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Systemwalker Desktop Patrol トラブルシューティングガイド
FUJITSU Software

2.2.1 インベントリ情報が収集できません

インベントリ情報が収集できません。


2.2.1.1 対処1

対象バージョンレベル


原因

インベントリ収集先である「CS」または「DS」の接続サーバを、「CT」で誤って設定している可能性があります。


確認ポイント

対処方法

「CT」の環境設定で、[サーバ切替え]-[接続サーバ]に正しい接続サーバ名を設定してください。


2.2.1.2 対処2

対象バージョンレベル


原因

「CT」のネットワーク設定が誤っている可能性があります。


確認ポイント

「CT」のネットワーク設定が正しいかどうか、以下の項目(具体例です)を見直してください。

対処方法

「確認ポイント」のネットワークの設定を見直し、正しいネットワーク設定にしてください。


2.2.1.3 対処3

対象バージョンレベル


原因

「CT」でポート番号2922、2856が通過できない設定になっている可能性があります。

【V13.0.0以前の場合】

システムイベントログに以下のメッセージが出力されていないか、確認してください。

「ITBudgetMGR (INV) は次のサービス固有のエラーで終了しました: 13 (0xD)」


対処方法

「CT」でポート番号2922、2856を通過できるようになっているかネットワークの設定を確認してください。


2.2.1.4 対処4

対象バージョンレベル


原因

「CT」インストール時の環境設定において、すでに決定されている従業員番号を指定された桁数で設定していない可能性があります。


確認ポイント

スタートメニューから[プログラム]-[Systemwalker 資産管理 CT]-[環境設定]を選択し、正しい従業員番号が、「CT」インストール時の環境設定で設定されているか、確認してください。


対処方法

「CT」の環境設定で正しい従業員番号を設定した後、スタートメニューから[プログラム]-[Systemwalker 資産管理 CT]-[インベントリ収集]を選択し、インベントリ収集を実行してください。


2.2.1.5 対処5

対象バージョンレベル


原因

確認ポイント

対処方法

2.2.1.6 対処6

対象バージョンレベル


原因

「CS」インストール時に、ホスト名が正しく設定されていないことが考えられます。


確認ポイント

【V13.3.0以前の場合】

「MC画面」にログインし、ツリービューの[カテゴリ]-[ポリシー/プロパティ]-[サーバプロパティ]-[サーバ情報]を選択して、画面右側の[ホスト名]を確認します。

また、プロキシの設定が正しいか確認してください。

【V14.0.0以降の場合】

Desktop Patrol メインメニューの[環境設定]-[CS/DSの設定と稼働状況]の「ホスト名」を確認します。

また、プロキシの設定が正しいか確認してください。


対処方法

「CS」の「ホスト名」の設定に誤りがあった場合は、「CS」をアンインストールし、再度インストールを行ってください。インストール時に表示する「サーバプロパティ」設定画面の「ホスト名」に、ネットワーク上で「CT」が「CS」を認識できる情報(FQDN形式またはWindowsのホスト名)を設定してください。

また、プロキシの設定が正しいか確認してください。


2.2.1.7 対処7

対象バージョンレベル


原因

インベントリ転送のポーリング間隔の設定値が大きく、次のポーリングの時間になっていないため、インベントリ情報が「CS」のデータベースに反映されていない可能性があります。


確認ポイント

対処方法

2.2.1.8 対処8

対象バージョンレベル

※最新の緊急修正が適用されている場合は、発生しません。


原因

インストール先のディレクトリ名に空白が含まれており、そこへ「CT」、「CS」、または「DS」をインストールした場合、NTFSファイルシステムの設定によりインストール先が正しく認識できない場合があります。


確認ポイント

「CT」、「CS」、または「DS」のインストール先ディレクトリ名を確認してください。


対処方法

インストール先ディレクトリ名は、空白を含まないものに変更し、「CT」、「CS」、または「DS」を再インストールしてください。再インストール後、「サービスの起動に失敗しました」のエラーが出力される場合は、インストール先ディレクトリに対するアクセス権限が変更されている可能性があります。以下の対処を行ってください。

  1. 当該「CT」、「CS」、または「DS」に、Administrator権限のユーザでログオンします。

  2. エクスプローラでインストール先(例:C:\DesktopPatrol)のフォルダを選択し、右クリックして[プロパティ]画面を起動し、[セキュリティ]タブを選択します。

  3. [追加]ボタンをクリックして、[ユーザまたはグループの選択]画面を起動します。

  4. 「SYSTEM」グループを選択し、[追加]ボタンをクリックして追加した後、[OK]ボタンをクリックします。

    →[プロパティ]画面に戻ります。

  5. 追加された「SYSTEM」ユーザを選択し、[アクセス許可]で「フルコントロール」を許可します。

  6. 手順1.で許可されたユーザで再ログオンし、「CT」、「CS」、または「DS」を再インストールしてください。


2.2.1.9 対処9

対象バージョンレベル


原因

「プロシージャーエントリポイント SnmpSvcGetEnterpriseOIDがダイナミックリンクライブラリsnmpapi.dllから見つかりません。」のメッセージが表示される現象は、Windows NT® ServerへSP6をインストールした後でSNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)サービスをインストールした場合に発生します。これは、SNMPサービスの一部のファイルがSP6 によって更新され、バージョンに不一致が発生するためです。なお、本件は、Microsoft社から公開されている注意事項です。

【参照先】(2010年12月時点)

http://www.microsoft.com/japan/ntserver/downloads/readme.htm#3.2

Microsoft Windows NT 4.0 Workstation および Windows NT 4.0 Server の Service Pack 6 (Readme.htm)”の“3.2 新しいコンポーネントの追加”


対処方法

Windows NT® ServerへSP6をインストールした後でSNMPサービスをインストールした場合は、再度、SP6を適用してください。


2.2.1.10 対処10

対象バージョンレベル


原因

クライアントポリシーでインベントリ収集時刻を指定している環境で、インベントリの収集タイミングと、ポリシー確認タイミングが合っていない場合、インベントリ収集時間帯にポリシー受信が行われず、インベントリ収集されないことがあります。

例)

対処方法

インベントリ収集の時間帯にポリシー受信が行われるように、新着確認間隔とインベントリ収集の時間帯を、運用実態に合わせて調整してください。


2.2.1.11 対処11

対象バージョンレベル


原因

CTのサービス“ITBudgetMGR (INV)”が停止している可能性があります。


確認方法

[スタート]-[コントロールパネル]-[設定]-[管理ツール]-[サービス]で“ITBudgetMGR (INV)”の状態が「開始」になっているか、確認してください。


対処方法

サービス“ITBudgetMGR (INV)” を開始してください。

V13.2.0以降をお使いの場合は、クライアントの抑止機能を使って、CTのサービス“ITBudgetMGR (INV)” の停止を抑止することをご検討ください。


2.2.1.12 対処12

対象バージョンレベル


原因

PCのシステム日付を未来の日付に変更して、インベントリ収集を実施した可能性があります。


CSでは、インベントリ収集の前回の動作日時を記録しています。

そのためシステム日付を変更すると、正しく動作することができません。

確認方法

V13.0.0 以降の場合は、インベントリ情報の収集日時が未来の日付になっていないか確認してください。

V12.0L10以前の場合は、確認方法がありません。


対処方法

CSで該当CTのインベントリ情報を削除した後、該当CTから手動でインベントリ収集を行っていただくことで、復旧させることができます。


2.2.1.13 対処13

対象バージョンレベル


原因

インベントリ情報収集において、収集情報のサイズが大きいため、DBへの書込み時に、テンポラリログ容量が不足した可能性があります。

確認方法

CSサーバのイベントログに「qdg12148e:SQL文の実行で重症エラーを検出しました:'JYP5004E テンポラリログ域の領域が不足しました.' (システム名=SWDTP).」が出力されているか確認してください。


対処方法

以下の手順によりSystemwalker Desktop Patrolが利用するSymfowareデータベースのテンポラリログを拡張し、Desktop Patrol メインメニューからのアクセス、インベントリ情報の更新が正常に行われることを確認してください。

【作業ステップ】

  1. サービスの停止

  2. テンポラリログの確認

  3. テンポラリログの拡張

  4. サービスの再起動と作業の再実行

以下では、上記の各ステップ単位で作業手順を説明します。

<1.サービスの停止>

  1. [スタート]-[プログラム]-[管理ツール]-[サービス]を選択します。

  2. 画面右側で"ITBudgetMGR(INV)"サービスを選択し、マウスの右ボタンをクリックして表示されるポップアップメニューから[プロパティ]を選択します。

  3. [スタートアップの種類]欄を[自動]から[手動]に変更します。

  4. [スタートアップの種類]欄を[自動]から[手動]に変更したあと、[適用]ボタンをクリックします。この作業を忘れると、後の手順が実行できなくなります。

  5. 4.の操作が完了したら、[停止]ボタンをクリックします。[サービスの状態]欄の表示が[停止]に変わることを確認して、[OK]ボタンをクリックしてください。[サービスの状態]欄の表示がすでに[停止]になっている場合は、本操作を行う必要はありません。

  6. 2.~5.の作業を“World Wide Web Publishing Service”サービスに対して実施します。

  7. 2.~5.の作業を"SymfoWARE RDB SWDTP"サービスに対して実施します。

  8. システムを再起動します。

  9. Administrator権限で再度ログオンします。

  10. [CTRL]、[ALT]および[DEL]の各キーを同時に押して表示される画面で[タスクマネージャ]ボタンをクリックします。[プロセス]タブを確認して以下のプロセスが動作していないことを確認してください。もし、動作中のプロセスがある場合、プロセスを選択して[プロセスの終了]ボタンで終了してください。

    • atoold.exe

    • invstart.exe

    • javaw.exe

    • BNINV.exe

    • dtp_apch.exe

    • AtoolPTNGT.exe

    • ctd.exe

    • sftent.exe

    • DTPBNINV.exe

    • DTPBNINV_After.exe

    • discon.exe

    • dtesecent.exe

    • dtksecent.exe

    • dtpinfent.exe

    • exeent.exe

    • makepclst.exe

    • mtring.exe

    • pcetp.exe

    • regval.exe

    • secent.exe

    • syocng.exe

    • userup.exe

    • dtpcntif.exe

    • dtp_dbcktask.exe

    • CesdTrig.exe

<2.テンポラリログの確認>

  1. コマンドプロンプトを開き、Symfowareのテンポラリログの状態を確認します。
    以下に実行例を示します。
    コマンドは以下の順番で実行してください。
    cd "<Systemwalker標準データベースインストール先>\dtpsfwsv\RDB\BIN"
    set RDBNAME=SWDTP
    rdblog -V -t

    (実行結果例)

    cd "D:\DESKTOPPATROL_DBMS\dtpsfwsv\RDB\BIN"
    set RDBNAME=SWDTP
    rdblog -V -t
    > Created : 2007/03/29 xx:xx:xx
    > Block_size : 512
    > Rcv_size : 25M ・・・(1)
    > Status : ---
    > Index : 500

    > Bi : 50M ・・・(2)
    > Ai : 50M ・・・(3)

    (1):リカバリログサイズ
    (2):BIログサイズ
    (3):AIログサイズ

<3.テンポラリログの拡張確認>

  1. Symfowareのテンポラリログを拡張します。(1)~(3)には、現状の4倍の値を指定してください。また、位置を確認してください。

    rdblog -U -t -c 100M 200M 200M
    ~~~ ~~~ ~~~
    (1) (2) (3)

  2. コマンドプロンプトを開き、Symfowareのテンポラリログの状態を確認します。13.の(1)~(3)で指定した値が設定されていることを確認してください。
    コマンドは以下を実行してください。

    (実行結果例)

    rdblog -V -t
    > Created : 2007/03/29 xx:xx:xx
    > Block_size : 512・・・変更なし(ブロックサイズ)
    > Rcv_size : 100M ・・・(1)
    > Status : --- ・・・変更なし(DBの起動状態)
    > Index : 500 ・・・変更なし(トランザクションエントリ数)
    > Bi : 200M ・・・(2)
    > Ai : 200M ・・・(3)

    (1):リカバリログサイズ
    (2):BIログサイズ
    (3):AIログサイズ

<4.サービスの再起動と作業の再実行>

  1. [スタート]-[プログラム]-[管理ツール]-[サービス]を選択します。

  2. 画面右側でサービス名"SymfoWARE RDB SWDTP"サービスを選択し、マウスの右ボタンをクリックして表示されるポップアップメニューから[プロパティ]を選択します。

  3. [スタートアップの種類]欄を[手動]から[自動]に変更します。

  4. [スタートアップの種類]欄を[手動]から[自動]に変更したあと、[適用]ボタンをクリックします。

  5. 4.の操作が完了したら、[開始]ボタンをクリックします。[サービスの状態]欄の表示が[開始]に変わることを確認して、[OK]ボタンをクリックしてください。

  6. 2.~5.の作業を"World Wide Web Publishing Service"サービスに対して実施します。

  7. Systemwalker Desktop Patrolのメインメニューにログインし、CSVファイルのアップロード作業を実施します。正常に終了することを確認してください。

  8. 2.~5.の作業を"ITBudgetMGR(INV)"サービスに対して実施します。

以上で作業は終了です。



2.2.1.14 対処14

対象バージョンレベル


原因

インベントリ収集が完了していない可能性があります。または、インベントリ収集が完了する前に、スタートメニューより手動でインベントリ収集を実施した可能性があります。


環境に依存しますが、インベントリ収集は数分から数十分の時間を要します。収集が完了する前に、手動でインベントリ収集を実施した場合、以下の動作となります。

【V11.0L10~V13.3.0の場合】

  収集中の処理はキャンセルされ、最初からインベントリ収集処理が行われます。手動で実行する毎に、毎回収集中の処理はキャンセルされます。

【V14.0.0以降の場合】

収集中の処理が完了後、再度、最初からインベントリ収集処理が行われます。手動で実行した回数分、インベントリ収集が実施されます。


対処方法

インベントリ収集の完了を待ってください。また、インベントリ収集中に手動で何度もインベントリ収集を実施しないでください。