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Symfoware Server V12.0.0  導入ガイド(サーバ編)
FUJITSU Software

5.1 対話形式でのインストール

以下の手順でインストールしてください。

  1. インスタンスの停止

  2. スーパーユーザーへの変更

  3. DVDドライブのマウント

  4. インストール

注意

  • X WindowのGNOME端末などの日本語表示環境において、install.shコマンドを実行した場合、文字列が途中から重複表示されるなど、日本語を含む文字列が正しく表示されないことがあります。install.shコマンドの動作に影響はありません。

  • install.shコマンドを実行するコンソール画面上の環境変数LANGと表示環境はあわせてください。設定があっていない場合、英語で表示されたり、文字化けして表示されることがあります。
    なお、日本語が表示可能なLANGはja_JP.UTF-8です。

  • 全角文字およびの半角文字を入力すると、install.shが正しく動作しない場合があるため入力しないでください。

    "、#、$、&、'、(、)、^、~、\、|、@、`、[、]、{、}、;、:、<、>、タブ

  • インストールを開始する前に、適用しているすべての緊急修正、応急修正および固有修正を削除しておいてください。また、インストール後は適用していた最新の修正を適用してください。

1) インスタンスの停止

再インストールする製品を利用しているすべてのインスタンスを停止します。

インスタンスの停止は、それぞれのインスタンス管理者が行ってください。

WebAdminを使用する場合

[監視]メニュー画面で、[停止]ボタンをクリックします。

サーバコマンドを使用する場合

pg_ctlコマンドのstopモードを実行します。

データベース格納ディレクトリが“/database/inst1”の場合の実行例を示します。

$ pg_ctl stop -D /database/inst1

2) スーパーユーザーへの変更

以下のコマンドを実行して、システム上でスーパーユーザーになります。

$ su -
Password:******

3) DVDドライブのマウント

サーバプログラムのDVDをDVDドライブに挿入し、以下のコマンドを実行します。

注意

自動マウントデーモン(autofs)によるDVDの自動マウントを行った場合、マウントオプションに“noexec”が設定されるため、インストーラの起動に失敗します。この場合、mountコマンドでDVDを適切に再マウントしてからインストールを実行してください。なお、マウントされているDVDのマウントオプションについては、mountコマンドを引数なしで実行することで確認できます。

# mount -t iso9660 -r -o loop /dev/dvd /media/dvd

4) インストール

以下の手順で再インストールを行います。

ここでは、Symfoware Server Standard Edition 64bit V12.0.0を再インストールする場合を例にとって説明します。

1.インストール処理の開始

install.shコマンドを実行し、インストールを開始します。

# LANG=ja_JP.UTF-8;export LANG
# cd /media/dvd
# ./install.sh
2. インストール対象製品の選択

インストールを行う製品の一覧が、以下のように表示されます。
サーバ製品を未選択にすることはできません。
複数の製品を選択した場合は、手順4~手順9が繰り返されます。

インストール対象の製品は以下のとおりです。
1: Symfoware Server Standard Edition 64bit V12.0.0
2: Symfoware Server Client 32bit V12.0.0
3: Symfoware Server Client 64bit V12.0.0

インストールする製品を選択してください
複数選択する場合は","で区切ります。(例: 1,2)
[1,2,3,all,q](省略値はall): 1
3. インストール対象製品の確認

インストール対象製品の確認画面が、以下のように表示されます。

選択した製品
  Symfoware Server Standard Edition 64bit V12.0.0

上記の製品をインストールしますか?
y: 次へ進みます
n: 再び製品を選択します
q: インストールせずに終了します
[y,n,q](省略値はy): y
4. 製品名の表示とインストール環境のチェック

製品名とインストール環境のチェックメッセージが、以下のように表示されます。

==============================================================================
Symfoware Server Standard Edition 64bit V12.0.0
==============================================================================

インストール環境のチェックを開始します。
インストール環境のチェックが終了しました。
5. インストール種別の選択

インストールされている製品によって、以下の画面が表示されます。番号を入力してください。

インストール方法を選択してください。
アップグレードインストール(再インストール)する場合は番号を選択してください。

1: Symfoware Server Standard Edition 64bit V12.0.0
q: インストールせずに終了します
[1,q]: 1
6. インストール種別の確認

インストール種別が、以下のように表示されます。

表示されたインストール種別でインストールを開始する場合は、“y”を入力してください。

1: Symfoware Server Standard Edition 64bit V12.0.0

上記の製品をインストールしますか?
y: 次へ進みます
n: 再び製品を選択します
q: インストールせずに終了します
[y,n,q](省略値はy): y
7. 開始メッセージの表示

開始メッセージが、以下のように表示されます。

アップグレードインストール(再インストール)を開始します。
8. インストール状態の表示

インストール状態が、以下のように表示されます。

削除を開始します。
削除が終了しました。

インストールを開始します。
インストールが終了しました。

セットアップを開始します。    (注)
セットアップが終了しました。  (注)

注) WebAdminがセットアップされている場合のみ表示されます。

参考

上記の処理中は、キャンセル(CTRL+Cおよびkill -15)を禁止しています。

強制終了させる場合は、以下の手順で操作してください。

  1. 以下のコマンドを実行してプロセスIDを特定します。

    # ps -af | grep symfo_install
    表示例
    root     14724 14653  0 09:56 pts/0    00:00:00 sh ./SERVER/symfo_install
    root     14928 23458  0 09:56 pts/2    00:00:00 grep symfo_install
  2. 以下のコマンドを実行してプロセスを強制終了します。

    # kill -9 14724
9. 終了メッセージの表示と確認

インストールが終了したときに、インストールの処理結果を示すメッセージが表示されます。

正常終了の場合

インストール処理が正常に終了した場合は、以下のようなメッセージが表示されます。

アップグレードインストール(再インストール)が正常終了しました。
異常終了の場合

インストール中に何らかの異常が発生した場合は、以下のようなメッセージが表示されます。

エラー: not an rpm package
エラー: ./packages/r60x64/FJSVsymdb12006-12006.6-1.x86_64.rpm: RPM パッケージ(またはパッケージのリスト)ではありません:

ERROR: FJSVsymdb12006

アップグレードインストール(再インストール)が異常終了しました。

注意

インストールの途中でエラーが発生していた場合は、以下のように対処してください。

  1. エラーメッセージをもとに原因を取り除きます。

  2. 再度、install.shコマンドを実行します。