Symfoware Serverでフェイルオーバ運用を行う場合の注意事項を以下に示します。
アプリケーション作成時の注意事項について説明します。
アプリケーションサーバなどのように、他ノード上で動作するアプリケーションからリモートアクセスしている時に、Symfoware/RDBの動作するノードでクラスタシステムの切替えが発生した場合にSQLSTATEが返却されます。
返却されたSQLSTATEに対応できるようにアプリケーションを作成してください。
以下に返却されるSQLSTATEについて示します。
状態 | SQLSTATE | 詳細/検出時間 | |
---|---|---|---|
ノードダウン | アクセス中にダウンしたとき | 40003 | アプリケーションサーバのTCP/IP層でエラーを検出します。基本的にOSに依存します。 |
ダウン中にCONNECTしたとき | 71002 | アプリケーションサーバのTCP/IP層でエラーを検出します。基本的にOSに依存します。 | |
40003 | アプリケーションサーバのTCP/IP層でエラーを検出します。基本的にOSに依存します。 | ||
RDBサブシステムダウン | アクセス中にダウンしたとき | 40003 | |
ダウン中にアクセスしたとき | 08004 | ||
40003 |
ノードダウン発生からクラスタシステムによるインスタンスの切替え完了までの間に返却されるSQLSTATEの詳細については、“付録I SQLSTATE値”を参照してください。
ノードの切替えが発生した場合、実行中の処理は切替え後のノードに継続されません。実行中であった業務は、再度処理を実行し直す必要があります。
クラスタシステムとなる2台のサーバは、以下の組合せで運用することをお勧めします。
プライマリ・ドメイン・コントローラとバックアップ・ドメイン・コントローラ
バックアップ・ドメイン・コントローラとバックアップ・ドメイン・コントローラ
クラスタシステムに対して認証操作(ログインまたはログアウト)を行う場合は、クラスタIPアドレス(2つのノードを一対にしたTCP/IPアドレス)に対して実行してください。
クラスタシステムで以下の操作を行う場合、Symfoware/RDBを使用するアプリケーションおよびトランザクションモニタをすべて停止してから行ってください。
クラスタシステムの停止操作
クラスタシステム内のノード間のグループの移動操作
クラスタシステム内のノードの停止操作