本章では、本製品の操作、運用、保守、監視の概要について説明します。
本製品の運用、保守、監視については、本書に記載した設定のほか、「導入ガイド CE」の設定を参照してください。
業務アプリケーションを利用したサービス提供までの流れ
本製品を導入した環境において、業務アプリケーションを利用したサービス提供までの流れは以下のとおりです。
図1.1 業務アプリケーションを利用したサービス提供までの流れ
注) ファイアーウォール(Firewall)やサーバロードバランサー(SLB)、L2スイッチを利用する場合に必要です。
利用申請
テナント利用者は、L-Platformを利用申請します。
詳細は、「操作ガイド テナント利用者編 CE」の「5.2 L-Platform利用申請」を参照してください。
承認
テナント管理者は、テナント利用者からのL-Platformの利用申請内容を承認します。
詳細は、「操作ガイド テナント管理者編 CE」の「9.3 申請の承認」を参照してください。
審査
インフラ管理者は、テナント管理者またはテナント利用者からのL-Platformの利用申請内容を審査します。
詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 CE」の「10.2 申請の審査」を参照してください。
ファイアーウォールまたはサーバロードバランサーに対する設定情報の通知
ファイアーウォールまたはサーバロードバランサーを利用する場合、インフラ管理者がファイアーウォールまたはサーバロードバランサーに対して設定するためのスクリプトを用意します。
インフラ管理者から通知された情報をもとに、テナント管理者は、テナント利用者に対して、ファイアーウォールまたはサーバロードバランサーに対する設定情報を通知します。
ファイアーウォールの設定
業務LANから配備されたL-Server上に業務アプリケーションの構築を行う場合、テナント利用者は、業務LANから対象のL-Serverへのアクセスを許可するルールを設定します。
業務アプリケーションの構築
テナント利用者は、L-Server上に提供するサービスに必要な業務アプリケーションのインストールおよび環境設定を実施します。
業務アプリケーションの通信の確認
テナント利用者は、L-Server上に構築した業務アプリケーション環境に問題がないか、業務LAN経由でL-Serverにアクセスし確認します。
ファイアーウォールを設定していない場合、ファイアーウォールを設定します。
通信確認の結果、問題なければ次の作業に進みます。
問題があった場合、問題を解決し、再度通信を確認します。
サーバロードバランサーの設定
サーバロードバランサーが配備されているL-Platformの場合、テナント利用者は、サーバロードバランサーの設定を行います。
サーバ負荷分散の通信の確認
サーバロードバランサーが配備されているL-Platformの場合、サーバロードバランサーの設定が正しいか確認テストを実施します。
サーバロードバランサーに設定した仮想IPアドレス宛の通信の通過を許可するルールをファイアーウォールに設定する必要があります。
通信確認の結果、問題なければ次の作業に進みます。
問題があった場合、問題を解決し、再度通信を確認します。
ファイアーウォールの設定
アドレス変換など、ファイアーウォールのルールを設定し、設定後にL-Serverまでの通信を含む確認テストを実施します。
通信の確認の結果、問題なければL-Platformの運用環境の構築が完了です。
問題があった場合、問題を解決し、再度通信を確認します。