複合イベント処理は、次々と送信される大量のイベントを、あらかじめ定義しておいたルールに従い高速、かつリアルタイムに分析・判断する技術です。
図1.7 複合イベント処理機能概要
複合イベント処理には、以下の特徴があります。
複合イベント処理では、外部から入力されたデータをそのままメモリ上で処理するため、従来よりも大量の入力データを高速で処理できます。
そのため、刻々と変化していく状況にも、即座に対応を返すことができます。
一般的に、複合イベント処理によって実現できるスループットとレイテンシ(*1)は以下とされています。
ルールに基づくスループット:数万~数百万イベント/秒
処理のレイテンシ:数μ秒~数m秒
参考
(*1) レイテンシ
複合イベント処理では、イベントが入力されてから、出力されるまでにかかる時間となります。
複合イベント処理がどのような入力イベントに対し、どのような処理を実行するかは全てルールに記述します。
特別なプログラムの開発は不要です。
検知するイベントパターンを変更したいなど、途中で処理内容を変更したい場合でも、ルールを変更するだけで対応できます。