インストール時には、セットアップタイプを選択します。セットアップタイプには、次の表に示す二種類のセットアップタイプがあります。通常は「すべて」を選択し、インストールを行います。
セットアップ | 処理内容 |
---|---|
すべて | すべての「機能」をインストールします。 |
カスタム | 必要な「機能」のみを選択してインストールします。 |
「すべて」を選択してインストールを行った場合、FNA Serverは、次のディレクトリにインストールされます。
<OSをインストールしたドライブ>\Program Files\Fujitsu\FNAServer
FNA Serverのインストールディレクトリを変更したい場合は、「カスタム」を選択し、「インストール先」を変更してください。
▲ 注 意
FNA Serverのインストール先として、管理者以外のユーザが書き込むことができるディレクトリを指定しないでください。管理者以外のユーザがFNA Serverのファイルを変更することができるため、セキュリティが低下します。
「カスタム」セットアップにおいて選択することのできるFNA Serverの機能は、次のとおりです。
機能 | 機能概要 |
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ホストコンピュータ-端末間の中継制御を行う機能です。本機能には、証跡ログ機能も含まれます。 | |
FNA Serverの設定や通信状態の参照を行う機能です。 | |
WSMGRからの要求に従い、FNA Server上のリソースデータを配布する機能です。 |
モニターユーティリティやセットアップユーティリティを、中継機能が動作しているコンピュータとは別のコンピュータ上で動作させる場合、「カスタム」セットアップで「管理機能」をインストールしてください。なお、あらかじめ通信制御サービスの「管理コマンド」および「セットアップユーティリティ」をインストールしておく必要があります。
FNA Server定義入出力機能を使用する場合、「カスタム」セットアップで「中継機能」または「管理機能」をインストールしてください。なお、あらかじめ通信制御サービスの「定義入出力コマンド」をインストールしておく必要があります。
▲ 注 意
二種類のセットアップタイプとも、FJQSS(資料採取ツール)がインストールされます。
FNA Serverがインストールされている状態で、FNA ServerのCDの「setup.exe」を実行すると、『プログラムの保守』画面が表示されます。この画面では、「変更」、「修復」、「削除」の中から、行いたい処理を選択します。それぞれの処理の概要は次のとおりです。
メンテナンス | 処理内容 |
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各機能のインストール/アンインストールを行います。 | |
インストールされている機能に関するファイルなどを、再度CDから読込み、初期状態に戻します。 | |
インストールされているFNA Serverの全機能を削除します。 |
参 考
「変更」、「修復」、または「削除」を行っても、通信制御サービスのセットアップユーティリティ(CsConfig)で設定した通信情報は削除されません。
アップデートサイトの修正を適用している状態で、FNA Server の「変更」または「修復」を行った場合、FNA Serverは修正未適用状態となり、アップデートサイトの修正適用管理簿と実際のFNA Serverの状態に不整合が生じます。このため、必ずUpdateAdvisor(ミドルウェア)を使用して、修正適用管理簿からFNA Server の製品情報 および コンポーネント情報を削除してください。その後、再度修正を適用してください。
▲ 注 意
「修復」を行った場合、モニターユーティリティに表示されるイベント情報はすべて削除されます。また、FNA Serverの設定ユーティリティ(クライアントライセンスは除く)、証跡ログの設定ユーティリティ、トレースの設定などは初期値に戻ります。
「変更」または「修復」を行った場合、FNA Serverは動作を一旦停止し、「変更」/「修復」処理完了後に動作を再開します。このとき、FNA Serverに接続している端末はすべて切断されます。
アップデートサイトの修正や固有の修正を適用した状態で「変更」または「修復」を行った場合、必ず再度、修正を適用してください。
FNA Serverがインストールされている状態で、通信制御サービスの「変更」、「修復」、「更新」、再インストール、レベルアップなどの処理を行った場合、必ず、FNA Serverの「修復」を行ってください。