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Symfoware Server V12.0.0 運用ガイド
FUJITSU Software

5.8 データベースのインポートとエクスポート

COPY TOコマンドが出力するファイルは暗号化されません。そのため、他のシステムにファイルを転送する場合は、OpenSSLのコマンドなどでファイルを暗号化したり、scpやsftpなどで通信中のデータを暗号化してください。

平文のファイルは、不要になったら安全な方法で削除してください。

ファイルを安全に削除するには、以下の方法が利用できます。

# テーブルmy_tableの内容をCSV形式のファイルにエクスポートする。
> psql -c "COPY my_table TO '/tmp/my_table.csv' (FORMAT CSV)" postgres

# エクスポートしたファイルを暗号化する。
> openssl enc -e -aes256 -in my_table.csv -out my_table.csv.enc
 (ここで暗号化に使うパスフレーズの入力が求められる)

# 乱数データで3回ファイルを上書きし、ゼロクリアしてからファイルを削除する。<size>には削除対象ファイルの大きさ以上の値を指定する。
> dd if=/dev/urandom of=my_table.csv bs=1 count=<size>
> dd if=/dev/urandom of=my_table.csv bs=1 count=<size>
> dd if=/dev/urandom of=my_table.csv bs=1 count=<size>
> dd if=/dev/zero of=my_table.csv bs=1 count=<size>
> rm my_table.csv
 (暗号化したファイルを他のシステムに転送する)

# 他のシステムで、暗号化ファイルを復号する。
> openssl enc -d -aes256 -in my_table.csv.enc -out my_table.csv
(ここで復号に使うパスフレーズの入力が求められる)

COPY FROMコマンドのインポート先となるテーブルやインデックスが暗号化テーブル空間にある場合、インポートされたデータは自動的に暗号化された形で格納されます。