イベントタイプ定義の設計にあたり留意すべき項目について説明します。
入力イベントのデータ形式やサイズ、発生頻度などを確認します。
既存のシステムを入力イベントの送信元にする場合は、既存システムのイベントの仕様について確認します。
入力イベントの平均サイズや、単位時間(1時間、1秒など)あたりの平均受信数など、入力イベントの処理量に関係する要件を確認します。
イベントタイプ定義では、イベントのデータ形式としてXML形式とCSV形式の2種類が選択できます。
既存システムが扱うデータ形式がXMLの場合は、XML形式、CSVの場合はCSV形式の選択を推奨します。
バイナリ形式などの、その他のデータ形式の入力イベントは直接受信できないため、イベント送信元とCEPサーバの間でデータ形式の変換を行うことを検討します。
分析などの目的で、イベントを記録、蓄積する場合に留意する点について説明します。
イベントの記録には、BDCEPのロギング機能を使用します。
イベントの蓄積
イベント記録先のHadoopシステムに、記録したイベントを蓄積するため、以下の点を検討します。
記録するイベントの種類と形式
どのイベントを記録、蓄積するのか検討します。
記録するイベントの格納先
接続するHadoopシステムは、CEPエンジンのエンジン構成ファイルによって設定されます。
接続先のHadoopシステムにおいて、格納先として使用可能なパスを確認します。
イベントの蓄積量(必要な空きディスク容量)
大量のイベントを蓄積するためには、イベントの格納先に十分な空きディスク容量が必要です。
イベントの平均サイズ、単位時間当たりの記録数、蓄積期間を確認して、イベントの記録、蓄積に必要なディスク容量を検討します。
必要に応じて、イベントの格納先となるシステムの拡張計画を検討します。
蓄積したイベントの分析
蓄積したイベントの分析を行うには、分析用のアプリケーションの設計、開発が必要です。
分析用アプリケーションの設計については、「5.6.4 イベントログ分析アプリケーションの設計」を参照してください。