クラスタシステムが1:1運用待機構成の場合、運用系のノードに対して設定したOracle環境情報およびOracle状態監視の条件と同じ内容を待機系のノードに設定することで、クラスタシステム全体を1つのノードとして据えた監視を行うことが可能となります。
ここでは、クラスタシステムが以下のような構成で運用されている場合を例として、説明します。
運用インスタンス | 待機インスタンス | |
ノードA | インスタンス1 | なし |
インスタンス2 | ||
ノードB | なし | インスタンス1 |
インスタンス2 |
上記のようなシステム構成の場合、以下の手順で設定してください。
ノードA(運用系)に対する設定
Oracle環境情報の設定
「インスタンス1」および「インスタンス2」に対するOracle環境情報を設定します。
Oracle環境情報の設定では、以下の設定を行います。
Systemwalker for Oracleの基本情報(サーバ情報、Oracle環境情報)の設定
状態監視機能の設定
アラートログ監視機能の設定
スタンバイ・データベース情報の設定
参照
「Oracle環境情報の設定」の詳細については“Systemwalker for Oracle 導入ガイド”-“Oracleの監視を行うための設定”を参照してください。
注意
「Oracle環境情報」を設定する場合の注意事項
“5.2 Oracle環境情報の設定を行う場合の注意事項”を参照したうえで、設定してください。
Oracle状態監視の条件設定
Oracleの状態監視機能を使用する場合は、「インスタンス1」および「インスタンス2」に対するOracle状態監視の条件設定を行います。
参照
「Oracle状態監視の条件設定」については“Systemwalker for Oracle 導入ガイド”-“Oracleの監視を行うための設定”を参照してください。
ノードB(待機系)に対する設定
Oracle環境情報の設定
「インスタンス1」および「インスタンス2」に対するOracle環境情報を設定します。
Oracle環境情報の設定では、「ノードA(運用系)に対する設定」の「1. Oracle環境情報の設定」で作成したOracle環境情報ファイルを使用します。Oracle環境情報ファイルの「SERVER_NAME」をノードBのホスト名に書き換えて設定を行ってください。
Oracle状態監視の条件設定
Oracleの状態監視機能を使用する場合は、「インスタンス1」および「インスタンス2」に対するOracle状態監視の条件設定を行います。
「ノードA(運用系)に対する設定」の「2. Oracle状態監視の条件設定」で作成したOracle状態監視定義ファイルを使用してください。
ポリシー配付
Systemwalkerコンソールで、ポリシー配付を行います。
拡張監視機能の設定
ノードAに対する設定
以下の拡張監視機能を使用する場合、拡張監視機能の設定を行ってください。
キーワード指定監視機能
オブジェクト指定監視機能
参照
「拡張監視機能の設定」については“Systemwalker for Oracle 導入ガイド”-“拡張監視機能を使用する場合の設定方法”を参照してください。
ノードBに対する設定
ノードAに対して拡張監視機能の設定を行った場合、同じ設定をノードBに対しても行ってください。