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PRIMECLUSTER  導入運用手引書 4.3

5.1.1 CF、CIPの設定

Cluster Foundation (CF)とCIPは、Cluster AdminのCFウィザードを使用して以下の情報を設定します。CF、CIPの設定に対応するワークシートは、“A.7 クラスタ構築ワークシート”です。

設定方法の詳細については、“Cluster Foundation導入運用手引書”の“2.1.5 クラスタの作成例”を参照してください。

設定項目

設定内容

対応ワークシート項目

クラスタ名

クラスタシステムの名称を設定します。
31文字以下の印刷可能なASCII 文字 (空白、改行、タブ文字を除く) で設定します。
クラスタ名は常に大文字として処理されます。

「クラスタ名」

クラスタノード

クラスタに参入するノードを選択します。

「ノード1」、「ノード2」、「ノード3」、「ノード4」の「ノード名(uname -n)」

CFノード名

クラスタを構成するノードの名前を設定します。
11文字以下の印刷可能なASCII 文字(空白、改行タブ文字を除く) で設定します。CFノード名に大文字を使用することはできません。CFノード名には、ホスト名の命名規則に従った名前を設定してください。
設定画面では、デフォルトとして上記「クラスタノード」と同じ名前が表示されます。

「ノード1」、「ノード2」、「ノード3」、「ノード4」の「CFノード名」

クラスタインタコネクト

クラスタを構成する各ノードで、CFのノード間通信に使用するネットワークインタフェースを決めます。代表的なネットワークインタフェースとして、イーサネットデバイスがあります。

CFのノード間通信に使用するネットワークインタフェースは、システム起動時に活性化するよう設定してください。ただし、IPアドレスを割当ててはいけません。

「ノード1」、「ノード2」、「ノード3」、「ノード4」の「パス0 NIC名」、「パス1 NIC名」

IPインタコネクト

CFがIPを使って動作できるようにする場合設定します。この設定はオプションです。

「IPインタコネクト設定」

CIPサブネット

以下を設定し、CFで使用するIPを設定します。

  • CIPサブネットの数

  • ホストサフィックス

  • サブネット番号

  • サブネットマスク

「CIP」の「サブネット数」、「サブネットIP」、「ネットマスク」

CFリモートサービスの使用の確認

以下の機能を有効にするかどうかチェックします。

  • リモートファイルコピー(cfcp)

  • リモートコマンドの実行(cfsh)

デフォルトは「選択されていない」状態です。RMSを使用する場合には、必ず選択を行ってください。

「CFリモートサービス使用の有無」

CIM(クラスタ整合性モニタ)構成の設定

CIMで監視するノードを設定します。

「ノード1」、「ノード2」、「ノード3」、「ノード4」の「CFクォーラムセットのノードである」

注意

  • CFノード名にはクラスタノードのノード名が自動的に入力されます。CFノード名が11文字を超える場合は、11文字に収まるよう名前を変更してください。

  • CFリモートサービスのいずれかの機能を有効にする場合には、以下のシステムを同じクラスタインタコネクト上に接続しないでください。

    • セキュリティ上問題のあるシステム

    • クラスタインタコネクトをセキュリティで保護していないシステム

  • 以降ではCFリモートサービス(CFCPおよびCFSH)が有効であることが前提となります。本機能を有効とするためには、CFの構成設定を開始する前に、/etc/default/cluster.configファイルに次の内容を追加してください。

    CFCP    “cfcp”
    CFSH    “cfsh”
  • CF、CIPの設定に失敗する場合、以下の原因が考えられます。各項目を確認してください。

    • クラスタインタコネクトの接続に誤りがある。

    • クラスタインタコネクトで使用するネットワークインタフェースが活性化されていない。

    • クラスタインタコネクトで使用するネットワークインタフェースにIPアドレスが割当てられている。

  • CFの設定が完了すると、“SFウィザード起動確認ポップアップ”が表示されますが、<いいえ>をクリックしてください。 SFの設定は、“5.1.2 シャットダウン機構の設定”で説明する手順で行います。

参照

クラスタインタコネクトの設定に失敗した場合の対処については、“PRIMECLUSTER Cluster Foundation導入運用手引書”の“9 診断とトラブルシューティング”を参照してください。