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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.1 導入ガイド
ServerView

C.2.4 ネットワークの自動設定

L-Server作成時にNICとネットワークリソースを接続すると、L-Serverが動作するVMホストに対して、ネットワークリソースの定義に合わせた以下の設定が自動的に行われます。

さらに、VM管理製品のクラスタ機能を利用している環境では、VMゲストのマイグレーションや、HA機能を用いた運用を可能にするため、クラスタを構成するすべてのVMホストに対して、LANスイッチブレード、仮想スイッチおよびポートグループが自動で設定されます。

ネットワークリソースの外部接続ポートに対して、タグVLANを自動設定しなかった場合、その外部接続ポートのVLAN設定は、RORコンソールで行えます。サーバリソースツリーでLANスイッチを右クリックし、表示されたメニューで[設定変更]-[ネットワーク情報]を選択してください。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.4 LANスイッチブレードのVLAN設定」を参照してください。

参照

  • サーバNIC定義については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.11 サーバNIC定義」を参照してください。

  • rcxadm nicdefctlコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.15 rcxadm nicdefctl」を参照してください。

  • LANスイッチブレードの外部接続ポートのVLAN設定については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.4 LANスイッチブレードのVLAN設定」を参照してください。

注意

  • L-Serverを作成したあと、クラスタにVMホストを追加した場合、本製品によるネットワークの自動設定は行われません。
    追加したVMホストのLANスイッチブレードと仮想スイッチに対して、クラスタを構成する既存のVMホストと同じ設定をしてください。

  • ゲートウェイアドレスは、実在するノードのIPアドレスを設定してください。


本製品でネットワーク設定の自動化をサポートするデフォルトのブレードサーバ構成

本製品でネットワーク設定の自動化をサポートするデフォルトのブレードサーバ構成(サーバブレード、ネットワークリソースの外部接続ポート指定、LANスイッチブレードと物理ネットワークアダプター番号の対応関係)を、以下の表に示します。サーバNIC定義がない場合、ネットワークの自動設定では、この表に従ってサーバブレード内の物理ネットワークアダプターが選択されます。

表C.7 ネットワーク自動設定のデフォルトのブレードサーバ構成(PRIMERGY BX900 S1/S2シャーシの場合)

サーバブレード

外部接続ポートの指定
(LANスイッチブレードの搭載位置)

使用するLANスイッチブレード

物理ネットワークアダプター番号 (注6)

BX920 S1
BX920 S2
BX920 S3
BX922 S2
BX924 S3

CB1およびCB2または外部接続ポート指定なし

PY-SWB102(PG-SW111)
PY-SWB103(PG-SW112)

3,4

PY-SWB101(PG-SW201)
PY-SWB104(PG-SW109) (注1)
PY-CNB101 (注2)
PY-FEB101 (注3)

1,2

CB3およびCB4

PY-SWB101(PG-SW201)
PY-SWB102(PG-SW111)
PY-SWB103(PG-SW112)
PY-SWB104(PG-SW109)
PY-CNB101
PY-FEB101 (注3)

5,6

CB5およびCB6

PY-SWB104(PG-SW109)
PY-CNB101
PY-FEB101 (注3)

9,10

CB7およびCB8

PY-SWB102(PG-SW111)
PY-SWB103(PG-SW112)

11,12

PY-SWB101(PG-SW201)

9,10

BX924 S2

CB1およびCB2または外部接続ポート指定なし

PY-SWB101(PG-SW201)
PY-SWB102(PG-SW111)
PY-SWB103(PG-SW112)
PY-SWB104(PG-SW109)

1,2

CB3およびCB4

PY-SWB101(PG-SW201)
PY-SWB102(PG-SW111)
PY-SWB103(PG-SW112)
PY-SWB104(PG-SW109)
PY-CNB101
PY-FEB101 (注3)

3,4

CB5およびCB6

PY-SWB104(PG-SW109)
PY-CNB101
PY-FEB101 (注3)

7,8

CB7およびCB8

PY-SWB102(PG-SW111)
PY-SWB103(PG-SW112)

9,10

PY-SWB101(PG-SW201)

7,8

BX960 S1

CB1およびCB2または外部接続ポート指定なし

PY-SWB101(PG-SW201)
PY-SWB102(PG-SW111)
PY-SWB103(PG-SW112)
PY-SWB104(PG-SW109)

11,12

CB3およびCB4 (注4)

PY-SWB101(PG-SW201)
PY-SWB102(PG-SW111)
PY-SWB103(PG-SW112)
PY-SWB104(PG-SW109)
PY-CNB101
PY-FEB101 (注3)

3,4

CB5およびCB6 (注5)

PY-SWB104(PG-SW109)
PY-CNB101
PY-FEB101 (注3)

7,8

CB7およびCB8 (注5)

PY-SWB102(PG-SW111)
PY-SWB103(PG-SW112)

9,10

PY-SWB101(PG-SW201)

7,8

注1) PY-SWB104(PG-SW109)をCB1およびCB2に搭載する場合、PY-SWB104(PG-SW109)のダウンリンクポートの通信速度を1Gbpsに設定してください。設定方法については、該当するハードウェアのマニュアルを参照してください。
注2) PY-CNB101をCB1およびCB2に搭載する場合、サーバブレードとしてBX920 S3およびBX924 S3だけサポートします。
注3) PY-FEB101はサーバブレードとしてBX920 S3およびBX924 S3だけサポートします。
注4) LAN拡張カードは、拡張スロット1に搭載します。
注5) LAN拡張カードは、拡張スロット2に搭載します。
注6) それぞれの物理ネットワークアダプターは、チーミングにより冗長化して使用します。


表C.8 ネットワーク自動設定のデフォルトのブレードサーバ構成(PRIMERGY BX400 S1シャーシの場合)

サーバブレード

外部接続ポートの指定
(LANスイッチブレードの搭載位置)

使用するLANスイッチブレード

物理ネットワークアダプター番号 (注5)

BX920 S2
BX920 S3
BX922 S2
BX924 S3

CB1およびCB2(注1)または外部接続ポート指定なし

PY-SWB102(PG-SW111)
PY-SWB103(PG-SW112)

3,7

PY-SWB101(PG-SW201)
PY-SWB104(PG-SW109) (注2)
PY-CNB101 (注3)
PY-FEB101 (注4)

2,6

CB3およびCB4

PY-SWB101(PG-SW201)
PY-SWB102(PG-SW111)
PY-SWB103(PG-SW112)
PY-SWB104(PG-SW109)
PY-CNB101
PY-FEB101 (注4)

9,10

BX924 S2

CB1およびCB2(注1)または外部接続ポート指定なし

PY-SWB101(PG-SW201)
PY-SWB102(PG-SW111)
PY-SWB103(PG-SW112)
PY-SWB104(PG-SW109)

2,4

CB3およびCB4

PY-SWB101(PG-SW201)
PY-SWB102(PG-SW111)
PY-SWB103(PG-SW112)
PY-SWB104(PG-SW109)
PY-CNB101
PY-FEB101 (注4)

7,8

注1) CB1およびCB2には、同一機種のLANスイッチブレードを搭載してください。
注2) PY-SWB104(PG-SW109)をCB1およびCB2に搭載する場合、PY-SWB104(PG-SW109)のダウンリンクポートの通信速度を1Gbpsに設定してください。設定方法については、該当するハードウェアのマニュアルを参照してください。
注3) PY-CNB101をCB1およびCB2に搭載する場合、サーバブレードとしてBX920 S3およびBX924 S3だけサポートします。
注4) PY-FEB101はサーバブレードとしてBX920 S3およびBX924 S3だけサポートします。
注5) それぞれの物理ネットワークアダプターは、チーミングにより冗長化して使用します。


表C.9 ネットワーク自動設定のデフォルトのブレードサーバ構成(PRIMERGY BX600 S3シャーシの場合)

サーバブレード

外部接続ポートの指定
(LANスイッチブレードの搭載位置)

使用するLANスイッチブレード

物理ネットワークアダプター番号 (注)

BX600 シリーズ

NET1およびNET2または外部接続ポート指定なし

PG-SW107

3,4

NET3およびNET4

PG-SW104

7,8

注) それぞれの物理ネットワークアダプターは、チーミングにより冗長化して使用します。


上記の表の物理ネットワークアダプター番号は、サーバリソースの[リソース詳細]タブの"ネットワーク情報"で確認できます。

LANスイッチブレードがIBPモードの場合、上記の表の"外部接続ポート指定なし"の場合と同じ物理ネットワークアダプターが選択されます。

なお、利用者が任意の物理NICを使用してネットワークの自動設定を行う場合、サーバNIC定義ファイルに使用する物理NICを定義し、サーバNIC定義の物理LANセグメントをネットワークリソースから指定します。

サーバNIC定義ファイルで指定した物理NICの構成を本製品に反映するには、rcxadm nicdefctl commitコマンドを使用します。これにより、任意の物理NICを使用する構成でもネットワークの自動設定ができます。
ただし、サーバNIC定義を使用する場合、コマンドからの操作になります。
さらに、ラックマウント型サーバまたはタワー型サーバでも、サーバNIC定義ファイルに使用する物理NICを定義し、サーバNIC定義の物理LANセグメントをネットワークリソースから指定することで、任意の物理NICを使用する構成を含めてネットワークの自動設定が行えます。

参照

  • サーバNIC定義については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.11 サーバNIC定義」を参照してください。

  • rcxadm nicdefctlコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.15 rcxadm nicdefctl」を参照してください。

PRIMERGY BX900 S1シャーシで、以下の構成例に対するデフォルトのブレードサーバ構成を図に示します。

表C.10 構成例1

サーバブレード

BX920 S2

外部接続ポートの指定

CB1およびCB2

使用するLANスイッチブレード

PY-SWB103(PG-SW112)

表C.11 構成例2

サーバブレード

BX920 S2

外部接続ポートの指定

"外部接続ポート指定なし"と"CB3およびCB4"の混在

使用するLANスイッチブレード

PY-SWB104(PG-SW109)

図C.1 構成例1のブレードサーバ構成図


図C.2 構成例2のブレードサーバ構成図