Linux、およびSolarisプラットフォームでODBCデータソースを登録する方法を説明します。
データソースの登録
データソースの定義ファイルodbc.iniを編集します。
参考
[ODBCドライバマネージャ(unixODBC)のインストールディレクトリにあるファイルを編集する]
<unixODBCインストールディレクトリ>/etc/odbc.ini
または
[HOMEディレクトリ配下に新しいファイルを作成する]
~/.odbc.ini
以下の内容を設定してください。
定義名 | 設定値 |
---|---|
[データソース名] | ODBCデータソースに付与する名前を設定します。 |
Description | ODBCデータソース定義の説明を設定します。任意の説明を設定してください。 |
Driver | ODBCドライバの名前として以下を設定します。この値は変更しないでください。
|
Database | 接続するデータベース名を指定します。 |
Servername | データベースサーバのホスト名を指定します。 |
Username | データベースに接続するユーザーIDを指定します。 |
Password | データベースに接続するユーザーのパスワードを指定します。 |
Port | データベースサーバのポート番号を指定します。 省略した場合は、26500となります。 |
SSLMode | 通信の暗号化方法を指定します。SSLModeの設定値は以下のとおりです。
|
ReadOnly | データベースを読み込み専用にするかどうかを指定します。
|
注: “verify-ca”または“verify-full”を指定する場合、CA証明書ファイルを環境変数PGSSLROOTCERTで以下のように指定してください。
例)
export PGSSLROOTCERT=<CA証明書ファイルの格納ディレクトリ>/root.crt
ポイント
<unixODBCインストールディレクトリ>配下を編集した場合、当該システムにログインするユーザーすべての共通設定として使用されます。HOMEディレクトリ(~/)配下に作成した場合、当該ユーザーのみが使用できる設定として使用されます。
Linux(32ビット)の場合
[MyDataSource] Description = SymfowareServer Driver = SymfowareServerV12.0ansi Database = db01 Servername = sv1 Port = 26500 ReadOnly = 0
注意
セキュリティのため、ユーザーID(UserName)およびパスワード(Password)は、アプリケーションで指定してください。
環境変数の設定
ODBCドライバを使用するアプリケーションを実行するためには、環境変数LD_LIBRARY_PATHの設定が必要です。
環境変数LD_LIBRARY_PATHの設定例を以下に示します。
Linux(32ビット)の場合
設定例(TCシェル)
setenv LD_LIBRARY_PATH /usr/local/lib(注1)(注2):/opt/symfoclient32/lib:${LD_LIBRARY_PATH}
設定例(bash)
LD_LIBRARY_PATH=/usr/local/lib(注1)(注2):/opt/symfoclient32/lib:$LD_LIBRARY_PATH;export LD_LIBRARY_PATH
Linux(64ビット)の場合
設定例(TCシェル)
setenv LD_LIBRARY_PATH /usr/local/lib(注1)(注2):/opt/symfoclient64/lib:${LD_LIBRARY_PATH}
設定例(bash)
LD_LIBRARY_PATH=/usr/local/lib(注1)(注2):/opt/symfoclient64/lib:$LD_LIBRARY_PATH;export LD_LIBRARY_PATH
Solaris(32ビット)の場合
設定例(Cシェル)
setenv LD_LIBRARY_PATH /usr/local/lib(注1)(注2):/opt/symfoclient32/lib:${LD_LIBRARY_PATH}
設定例(bash、Bシェル、Kシェル)
LD_LIBRARY_PATH=/usr/local/lib(注1)(注2):/opt/symfoclient32/lib:$LD_LIBRARY_PATH;export LD_LIBRARY_PATH
Solaris(64ビット)の場合
設定例(Cシェル)
setenv LD_LIBRARY_PATH_64 /usr/local/lib(注1)(注2):/opt/symfoclient64/lib:${LD_LIBRARY_PATH_64}
設定例(bash、Bシェル、Kシェル)
LD_LIBRARY_PATH_64=/usr/local/lib(注1)(注2):/opt/symfoclient64/lib:$LD_LIBRARY_PATH_64;export LD_LIBRARY_PATH_64
注1) unixODBCのインストール先を指定せずにソースからビルドおよびインストールした場合の例です。インストール先を指定した場合には、インストール先のディレクトリを設定してください。
注2) libtoolのインストール先を指定せずにソースからビルドおよびインストールした場合の例です。インストール先を指定した場合には、インストール先のディレクトリを設定してください。