本書は、PRIMECLUSTERを使用する際に、起点としてご使用戴きたいマニュアルです。
PRIMECLUSTERシステムの導入から運用管理までの一連の流れ/操作について説明しております。PRIMECLUSTERシステムは複数の機能から構成されていることから、本書以外にも機能ごとに複数のマニュアルが存在しますが、操作上必要な機能固有の情報については本書から各関連マニュアルをポイント参照しているため、まず本書を参照することで一連の操作が可能となります。
また、本書では、PRIMECLUSTERシステムに対応した製品の機能概要、および操作手順についても説明しております。
なお、本書ではPRIMECLUSTERの基本パターンについて記載しております。記載されていないパターンについては、関連マニュアルを参照してください。
PRIMECLUSTERシステムの導入から運用管理を始めるまでの流れと本書の参照先の関係は以下のとおりです。
PRIMECLUSTERシステム運用の流れ | 本書の参照先 |
---|---|
1.PRIMECLUSTERシステムの構築の流れを理解し、PRIMECLUSTERシステムの設計をする。 | 第1部 導入準備編 |
2.PRIMECLUSTERシステムを新規に導入する。 | 第2部 導入編 |
3.PRIMECLUSTERシステムの運用状態を監視する。 | 第3部 運用編 |
4.PRIMECLUSTERシステムの運用開始後、システムの構成などを変更する。 | 第4部 システム構成変更編 |
5.PRIMECLUSTERシステムの保守を行う。 | 第5部 保守編 |
6.PRIMECLUSTERシステムに対応製品を導入する。 | 第6部 PRIMECLUSTER対応製品編 |
詳細な手順の説明については、各部の該当箇所に参照マニュアル名を明記しますので、そちらを参照してください。
本書の読者
本書はPRIMECLUSTER 4.3を使用して、クラスタシステムの導入、運用管理を行う全てのユーザと、PRIMECLUSTER上にアプリケーションを作成するプログラマを対象にしています。
本書について
本書は6部と付録、用語集で構成されています。各部の内容は以下のとおりです。
対象:PRIMECLUSTERシステムを構築するシステム管理者
内容:PRIMECLUSTERシステムの導入から運用までの全体の作業の流れを説明します。
対象:PRIMECLUSTERシステムを構築するシステム管理者
内容:ソフトウェアのインストール、クラスタの構築、アプリケーション構築までの操作について説明します。
対象:システムを運用管理するシステム管理者
内容:PRIMECLUSTERシステムの監視方法、異常の原因を調査する方法などを説明します。
対象:PRIMECLUSTERシステムを構築するシステム管理者
内容:PRIMECLUSTERシステム構成の追加、変更、削除を行う場合に必要な作業について説明します。
対象:PRIMECLUSTERシステムを構築するシステム管理者
内容:PRIMECLUSTERシステム動作環境の保守を行う場合に必要な作業について説明します。
対象:PRIMECLUSTERシステム上でPRIMECLUSTER対応製品を動作させるユーザ
内容:PRIMECLUSTERシステムに対応した製品のVL、機能概要を説明します。
対象:PRIMECLUSTERシステムを設計するユーザ
内容:PRIMECLUSTERシステム 設計ワークシートを掲載しています。
対象:PRIMECLUSTERシステムを使用する全てのユーザ
内容:PRIMECLUSTERシステムの各機能で使用するオンラインマニュアルページについて説明します。
対象:PRIMECLUSTERシステムを使用する全てのユーザ
内容:PRIMECLUSTERシステムでトラブルが発生した場合の対処法を説明します。
トラブル調査を依頼する際のデータの採取方法について説明します。
対象:PRIMECLUSTERシステムを使用する全てのユーザ
内容:PRIMECLUSTERシステムでuserApplication Configuration Wizardで出力されるメッセージおよびプロシジャリソースのメッセージの内容と対処方法について説明します。また、その他のメッセージについては他マニュアルの参照先を示します。
対象:PRIMECLUSTER対応製品用リソースを使用する全てのユーザ
内容:クラスタアプリケーションでプロシジャリソースを使用する場合のプロシジャリソースの登録/変更/削除方法について説明します。
対象:PRIMECLUSTER対応製品用リソースを使用する全てのユーザ
内容:PRIMECLUSTER対応製品用リソースの登録手順を説明します。
対象:PRIMECLUSTERシステムを使用する全てのユーザ
内容:シャットダウンエージェント設定更新機能について説明します。
対象:VMware環境でPRIMECLUSTERシステムを使用する全てのユーザ
内容:VMware環境でPRIMECLUSTERシステムを使用する場合の導入手順について説明します。
対象:PRIMECLUSTER 4.0A20、4.1A20、4.1A30、4.2A00、または4.2A30を使用していた全てのユーザ
内容:PRIMECLUSTER 4.3A00の仕様変更点について説明します。
対象:PRIMECLUSTERシステムを使用する全てのユーザ
内容:本マニュアルの主な変更内容について説明します。
対象:PRIMECLUSTERシステムを使用する全てのユーザ
内容:PRIMECLUSTERシステムの用語について説明します。
関連マニュアル
以下のマニュアルはクラスタ設定を行う際に必要に応じて参照してください。
PRIMECLUSTER コンセプトガイド
PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書
PRIMECLUSTER RMS 導入運用手引書
PRIMECLUSTER RMS リファレンスガイド
PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書
PRIMECLUSTER Global File Services 説明書
PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書(伝送路二重化機能編)
PRIMECLUSTER Web-Based Admin View 操作手引書
ServerView ユーザーズガイド
PRIMECLUSTER 活用ガイド<クラスタ構築・運用時の留意点>
PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>
PRIMECLUSTER 活用ガイド<メッセージ集>
PRIMECLUSTER 活用ガイド<コマンドリファレンス編>
PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 導入運用手引書
Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)
Interstage Application Server 運用ガイド
Symfoware Server スタートガイド サーバ編
Symfoware Server クラスタ導入運用ガイド
Symfoware Server RDBユーザーズガイド データベース定義編
PRIMEQUEST 500/400 シリーズ リファレンスマニュアル:基本操作/GUI/コマンド
PRIMEQUEST 500/400 シリーズ リファレンスマニュアル:メッセージ/ ログ
PRIMEQUEST 500/400 シリーズ リファレンスマニュアル:ツール/ 運用情報
PRIMEQUEST 500/400 シリーズ 導入マニュアル
PRIMEQUEST 500/400 シリーズ 運用マニュアル
PRIMEQUEST 仮想マシン機能ユーザーズマニュアル
PRIMEQUEST 1000 シリーズ ユーザーインターフェース操作説明書
PRIMEQUEST 1000 シリーズ メッセージリファレンス
PRIMEQUEST 1000 シリーズ 運用管理ツールリファレンス
PRIMEQUEST 1000 シリーズ 導入マニュアル
PRIMEQUEST 1000 シリーズ 運用管理マニュアル
PRIMEQUEST 1000 シリーズ ServerView Mission Critical Option ユーザマニュアル
PRIMEQUEST (1000 シリーズ)RHEL5-Xen 仮想マシン機能ユーザーズマニュアル(SupportDesk サービスご契約者様向け)
注意
PRIMECLUSTERの関連ドキュメントには上記マニュアル以外に以下のドキュメントがあります。
PRIMECLUSTER インストールガイド
PRIMECLUSTERの各製品に添付されるインストールガイド(テキストデータ)です。
データは各製品の“CD3”に格納されています。また、ファイル名については、各製品に添付される紙(「製品のご案内」)を参照ください。
マニュアルの体系
マニュアルの印刷について
マニュアルの印刷をする場合には、PRIMECLUSTER製品用CD-ROMの中に入っているPDFファイルを利用してください。PDFファイル名とマニュアルとの関係については、製品に添付されているPRIMECLUSTERのインストールガイドを参照してください。
PDFファイルの参照・印刷には、Adobe Readerが必要です。Adobe Readerの入手方法については、Adobe Systems Incorporated. (アドビシステムズ社)のホームページを参照してください。
オンラインマニュアルについて
オンラインマニュアルを参照するためには、クラスタ管理サーバでユーザ名をwvroot、clroot、cladmin、clmonのいずれかのユーザグループに登録してください。
ユーザグループの登録の方法、ユーザグループの意味については、“4.3.1 クラスタを管理するユーザの作成”を参照してください。
本書の表記について
実行にシステム管理者(ルート)権限が必要なコマンドライン例の場合、先頭にシステム管理者プロンプトを示すハッシュ記号(#)が付いています。システム管理者権限を必要としないエントリの場合、先頭にドル($)が付いています。
Linux(R)オペレーティングシステムコマンドの後ろにマニュアルページのセクション番号が括弧付きで示されています。―例: cp(1)
印字されない文字のキーストロークは、<Enter>や<F1>などのキーアイコンで表示されます。たとえば、<Enter>はEnterというラベルの付いたキーを押すことを意味し、<Ctrl>+<B>は、CtrlまたはControlというラベルの付いたキーを押しながら<B>キーを押すことを意味します。
以下の書体は特定要素の強調に使用されます。
書体 / 記号 | 使用方法 |
---|---|
均等幅 | コンピュータ出力、およびプログラムリスト:テキスト本文中のコマンド、ファイル名、マニュアルページ名、他のリテラルプログラミング項目 |
斜体, <斜体> | 具体的な数値/文字列に置き換える必要のある変数 ―入力値― |
<均等幅> | 具体的な数値/文字列に置き換える必要のある変数 ―表示値― |
太字 | 記述どおりに入力する必要のあるコマンドライン項目 |
“均等幅” | 参照先のタイトル名、マニュアル名、画面名等 |
[均等幅] | ツールバー名、メニュー名、コマンド名、アイコン名 |
<均等幅> | ボタン名 |
例1.
以下に/etc/passwdファイルのエントリの一部を示します。
root:x:0:0:root:/root:/bin/bash bin:x:1:1:bin:/bin:/bin/bash daemon:x:2:2:daemon:/sbin:/bin/bash lp:x:4:7:lp daemon:/var/spool/lpd:/bin/bash
例2.
cat(1)コマンドでファイルの内容を表示するには、以下のコマンドラインを入力します。
$ cat ファイル名
特に注意すべき事項の前には以下の記号が付いています。
ポイント
ポイントとなる内容について説明します。
注意
注意する項目について説明します。
例
例題を用いて説明します。
参考
参考となる内容を説明します。
参照
参照するマニュアル名などを説明します。
Microsoft(R) Windows(R) 98 operating system、およびMicrosoft(R) Windows(R) 98 Second Edition operating systemをWindows(R) 98と略しています。
Microsoft(R) Windows NT(R) Server operating System Version4.0、およびMicrosoft(R) Windows NT(R) Server workstation System Version4.0をWindows NT(R)と略しています。
Microsoft(R) Windows(R) 2000 operating systemをWindows(R) 2000と略しています。
Microsoft(R) Windows(R) Millennium EditionをWindows(R) Meと略しています。
Microsoft(R) Windows(R) XP operating systemをWindows(R) XPと略しています。
Windows(R) 98、Windows NT(R)、Windows(R) 2000、Windows(R) Me、Windows(R) XPを総称してMicrosoft(R) Windowsと表記します。
Red Hat Enterprise Linux をRHELと略しています。
Red Hat Enterprise Linux AS をRHEL-ASと略しています。
Red Hat Enterprise Linux ES をRHEL-ESと略しています。
RHEL-AS、RHEL-ESを総称してLinux(R)と表記しています。
VMware ESX をESXと略しています。
VMware ESXi をESXiと略しています。
VMware ESXi をご使用の場合、“ESX”は“ESXi”に読み替えてください。
商標について
Linuxは、Linus Torvalds氏の米国およびその他の国における登録商標あるいは商標です。
Oracle とJava は、Oracle Corporation およびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。
Netscape 及び Netscape Navigator は Netscape Communications Corporation の米国及びその他の国における商標または登録商標です。
Microsoft Internet Explorerは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。
Microsoft、Windows、Windows NTおよびWindows NT Serverは、米国Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標です。
CORBA,OMG,ORBはオブジェクト・マネージメント・グループ(OMG)の登録商標です。
NetWorkerは、米国およびその他の国におけるEMC Corporation の商標または登録商標です。
VMware は、米国およびその他の地域における VMware,Inc の登録商標または商標です。
Symfoware は、富士通株式会社の登録商標です。
PRIMECLUSTERは、富士通株式会社の登録商標です。
その他各種製品名は、各社の製品名称、商標または登録商標です。
お願い
本書を無断で他に転載しないようお願いします。
本書は予告なしに変更されることがあります。
出版年月および版数
2008年 4月 初版 |
著作権表示
All Rights Reserved, Copyright (C) 富士通株式会社 2008-2014
追加・変更内容 | 変更箇所 | マニュアルコード |
---|---|---|
仮想マシン機能の記事を追加・変更しました。 | 1.1 設計 | J2UZ-5274-05Z0(01) |
GFS 共用ファイルシステム のパス名を変更しました。 | 6.4 GFSの初期設定 | |
注意事項を変更しました。 | 7.2.2.6 クラスタアプリケーションを保守モードにする | |
「物理マシン」を追加しました。 | 用語集 | |
シャットダウンエージェント設定更新機能の記事を追加しました。 | 付録G シャットダウンエージェント設定更新機能 | J2UZ-5274-05Z0(02) |
VMware環境を使用した場合の記事を追加・変更しました。 | 2.2 システム設計 | J2UZ-5274-05Z0(03) |
サポートOSにRHEL5.5 を追加しました。 | 3.1.4.1 PRIMERGYの場合 | |
CFノード名の設定内容を変更しました。 | 5.1.1 CF、CIPの設定 | |
注意事項を追加しました。 | 6.7.3.2 Fsystemリソースの設定 | |
MMBのIPアドレスの手順を追加しました。 | 8.8.1 MMBのIPアドレスの変更 | |
IPMIの設定内容の変更手順を追加しました。 | 8.10 IPMIの設定変更 | |
Bladeの設定内容の変更手順を追加しました。 | 8.11 Bladeの設定変更 | |
ハードウェアの追加/削除/変更手順を追加しました。 | 8.12 ハードウェアの追加/削除/変更 | |
状態遷移プロシジャの起動優先度を変更する手順を追加しました。 | E.2 プロシジャリソースの変更 | |
PSAをPSA/SVmcoに変更しました。 | 3.1.4.2 PRIMEQUESTの場合 | J2UZ-5274-05Z0(04) |
対象となるサーバ機種を追加しました。 | C.1.3 PSA関連情報 | |
SVmco関連情報の採取方法を追加しました。 | C.1.4 SVmco関連情報 | |
ディスク装置の設定に注意事項を追加しました。 | 3.1.2 ディスク装置の設定 | J2UZ-5274-05Z0(05) |
仮想マシン機能で、VMware環境を使用した場合の記事を追加・変更しました。 | H.1 VMware環境でのクラスタシステム | |
クラスタノード強制停止テストを追加しました。 | 1.4 テスト | J2UZ-5274-05Z0(06) |
シャットダウンエージェント設定後の動作確認に関する注意事項を追加しました。 | 5.1.2.3 PRIMERGYでのシャットダウンエージェントの設定 | |
PRIMERGY でスパニングツリープロトコルを使用する場合の注意事項を追加しました。 | 5.1.2.3.1 シャットダウンデーモンの設定 | |
シャットダウンエージェントの構成定義ファイルの設定における注意事項を追加しました。 | 5.1.2.3.2 IPMI | |
環境変数 HV_AUTORECOVERの説明を変更しました。 | 6.6 Online/Offlineスクリプトの設定 | |
“Application selection menu”での選択条件を追加しました。 | 8.1 クラスタアプリケーションの変更 | |
シャットダウン機構やシャットダウンエージェントのIPアドレスを変更する場合の手順を変更しました。 | 8.2.1 業務LANのIPアドレスの変更 | |
iRMCのユーザ名とパスワードの変更の説明を追加するため、構成を変更しました。 | 8.10 IPMIの設定変更 | |
サーバブレードのスロット番号の変更の説明を追加するため、構成を変更しました。 | 8.11 Bladeの設定変更 | |
RMSの停止が不要になる場合の条件を参考情報に追加しました。 | 8.12.1.1 共用ディスク装置の追加 | |
Gdsリソースの設定が不要になる場合の説明を追加しました。 | 8.12.1.1 共用ディスク装置の追加 | |
クラスタアプリケーションの切替えの説明を変更しました。 | 9.3.2.2 ローリングアップデートによる修正適用手順 | |
ワークシート表内のLinuxのバージョンの備考を変更しました。 | A.5 クラスタ導入環境設定ワークシート | |
リソースの動作の属性と設定値を変更しました。 | A.10.3 Gdsリソース設定ワークシート | |
「SA」の説明を追加しました。 | 用語集 | |
シャットダウン機構に使用する管理LANをGLSで二重化する場合の注意を追加しました。 | 5.1.2 シャットダウン機構の設定 | J2UZ-5274-05Z0(07) |
パスワードを暗号化する手順を記載しました。 | 5.1.2.3.2 IPMI | |
パスワードに使用可能な文字に関する注意事項を追加しました。 | 5.1.2.4.1 MMB | |
SA_mmbr シャットダウンエージェントによるノードの強制停止を行った場合の注意事項を記載しました。 | 5.1.2.4.1 MMB | |
シャットダウン機構の起動手順を変更しました。 | 5.1.2.4.2 VMGuest(仮想マシン) | |
SSHの最大同時接続数に関する参考情報を記載しました。 | 5.1.2.4.2 VMGuest(仮想マシン) | |
hvwコマンドに関する参照と注意を追加しました。 | 6.7.1 RMS Wizardの起動 |