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Symfoware Server V12.0.0  導入ガイド(サーバ編)
FUJITSU Software

4.2.2 資源配置用のディレクトリの準備

インスタンス作成時に必要となるディレクトリを準備します。

資源の配置の考え方

データ格納先およびバックアップデータ格納先は、以下を考慮して配置してください。

資源

役割

データベースクラスタ

データベース格納領域です。インスタンスで管理されるデータベースの集合体です。

テーブル空間

データベースクラスタとは別領域に、テーブルファイル、インデックスファイルを保持します。

トランザクションログ

クラッシュリカバリ、ロールバックに備えたログ情報を保持します。

アーカイブログ

リカバリに備えたログ情報を保持します。

コアファイル

Symfoware Serverのプロセスで異常が発生した場合に出力するSymfoware Serverプロセスのコアファイルです。

ディスクの配置例

ディスク配置の例を以下に示します。

ディスク数

ディスク

配置

3本

システムディスク

Symfoware Serverプログラム

コアファイル

接続されている物理ディスク

データ格納先、トランザクションログ格納先

接続されている物理ディスク

バックアップデータ格納先

2本

システムディスク

Symfoware Serverプログラム

コアファイル

データ格納先、トランザクションログ格納先

接続されている物理ディスク

バックアップデータ格納先

WebAdminでインスタンスを作成する場合、自動的にシステムに接続されたボリュームを判断してディレクトリの配置先を設定します。

ディレクトリを配置する候補となるボリュームは以下です。

なお、ディスクの空き容量が大きい順に、バックアップデータ格納先、データ格納先として設定します。

ディレクトリの準備

準備するディレクトリは、インスタンスの作成方法により異なります。

事前に準備するディレクトリを、以下に示します。

準備するディレクトリ

WebAdminを
使用する場合

initdbコマンドを
使用する場合

データ格納先用のディレクトリ

○ (注1)

バックアップデータ格納先用のディレクトリ

○ (注1)

トランザクションログ格納先用のディレクトリ

△ (注1) (注2)

コアファイルの出力先用のディレクトリ

- (注3)

○ : 必須
△ : 任意
- : 不要

注1) WebAdminがディレクトリを自動で作成します。

注2) デフォルトでは、データ格納先のディレクトリ内に作成します。データベースのデータとトランザクションログのI/O負荷を分散したい場合は、データ格納先用のディレクトリとトランザクションログ格納先用のディレクトリを異なるディスクに配置することを検討してください。

注3) デフォルトでは、“<ユーザープロファイルのフォルダ>\<ローカル設定のフォルダ>\Fujitsu\symfo_バージョン\インスタンス名\core”に出力します。例えば、Windows Server(R) 2008 R2 の場合、<ユーザープロファイルのフォルダ>\<ローカル設定のフォルダ>は“C:\Users\ユーザ名\AppData\Local”となります。
出力先を変更する場合は、postgresql.confのcore_directoryパラメータおよびcore_contentsパラメータで指定します。これらのパラメータの設定内容は、“運用ガイド”の“パラメータ”を参照してください。

注意

  • 各ディレクトリは以下の条件を満たす必要があります。

    • ディレクトリの所有者が、インスタンス管理者となるOSのユーザーアカウントであること

    • ディレクトリに書き込み権があること

    • ディレクトリ内が空の状態であること

  • WebAdminを使用する場合は、ネットワークドライブを使用することはできません。

  • WebAdminを使用する場合は、ディレクトリ名が以下の半角文字で構成されていること

    • \ (円サイン)

    • - (ハイフン)

    • _ (アンダースコア)

    • : (コロン)

    • 半角スペース

    • A-Z、a-z、0-9 (英数字)

  • ウィルス対策ソフトを使用している場合、Symfoware Serverを構成するすべてのサーバ資源がウィルススキャンの対象外となるように、フォルダに対するスキャンの除外設定を行ってください。また、Symfoware Serverを構成するすべてのサーバ資源に対してウィルススキャンを行う場合は、インスタンスを停止し、Symfoware Serverを利用した業務が動作していない状態で実行してください。