Symfoware Serverの運用について説明します。
Symfoware Serverの運用管理には、以下の2つの方法があります。用途に合わせてどちらの方法にするかを選択してください。
WebベースのGUIツール(WebAdmin)を使用した簡単な運用管理
よく利用される基本的な設定や運用操作の範囲で、運用管理を行う場合に使用します。
毎日の業務開始前にシステムを起動して業務終了後に停止するような、人手による運用を行う場合に、直感的な操作により、簡単に運用管理を行うことができます。
サーバコマンドを使用した高度な運用管理
運用管理ミドルウェア(Systemwalker Centric Managerなど)によって自動化されたシステムでの運用を行う場合に、詳細な設定や運用操作を駆使し、高度な運用管理を行うことができます。
WebAdminとサーバコマンドを以下のように組み合わせて運用することはできません。
initdbコマンドで作成したインスタンスのWebAdminによる運用
WebAdminで作成したインスタンスのコマンドによる運用
WebAdminでバックアップしたデータベースのコマンドによるリカバリ
ただし、WebAdminで作成したインスタンスにおいてpgx_dmpallコマンドによりバックアップを取得することが可能です。また、pgx_dmpallコマンドで取得したバックアップを使用してWebAdminでリカバリすることが可能です。
GUIによる運用とコマンドによる運用のそれぞれについて、各フェーズで利用する機能を以下に示します。
運用  | GUIによる運用  | コマンドによる運用  | |
|---|---|---|---|
セットアップ  | インスタンスの作成  | WebAdmin  | initdbコマンド  | 
設定ファイルの変更  | WebAdmin  | 設定ファイルを直接編集  | |
インスタンスの起動  | WebAdmin  | OSのnetコマンドまたはscコマンド  | |
データベースの作成  | pgAdmin  | DDL文で指定し、psqlやアプリケーションで定義  | |
データベースのバックアップ  | WebAdmin   | pgx_dmpallコマンド  | |
モニタリング  | データベースの異常  | WebAdmin (注1)  | イベントログに出力されるメッセージ (注1)  | 
ディスク容量  | WebAdmin (注1)(注2)  | OSのfsutilコマンド(空き容量の確認)、およびdirコマンド(使用容量の確認)  | |
コネクション状況  | pgAdmin  | psqlコマンド (注3)  | |
データベースのリカバリ  | WebAdmin  | pgx_rcvallコマンド  | |
注1) 運用管理ミドルウェア(Systemwalker Centric Managerなど)による監視が可能です。
注2) ディスクの使用量が全体の80%を超えると、警告を表示します。
注3) 標準統計情報ビューのpg_stat_activityを検索して状況を監視します。
参照
モニタリングおよびデータベースのリカバリについては、“運用ガイド”の“定期的な運用操作”および“異常時の対処”を参照してください。