ページの先頭行へ戻る
Symfoware Server V12.0.0 セットアップガイド
FUJITSU Software

5.5 フェイルオーバ運用の注意事項

Symfoware Serverでフェイルオーバ運用を行う場合の注意事項を以下に示します。

アプリケーション作成時の注意事項

アプリケーション作成時の注意事項について説明します。

アプリケーションサーバなどのように、他ノード上で動作するアプリケーションからリモートアクセスしている時に、Symfoware/RDBの動作するノードでクラスタシステムの切替えが発生した場合にSQLSTATEが返却されます。

返却されたSQLSTATEに対応できるようにアプリケーションを作成してください。

以下に返却されるSQLSTATEについて示します。

状態

SQLSTATE

詳細/検出時間

ノードダウン

アクセス中にダウンしたとき

40003

アプリケーションサーバのTCP/IP層でエラーを検出します。基本的にOSに依存します。
ダウンするタイミングにより、即時にエラーを検出できる場合もありますが、無応答になる場合もあります。クライアント用の動作環境パラメタのWAIT_TIMEを指定することなどにより、無応答を防ぐ必要があります。

ダウン中にCONNECTしたとき

71002

アプリケーションサーバのTCP/IP層でエラーを検出します。基本的にOSに依存します。
TCP/IPのタイムアウト時間まで応答がなく、エラーを検出できないことがあります。この場合はクライアント用の動作環境パラメタWAIT_TIMEを指定してもエラー検出までの時間は制御できませんが、無応答ではありません。

40003

アプリケーションサーバのTCP/IP層でエラーを検出します。基本的にOSに依存します。
エラーは即座に検出されます。

RDBサブシステムダウン

アクセス中にダウンしたとき

40003

ダウン中にアクセスしたとき

08004

40003

ノードダウン発生からクラスタシステムによるインスタンスの切替え完了までの間に返却されるSQLSTATEの詳細については、“付録I SQLSTATE値”を参照してください。

業務の再実行

ノードの切替えが発生した場合、実行中の処理は切替え後のノードに継続されません。実行中であった業務は、再度処理を実行し直す必要があります。

サーバのタイプ

クラスタシステムとなる2台のサーバは、以下の組合せで運用することをお勧めします。

認証操作

クラスタシステムに対して認証操作(ログインまたはログアウト)を行う場合は、クラスタIPアドレス(2つのノードを一対にしたTCP/IPアドレス)に対して実行してください。

ノード間のグループ移動または停止

クラスタシステムで以下の操作を行う場合、Symfoware/RDBを使用するアプリケーションおよびトランザクションモニタをすべて停止してから行ってください。