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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.1 運用ガイド
ServerView

第1章 操作、運用、保守、監視の概要

本章では、本製品の操作、運用、保守、監視の概要について説明します。

本製品の運用、保守、監視については、本書に記載した設定のほか、「導入ガイド CE」の設定を参照してください。


業務アプリケーションを利用したサービス提供までの流れ

本製品を導入した環境において、業務アプリケーションを利用したサービス提供までの流れは以下のとおりです。

図1.1 業務アプリケーションを利用したサービス提供までの流れ

注) ファイアーウォール(Firewall)やサーバロードバランサー(SLB)、L2スイッチを利用する場合に必要です。


  1. 利用申請

    テナント利用者は、L-Platformを利用申請します。

    詳細は、「操作ガイド テナント利用者編 CE」の「5.2 L-Platform利用申請」を参照してください。

  2. 承認

    テナント管理者は、テナント利用者からのL-Platformの利用申請内容を承認します。

    詳細は、「操作ガイド テナント管理者編 CE」の「9.3 申請の承認」を参照してください。

  3. 審査

    インフラ管理者は、テナント管理者またはテナント利用者からのL-Platformの利用申請内容を審査します。

    詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 CE」の「10.2 申請の審査」を参照してください。

  4. ファイアーウォールまたはサーバロードバランサーに対する設定情報の通知

    ファイアーウォールまたはサーバロードバランサーを利用する場合、インフラ管理者がファイアーウォールまたはサーバロードバランサーに対して設定するためのスクリプトを用意します。

    インフラ管理者から通知された情報をもとに、テナント管理者は、テナント利用者に対して、ファイアーウォールまたはサーバロードバランサーに対する設定情報を通知します。

  5. ファイアーウォールの設定

    業務LANから配備されたL-Server上に業務アプリケーションの構築を行う場合、テナント利用者は、業務LANから対象のL-Serverへのアクセスを許可するルールを設定します。

  6. 業務アプリケーションの構築

    テナント利用者は、L-Server上に提供するサービスに必要な業務アプリケーションのインストールおよび環境設定を実施します。

  7. 業務アプリケーションの通信の確認

    テナント利用者は、L-Server上に構築した業務アプリケーション環境に問題がないか、業務LAN経由でL-Serverにアクセスし確認します。

    ファイアーウォールを設定していない場合、ファイアーウォールを設定します。

    通信確認の結果、問題なければ次の作業に進みます。

    問題があった場合、問題を解決し、再度通信を確認します。

  8. サーバロードバランサーの設定

    サーバロードバランサーが配備されているL-Platformの場合、テナント利用者は、サーバロードバランサーの設定を行います。

  9. サーバ負荷分散の通信の確認

    サーバロードバランサーが配備されているL-Platformの場合、サーバロードバランサーの設定が正しいか確認テストを実施します。

    サーバロードバランサーに設定した仮想IPアドレス宛の通信の通過を許可するルールをファイアーウォールに設定する必要があります。

    通信確認の結果、問題なければ次の作業に進みます。

    問題があった場合、問題を解決し、再度通信を確認します。

  10. ファイアーウォールの設定

    アドレス変換など、ファイアーウォールのルールを設定し、設定後にL-Serverまでの通信を含む確認テストを実施します。

    通信の確認の結果、問題なければL-Platformの運用環境の構築が完了です。

    問題があった場合、問題を解決し、再度通信を確認します。