FNA Serverは、端末に対して定期的に監視データを送信することにより、FNA Server-端末間の回線や端末の異常を検出することができます。ここでは、FNA Serverにおける端末監視の方法、および端末が異常とみなされる条件について説明します。なお、端末監視の設定については、「第4章 通信情報の設定」を参照してください。
▲ 注 意
端末監視を行う設定にした場合、FNA Server-端末間において、定期的にパケットが送信されます。FNA Server-端末間においてWANを経由する構成の場合、WANの課金に注意してください。
参 考
初期状態では、次のように設定されています。
FNA Server-端末間の接続手順 | 監視状態 |
---|---|
NMCLAN接続 | 監視する |
TCP/IP接続 | 監視する |
FNAonTCP/IP接続 | 監視する |
TN接続 | 監視しない |
FNA Serverに接続している端末・デバイスと同一とみなされる端末・デバイスが、FNA Serverに接続してきた場合、FNA Serverは二重接続とみなし、現在接続している端末・デバイスを強制的に切断し、あとから接続してきた端末・デバイスと接続します。なお、二重接続についての詳細は、「8.5 端末二重接続」を参照してください。
端末監視を行っていない場合でも、モニターユーティリティやコマンド(sendmsg)を使用して、FNA Serverに接続しているすべての端末に対して、監視データを送信することができます。なお、詳細については、モニターユーティリティのヘルプ、および「5.5 メッセージの送信」を参照してください。
モニターユーティリティを使用して、特定の端末・デバイス(TN接続のみ)をFNA Serverから強制的に切断することができます。なお、詳細については、モニターユーティリティのヘルプを参照してください。
NMCLAN接続
FNA Serverと特定の端末との間において、通信情報の「端末監視時間」で設定された時間、データの送受信が行われなかった場合、FNA Serverは、その端末に対して監視データを送信します。DFCプロトコルレベルで監視データの送信に失敗した場合、FNA Serverは、端末に異常が発生したとみなし、端末を強制的に切断します。
TCP/IP接続
FNA Serverと特定の端末との間において、通信情報の「端末監視時間」で設定された時間、データの送受信が行われなかった場合、FNA Serverは、その端末に対して監視データを送信します。TCPプロトコルレベルで監視データの送信に失敗した場合、FNA Serverは、端末に異常が発生したとみなし、端末を強制的に切断します。
FNAonTCP/IP接続
FNA Serverと特定の端末との間において、通信情報の「監視要求送信時間」で設定された時間、データの送受信が行われなかった場合、FNA Serverは、その端末に対して監視要求データを送信します。TCPプロトコルレベルで監視要求データの送信に失敗した場合、または通信情報の「監視応答待ち時間」以内に端末からの応答がなかった場合、FNA Serverは、端末に異常が発生したとみなし、端末を強制的に切断します。
▲ 注 意
FNAonTCP/IP接続では、FNA Serverおよび端末の双方で監視要求データを送信します。このため、監視を行わない場合は、FNA Serverおよび端末の双方で監視をしない設定にしてください。
TN接続
FNA Serverと特定のデバイスとの間において、通信情報の「端末監視時間」で設定された時間、データの送受信が行われなかった場合、FNA Serverは、そのデバイスに対して監視データを送信します。TCPプロトコルレベルで監視データの送信に失敗した場合、FNA Serverは、デバイスに異常が発生したとみなし、デバイスを強制的に切断します。
参 考
TN接続では、端末監視データとして、NOPコマンドを使用します。
TN接続では、FNA Server-端末間において、デバイスごとにTCPコネクションが確立されます。このため、端末監視はデバイス単位で行われます。