Solarisクライアントのアップグレードインストールは、symfo_installコマンドで行います。
以下の手順でインストールしてください。
スーパユーザへの変更
DVDドライブのマウント
インストール
V10.0.x以前からのアップグレードインストールで、旧システムでConnection Managerを利用している場合は、“4.7 移行時の作業手順”に従い、クライアント機能を本バージョンに移行してください。
注意
環境に以下の問題がある場合、インストーラはメッセージを表示後、インストール処理を終了します。
Symfoware ServerがサポートしていないロケールがOSのデフォルトロケール(/etc/default/initファイルのLANG指定値)に指定されている場合
以下のいずれかの製品がインストールされている場合
Symfoware Server サーバ機能
Interstage Business Application Server 高信頼性ログ機能
Interstage Migration Transactional File Server
1) スーパユーザへの変更
以下のコマンドを実行して、システム上でスーパユーザになります。
$ su - Password:******
2) DVDドライブのマウント
クライアント機能のDVDをDVDドライブに挿入し、以下のコマンドを実行します。
# mkdir -p /dvd/dvd0 (注1)
# /usr/sbin/mount -F hsfs -o ro /dev/dsk/c0t6d0s2 /dvd/dvd0 (注2)
注1) /dvd/dvd0がない場合のみ必要です。
注2) マシン環境によって、下線部のデバイス名が異なる場合がありますので確認してください。
3) インストール
以下の手順でインストールを行います。
以下のコマンドを実行し、インストールを開始します。
# LANG=ja_JP.eucJP;export LANG # cd /dvd/dvd0/solaris # ./symfo_install
注意
symfo_installコマンドを実行するコンソール画面上の環境変数LANGには、表示環境にあわせて、“ja”、“ja_JP.eucJP”、“ja_JP.PCK”、“ja_JP.UTF-8”または“C”を設定してください。環境変数LANGが適切に設定されていない場合、英語で表示されたり、文字化けして表示されることがあります。
環境変数LC_ALLまたはLC_MESSAGESを定義する場合は、環境変数LANGの値と同じ値を設定してください。ただし、LC_ALLを設定する場合は、LC_ALLの値がLC_MESSAGESに反映されるため設定は不要です。
インストール環境のチェックメッセージが、以下のように表示されます。
インストール環境のチェックを開始します。
以下の製品がインストールされています。
製品: Symfoware Server Client
バージョン: バージョンレベル
インストール環境のチェックが終了しました。
"Symfoware Server Client"をアップグレードインストールします。
アップグレードする機能が、以下のように表示されます。アップグレードを開始する場合は、下線部のように“y”を入力してください。
アップグレードする機能
- 基本機能(クライアント機能)
アップグレードを開始しますか?
y: アップグレードを開始します
q: アップグレードせずに終了します
[y,q]: y
注意
6.0系以前からアップグレードする場合、以下のようなアプリケーションの文字コード系の入力画面が表示されます。
アップグレードする機能 - 基本機能 アプリケーションの文字コード系を選択してください。 1: UTF-8 2: EUC_S90 3: SJIS [1,2,3,q] (省略値は1): 1 “UTF-8”でよろしいですか? [y,n,q] (省略値はy): y アップグレードを開始しますか? y: アップグレードを開始します q: アップグレードせずに終了します [y,q] (省略値はy): y
インストールの状態が、以下のように表示されます。
アップグレードを開始します。 基本機能(クライアント機能)のアップグレードが成功しました。 アップグレードが終了しました。
インストールが終了したときに、インストールの処理結果を示すメッセージが表示されます。
インストール処理が正常に終了した場合は、以下のようなメッセージが表示されます。
"Symfoware Server Client"のアップグレードインストールが正常終了しました。
注意
本バージョンレベルではFSUNiconvパッケージを使用しません。8.x系以前のバージョンレベルからアップグレードインストールした場合、8.x系以前のバージョンレベルで使用していたFSUNiconvパッケージは不要となります。そのため、他の製品で使用していないことを確認し、以下のコマンドでアンインストールしてください。
pkgrm FSUNiconv
インストール中に何らかの異常が発生した場合は、以下のようなメッセージが表示されます。
"Symfoware Server Client"のインストールが異常終了しました。
注意
9.2.0以前のSymfoware Server クライアント機能からアップグレードインストールを行う場合、1~1023および32768~65535のポート番号は、OSの自動採番機能により、他のサービスと重複する可能性があるため使用を避けてください。既存のRDBシステムの中でJDBCネーミングサービスのポート番号に1~1023および32768~65535を設定している場合は、1024~32767の範囲で未使用の値を設定するように変更してください。また、ポート番号の変更に合わせて、アプリケーションサーバで設定している接続先のポート番号を変更してください。
インストールの途中でエラーが発生していた場合は、以下のように対処してください。
エラーメッセージをもとに原因を取り除きます。
再度、symfo_installコマンドを実行します。