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Systemwalker for Oracle 導入ガイド
FUJITSU Software

4.3 インストール手順【Linux版】

Systemwalker for Oracleを運用管理サーバ、部門管理サーバおよび業務サーバにインストールする手順について説明します。

運用管理クライアントについては、4.2 インストール手順【Windows版】を参照してください。

注意

インストール時の注意事項

  • インストール作業中は、対象のサーバに対して、Systemwalker Centric Managerからイベント監視の条件定義の変更操作は行わないでください。
    イベント監視の条件定義の詳細については“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。

  • インストールに失敗した場合は、“H.1 インストール時のトラブル”を参照し、エラーの原因を解決したうえで、再度インストールを行ってください。

  1. スーパーユーザになります

    Systemwalker for Oracleをインストールするサーバに、スーパーユーザでログインします。


  2. CD-ROMをCD-ROM装置にセットします

    以下のコマンドを実行してCD-ROMをマウントする必要があります。

    # mount -r -t iso9660 /dev/cdrom CD-ROMマウントポイント <ENTER> (注)

    注) 「CD-ROMマウントポイント」の例:/mnt/cdrom


  3. インストールコマンドを実行します

    Systemwalker for Oracleのインストールコマンド(swfoinst)を実行します。

    以下のコマンドを実行してください。

    • 運用管理サーバおよび全体監視サーバの場合

      # cd CD-ROMマウントポイント/manager <ENTER> 注)
      # ./swfoinst <ENTER>

      注)対象サーバOS種別が以下の場合は「CD-ROMマウントポイント/manager_rh6」です。

      • Red Hat Enterprise Linux 6

    • 業務サーバおよび部門管理サーバの場合

      # cd CD-ROMマウントポイント/agent <ENTER> 注)
      # ./swfoinst <ENTER>

      注)対象サーバOS種別が以下の場合は「CD-ROMマウントポイント/agent_rh6」です。

      • Red Hat Enterprise Linux 6


  4. Systemwalker for Oracleのインストールを開始します

    インストールするパッケージの確認要求が以下のように表示されます。インストールする場合は「y」を、取り消す場合は「n」を入力し、ENTERキーを押下してください。

    (以下は、Enterprise Editionのマネージャ製品をインストールした場合の例です。)

    #---------------------------------------------------------------------------
    # Install of Systemwalker for Oracle Enterprise Edition (Manager) V15.0.0
    #---------------------------------------------------------------------------
    
    Copyright (c) FUJITSU Limited 2003-2013
    All Rights Reserved.
    THIS PACKAGE CONTAINS UNPUBLISHED PROPRIETARY SOURCE CODE OF FUJITSU.
    The copyright notice above does not evidence any actual or intended
    publication of such source code.
    
    Do you want to continue with the installation of this package. [y,n] =>

  5. インストール先のディレクトリを指定します

    デフォルトのディレクトリにインストールする場合には「y」を、変更したい場合には「n」を、インストールを中止する場合には「q」を入力してください。

    This package default installation information is following:
    Package install directory: /opt
    
    Are you sure [y,n,q] =>

    「n」を入力した場合は、以下のようにインストール先を要求してきますので、希望するディレクトリ名を入力し、ENTERキーを押下してください。

    続いて、入力したディレクトリへのインストール確認を行います。表示されているディレクトリにインストールする場合には「y」を、変更したい場合には「n」を、インストールを中止する場合には「q」を入力してください

    (以下はインストール先を「/work」とした場合の例です。)

    Are you sure [y,n,q] =>n <ENTER>
    
    Please specify install directory =>/work <ENTER>
    
    This package default installation information is following:
    Package install directory: /work
    
    Are you sure [y,n,q] => y <ENTER>

    注意

    インストールディレクトリ指定時の注意事項

    インストール時にデフォルトのインストールディレクトリを変更する場合には、以下に示す事項に注意してください。

    • インストールディレクトリには存在するディレクトリを"/"で始まる絶対パスで指定してください。
      "."、".."を含む相対パスで指定することはできません。

  6. 作業用ディレクトリを指定します

    デフォルトの作業用ディレクトリを使用する場合には「y」を、変更したい場合には「n」を、インストールを中止する場合には「q」を入力してください。

    The work area is necessary for this package.
    
    Working directory information is following:
    Working directory: /opt/FJSVmpor/var/tmp
    
    Are you sure [y,n,q] =>

    「n」を入力した場合は、作業用ディレクトリ「swfo_tmp」の作成先を要求してきますので、希望するディレクトリ名を入力してください。

    続いて、入力した作業用ディレクトリの確認を行います。表示されているディレクトリに作業用ディレクトリを作成する場合には「y」を、変更したい場合には「n」を、インストールを中止する場合は「q」を入力してください。

    作業用ディレクトリに必要なサイズについては、3.2 資源見積りの“動作中に必要とするディスク容量”を参照してください。

    作業用ディレクトリが変更された場合は、指定された作業用ディレクトリの配下に「swfo_tmp」というSystemwalker for Oracle の作業用ディレクトリを作成します。

    (デフォルトの作業用ディレクトリを使用する場合は、「swfo_tmp」ディレクトリは作成されません。)


    以下は作業用ディレクトリの作成先を「/home/swfo/work」とした場合の例です

    Are you sure [y,n,q] =>n <ENTER>
    
    Please specify working directory =>/home/swfo/work<ENTER>
    
    Working directory information is following:
    Working directory: /home/swfo/work
    
    Are you sure [y,n,q] =>y <ENTER>


    注意

    作業用ディレクトリの作成に失敗した場合

    Systemwalker for Oracleの作業用ディレクトリの作成に失敗した場合は、以下のメッセージが出力されます。
    「Failed to create swfo_tmp directory on specified directory.」
    また、上記メッセージと同時に、作業用ディレクトリの作成時に発生したシステムエラーメッセージも出力されます。
    この場合、エラーの原因を解決したうえで、再度インストールを実施してください。


    注意

    作業用ディレクトリ指定時の注意事項

    インストール時にデフォルトの作業用ディレクトリを変更する場合は、以下に示す事項に注意してください。

    • 作業用ディレクトリには存在するディレクトリを"/"で始まる絶対パスで指定してください。
      "."、".."を含む相対パスで指定することはできません。
      また、以下の条件に該当するディレクトリは作業用ディレクトリとして指定することはできません。

      • システムのルートディレクトリ(/)

      • システムのtmpディレクトリ(/tmp)または、その配下に作られたディレクトリ

      • 「<インストール先>/FJSVmpor/var/tmp」または、その配下に作られたディレクトリ
        (*)ただし、デフォルトの作業用ディレクトリパス([<インストール先>/FJSVmpor/var/tmp]を再度指定することは可能です。)

      • すでに「swfo_tmp」ディレクトリが存在するディレクトリ

      • 「swfo_tmp」という名前のファイルが存在するディレクトリ

      • メモリファイルシステム等、システムの再起動により消失されるディレクトリ

      • ディレクトリ名に空白文字を含むディレクトリ

    • 作業用ディレクトリの指定に誤りがある場合は、警告メッセージが出力されますので、確認後、作業用ディレクトリを再度入力してください。
      以下に警告メッセージの出力例を示します。

      • [メッセージ]ERROR: Pathname does not exist or Pathname is not inputed. [path: /xxx]
        [意味]指定されたディレクトリ(/xxx)が存在しません。または、ディレクトリが指定されていません。

      • [メッセージ]ERROR: Pathname must specify a directory. [path: xxx]
        [意味]指定されたパスはディレクトリではありません。

      • [メッセージ]ERROR: Working directory cannot be created in the specified directory.
        [意味]作業用ディレクトリを作成できる権限がないディレクトリです。

      • [メッセージ]ERROR: Specified directory is invalid.
        [意味]指定されたディレクトリは作業用ディレクトリに指定できません。作業用ディレクトリに指定可能な条件を確認してください。

      • [メッセージ]The following files are already installed on the system and are being user by another package: The existing file is /xxx
        [意味]指定されたディレクトリ配下に「swfo_tmp」というディレクトリがすでに存在します。

      • [メッセージ]ERROR: A relative path cannot be used in the input of a directory path.
        [意味]"."、".."を含む相対パスで作業用ディレクトリパスが指定されました。"/"で始まる絶対パスで作業用ディレクトリを指定してください。

    • 作業用ディレクトリ内のファイルはSystemwalker for Oracleの動作中に削除することがあるため、作業用ディレクトリは他で使用しないものを指定してください。


  7. インストール処理が実行されます

    以下のようにインストール処理が実行されます。
    (以下はインストールディレクトリを「/opt」とした場合の例です。)

    #--------------------------------------------------------------------------
    # The module of Systemwalker for Oracle is installed.
    #  << Install directory :  /opt>>
    #--------------------------------------------------------------------------
    
    Preparing...                ########################################### [100%]
       1:FJSVmpor               ########################################### [100%]
    
    #-------------------------------------------------------------------------
    # The setup script of Systemwalker for Oracle is performed.
    #-------------------------------------------------------------------------
    
    #-------------------------------------------------------------------------
    # Installation of Systemwalker for Oracle package was completed.
    #-------------------------------------------------------------------------

  8. CD-ROMをアンマウントします

    以下のコマンドを実行し、CD-ROMをアンマウントしてください。

    # cd / <ENTER>
    # umount CD-ROMマウントポイント<ENTER>

    注) 「CD-ROMマウントポイント」の例:/mnt/cdrom