配備後に、以下のゲストOSの情報が自動的に設定されない場合があります。
IPアドレス
デフォルトゲートウェイ
ホスト名
その場合、クローニングイメージを採取した際にサーバに設定されていたIPアドレスおよびホスト名が設定されるため、以下の問題が発生します。
利用者から複数のサーバが同時に利用申請された場合、同一ネットワーク上に同じ設定のサーバが複数配備された状態となる。
利用者はサーバにアクセスできない。
ここでは、自動設定されない条件とそのときの運用方法について説明します。
条件
自動設定されない条件は、サーバ仮想化ソフトウェアごとに異なります。
サーバ仮想化ソフトウェア | 条件 |
---|---|
RHEL-KVM | ゲストOSが以下でない場合
|
Citrix XenServer | Linuxマネージャーの場合、またはWindowsマネージャーで"配備時のOS設定"が無効のクローニングイメージを利用する場合 なお、クローニングイメージ採取時の"配備時のOS設定"については、「操作ガイド インフラ管理者編(リソース管理) CE」の「17.5.1 採取・登録」を参照してください。 |
OVM for x86 | 特定の条件はありません。すべてのゲストOSが該当します。 |
運用方法
運用方法には以下の2つがあります。
配備後にインフラ管理者が手動で設定する方法
以下のような設定を実施した状態でクローニングイメージを採取します。
IPアドレスを固定値で設定しない。
Windowsファイル共有など、複数サーバでホスト名が重複している場合に問題があるサービスは事前に無効にする。
管理者(インフラ管理者、テナント管理者、または兼任管理者)は、L-Platformテンプレートの説明欄に、"配備完了後に管理者によるIPアドレスの設定が必要"である旨を記載します。
サーバの配備完了後、インフラ管理者は、[L-Platform]タブでIPアドレスおよびホスト名、[リソース]タブでデフォルトゲートウェイを確認して、配備されたサーバにコンソール接続して手動で設定します。
利用者にアクセス可能になったことを通知します。
インフラ管理者がL-Platformに取り込む方法
利用者からの依頼により、インフラ管理者が[リソース]タブでL-Serverを作成します。
「7.2.3.2 L-Serverの取り込み」の手順でL-Platform管理機能に取り込みます。
利用者にアクセス可能になったことを通知します。