場合にはnullを返します。 |
current_timestamp | current_timestamp[()] | 現在の時刻をlongのミリ秒数で返します。 |
max | max(式, 式 [, 式] [, ...]) | 式の中から最大の値を返します。 |
min | min(式, 式 [, 式] [, ...]) | 式の中から最小の値を返します。 |
prev | prev(式, プロパティ) | データウィンドウ中で、最後から数えて式の値番目に位置するイベントの指定したプロパティの値または全プロパティを返します。データウィンドウがソートされているような場合には、その順序を基にした位置となります。プロパティとしてストリーム名を指定することにより全プロパティを返します。 |
prevtail | prevtail(式, プロパティ) | データウィンドウ中で、最初から数えて式の値番目に位置するイベントの指定したプロパティの値または全プロパティを返します。データウィンドウがソートされているような場合には、その順序を基にした位置となります。プロパティとしてストリーム名を指定することにより全プロパティを返します。 |
prevwindow | prevwindow(プロパティ) | データウィンドウ中のすべてのイベントについて、指定したプロパティの値またはすべてのプロパティを返します。プロパティとしてストリーム名を指定することにより全プロパティを返します。 |
prevcount | prevcount(プロパティ) | データウィンドウ中のイベントの数を返します。プロパティには、プロパティ名またはストリーム名を指定します。 |
prior | prior(式, プロパティ) | 到着したイベントの中で、最後から数えて式の値番目に位置するイベントの指定したプロパティの値または全プロパティを返します。順序はイベントの到着順です。プロパティとしてストリーム名を指定することにより全プロパティを返します。 |