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Interstage Business Application Server セットアップガイド
FUJITSU Software

7.5.4 メッセージ格納DBの削除

メッセージ格納DBのデータベース環境は、apfwunsetupdbコマンドを使用して削除します。メッセージ格納DBのデータベース環境だけを削除する場合に本作業を実施します。

注意

メッセージ格納DBを格納先に指定したデータベース連携機能を使用するイベントチャネルが作成されている場合、FSP_INTS-BAS_AP_2322のエラーメッセージを出力しapfwunsetupdbコマンドが異常終了します。本コマンドを実行する前にあらかじめデータベース連携機能を使用するイベントチャネルを削除してください。
イベントチャネルの削除方法については、“アプリケーションサーバの環境削除”の“イベントチャネルの削除”を参照してください。

以下にapfwunsetupdbコマンドを利用したデータベース環境の削除手順を示します。

  1. 以下のオプションを指定してapfwunsetupdbコマンドを実行します。
    “-r オプション”: “ORACLE”をデータベース種別に指定します。
    “-u オプション”: データベース管理者のユーザIDを指定します。
    “-m オプション”: メッセージ格納DBの環境を作成した際に指定した、非同期アプリケーション連携実行基盤管理者ユーザID、非同期アプリケーション連携実行基盤利用者ユーザIDおよび、メッセージ格納用ユーザIDを、それぞれ“:”(半角文字)で区切って指定します。
    “-s オプション”: メッセージ格納DBの環境を作成した際に指定した、スキーマ名を指定します。
    “-d オプション”: メッセージ格納DBとして使用している業務用データベース名を指定します。
    “-w オプション”: “TYPE4”を運用環境種別に指定します。

  2. コマンドの問合せに回答します。出力された情報に誤りがない場合、“Y”を入力します。出力された情報に誤りがある場合、“N”を入力することで、本コマンドを終了します。環境削除確認項目として出力する内容を以下に示します。

    環境削除確認項目

    説明

    削除環境

    コマンドの“-w オプション”で指定した運用環境種別として削除するデータベースを出力します。

    データベース種別

    コマンドの“-r オプション”で指定したデータベース種別として“ORACLE”を出力します。

    注意

    apfwunsetupコマンドの“-r オプション”で指定したデータベース種別と、実際の環境に存在するデータベースが異なる場合、FSP_INTS-BAS_AP2160のメッセージを出力し、データベース環境は削除されません。データベース環境を削除する場合は、データベース種別を修正した後、再度apfwunsetupdbコマンドを実行してください。

  3. コマンドの問合せに回答します。データベース削除権限者のパスワードを入力します。apfwunsetupdbコマンドの“-u オプション”に指定した“DBAユーザ名”に対応するパスワードを入力します。

    注意

    SYSDBA権限を所有するユーザでデータベース環境を削除します。

  4. コマンドの問合せに回答します。systemユーザのパスワードを入力します。

  5. コマンドの問合せに回答します。環境削除の最終確認として、環境削除を行う場合、“Y”を入力します。環境削除を行わない場合、“N”を入力すると、本コマンドを終了します。

  6. 削除経過の表示後、データベース環境が正常に削除されるとFSP_INTS-BAS_AP2310のメッセージが出力され、apfwunsetupdbコマンドが終了します。

    注意

    • データベースの削除サイズに応じて、正常終了するまでに時間がかかる場合があります。

    • データベース環境の削除中に異常が発生した場合、“実行結果ログ”を参照し、原因を取り除いた後、再度、本コマンドを実行してください。

    • すでに存在する運用環境種別に対応するapfwunsetupdbコマンドの動作を以下に示します。

      既存の運用環境種別

      apfwunsetupdbコマンドで指定した運用環境種別

      本コマンドの動作

      TYPE1 (注)

      TYPE4

      処理を中止します。

      TYPE2 (注)

      TYPE4

      処理を中止します。

      TYPE3 (注)

      TYPE4

      処理を中止します。

      TYPE4

      TYPE4

      メッセージ格納DBを削除します。

      注) TYPE4と組合せた場合、既存の運用環境種別がTYPE4の動作を行います。

メッセージ格納DBのデータベース環境を削除する場合のapfwunsetupdbコマンドの実行例を以下に示します。

# apfwunsetupdb -r ORACLE -u sys -w TYPE4 -d MSGDB -m ::msguser -s APFW001 -h 1521:MESSAGE
-----------------------------------------------------------
アプリケーション連携実行基盤環境削除情報
-----------------------------------------------------------
削除環境      :メッセージ格納DB
データベース  :ORACLE

削除環境を確認しています。しばらくお待ちください...

上記条件で環境を削除します。よろしいですか(Y/N)y

データベース削除権限者(sys)のパスワードを入力してください。
systemユーザID(system)のパスワードを入力してください。
実行基盤管理者ユーザID(apfwadm)のパスワードを入力してください。
実行基盤利用者ユーザID(apfwuser)のパスワードを入力してください。
業務データベースユーザID(msguser)のパスワードを入力してください。

環境削除準備中です。しばらくお待ちください...

環境削除準備ができました。環境削除実行を行いますか(Y/N)y

メッセージ格納DB(ユーザ指定部)ユーザ削除開始
メッセージ格納DB(ユーザ指定部)ユーザ削除終了
メッセージ格納DB(ユーザ指定部)表領域削除開始
メッセージ格納DB(ユーザ指定部)表領域削除終了
メッセージ格納DB(ユーザ指定部)索引領域削除開始
メッセージ格納DB(ユーザ指定部)索引領域削除終了
メッセージ格納DB(ユーザ指定部)一時表領域削除開始
メッセージ格納DB(ユーザ指定部)一時表領域削除終了
メッセージ格納DB実行基盤管理者ユーザ削除開始
メッセージ格納DB実行基盤管理者ユーザ削除終了
メッセージ格納DB実行基盤利用者ユーザ削除開始
メッセージ格納DB実行基盤利用者ユーザ削除終了
メッセージ格納DB(システム固有部)シノニム削除開始
メッセージ格納DB(システム固有部)シノニム削除終了
メッセージ格納DB(システム固有部)ユーザ削除開始
メッセージ格納DB(システム固有部)ユーザ削除終了
メッセージ格納DB(システム固有部)表領域削除開始
メッセージ格納DB(システム固有部)表領域削除終了
メッセージ格納DB(システム固有部)索引領域削除開始
メッセージ格納DB(システム固有部)索引領域削除終了
メッセージ格納DB(システム固有部)一時表領域削除開始
メッセージ格納DB(システム固有部)一時表領域削除終了

メッセージ格納DB環境削除完了

FSP_INTS-BAS_AP: 情報: 2310: [メッセージ格納DB]環境が正常に削除されました。
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