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Interstage Business Application Server セットアップガイド
FUJITSU Software

20.3.1 業務処理開始アプリケーションまたはクライアントアプリケーションの負荷分散

以下の場合に、IPCOMを利用した負荷分散構成を適用することができます。

負荷分散の方式については、以下から選択することができます。

業務処理開始アプリケーションまたはクライアントアプリケーションをEJBアプリケーションとして作成し、メソッド呼び出し単位の負荷分散を使用する場合において、負荷分散されるタイミングと、クライアント側のプログラミングの留意点について説明します。

注意

  • 負荷分散対象サーバ側のアプリケーション(サーバアプリケーション)については、IPCOMによる負荷分散処理後に動作するため、サーバアプリケーションのプログラムでは負荷分散に対する考慮は必要ありません。

  • 以下のケースについては、一般的なWebアプリケーションの負荷分散と同様の扱いになります。IPCOMのマニュアルを参照し、負荷分散のための環境設定を行ってください。

    • 業務処理開始アプリケーションまたはクライアントアプリケーションをServletとして作成し、Webサーバ-IJServer間で負荷分散を行う場合

    • 業務処理開始アプリケーションまたはクライアントアプリケーションの種類に関わらず、業務処理開始アプリケーションまたはクライアントアプリケーションを呼び出すWebサーバを負荷分散対象サーバとして、負荷分散を行う場合

■負荷分散されるタイミング

負荷分散対象サーバは、Homeインタフェースのメソッドが実行されたタイミングで決定されます。HomeインタフェースのメソッドでEJBオブジェクトを取得し、EJBオブジェクトに対して処理を実行すると、Homeインタフェースのメソッドが割り振られたサーバで処理が実行されます。
Session Beanを呼び出す場合の処理において、createメソッドを実行後、Remoteインタフェースのremoveメソッドを実行するまで、同一のサーバに振り分けることが保証されます。createメソッドからremoveメソッド間に発行されるビジネスメソッドは常に同一のサーバに割り振られます。

プログラミングの留意点

“負荷分散されるタイミング”で説明したように、以下のようにプログラミングされたクライアントアプリケーションでは負荷分散されません。

したがって、新規に処理を実行する場合は、createメソッドから再実行し、処理が分散されるようにプログラミングしてください。