コンピュータが1台の運用では、コンピュータに何らかの異常(ハードウェアやソフトウェアの故障など)が発生した場合に、復旧するまで業務が停止してしまいます。このような状態を避けるため、クラスタシステムでは複数のノード上のOracleインスタンスが1つのデータベースを共有し、片方のノードが障害などによりダウンした場合でも、もう片方のノードで業務を続行することが可能です。
Systemwalker for Oracleがサポートしているクラスタシステムの形態には以下のものがあります。
【Solaris版】
運用待機(1:1)
相互待機
スケーラブル
Systemwalker for Oracleが各クラスタシステム上でサポートしているクラスタシステムの形態と組み合わせは以下のとおりです。
運用待機(1:1) | 相互待機 | スケーラブル | |
PRIMECLUSTER | ○ | ○ (*1) | ○ |
Oracle Solaris Cluster | ○ | ○ (*1) | × |
Oracle Clusterware | × | × | ○ |
○:サポート、×:未サポート
(*1) インストールレス型エージェント監視では未サポートです。
【Windows版】
運用待機(1:1)
スケーラブル
Systemwalker for Oracleが各クラスタシステム上でサポートしているクラスタシステムの形態と組み合わせは以下のとおりです。
運用待機(1:1) | スケーラブル | |
Microsoft(R) Fail Over Clustering | ○ | × |
Oracle Clusterware | × | ○ |
○:サポート、×:未サポート
【Linux版】
運用待機(1:1)
相互待機
スケーラブル
Systemwalker for Oracleが各クラスタシステム上でサポートしているクラスタシステムの形態と組み合わせは以下のとおりです。
運用待機(1:1) | 相互待機 | スケーラブル | |
PRIMECLUSTER | ○ | ○ (*1) | ○ |
Oracle Clusterware | × | × | ○ |
○:サポート、×:未サポート
(*1) インストールレス型エージェント監視では未サポートです。
クラスタシステムの形態について以下に説明します。
運用待機(1:1)
運用待機(1:1)で構成されているクラスタシステムでは、待機ノードが運用ノードの異常に備えて待機します。異常が発生した場合、異常を自動的に検出し、業務を待機ノードにフェールオーバします。
運用待機(1:1)で構成されているクラスタシステム上でSystemwalker for Oracleを運用した場合のシステム図を以下に示します。
相互待機
相互待機で構成されているクラスタシステムでは、各ノードが互いに待機ノードを兼ねながら業務を行います。一方のノードで異常が発生した場合には、もう一方のノードに業務が引き継がれます。
相互待機で構成されているクラスタシステム上でSystemwalker for Oracleを運用した場合のシステム図を以下に示します。
スケーラブル
スケーラブルで構成されたRAC(「Real Application Clusters」の略称)運用のクラスタシステムでは、各ノードが業務を行います。一方のノードで異常が発生した場合には、もう一方のノードで業務を継続します。
スケーラブルで構成されているクラスタシステム上でSystemwalker for Oracleを運用した場合のシステム図を以下に示します。