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Interstage Big DataComplex Event Processing Server V1.1.0 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

5.6.1 イベント送信アプリケーションの設計

CEPエンジンに対してイベントを送信する方式について検討します。

ここでは、入力イベントの通信方式と、通信方式に合わせてイベントを送信するアプリケーションの検討が必要です。

入力イベントの通信方式

入力イベントの特性に合わせて、CEPエンジンがイベントを受信する時の通信方式について検討します。

イベントの発生元となる既存のシステムが、イベントの送信機能を備えているなら、既存システムが利用可能な通信方式について確認します。

BDCEPでは、以下の3種類の通信方法が選択できます。

通信方法は、イベント送信元となるシステムまたは端末の特性や、求められる処理性能に合わせて選択します。それぞれの通信方法の特長は以下の通りです。

通信方法

特徴

SOAP

汎用的な通信プロトコルです。XML、またはCSV形式のイベントデータを、SOAPのメッセージでCEPエンジンに送信します。WSDLでインターフェースを定義でき、既存のWebサービス開発ツールを利用したイベント送信アプリケーション開発が可能です。

HTTP

汎用的な通信プロトコルです。XML、またはCSV形式のイベントデータを、HTTPで接続したCEPエンジンにそのまま送信します。余計なヘッダー情報が無い分、SOAPよりも通信量が減らすことが可能で、より大量のイベント送信に向いているほか、RESTでの通信に対応した端末からもイベント送信が可能です。

Socket

TCP/IPのソケット通信上で行う、BDCEP独自の通信プロトコルです。XMLまたはCSV形式のイベントデータを、一度に複数送信できます。HTTPのヘッダーすら無い分、HTTPよりも通信量を減らすことが可能で、最も大量のイベント送信に向いています。

イベント送信アプリケーション

CEPサーバにイベントを送信するシステムあるいはアプリケーションについて検討します。