スーパユーザ
/opt/FJSVclora/bin/clgetoralog [ -n RMSconfiguration ] [ -d output_directory ] [ -a ]
本コマンドは、Oracle のトラブル調査資料を採取します。PRIMECLUSTER 上で運用中の Oracle の設定情報、ログファイルを採取します。
採取した資料は、<hostname>_<日付>_clgetoralog.tar ファイルにまとめられます。
採取する情報
初期化パラメタファイル
$ORACLE_HOME/dbs/*.ora
$ORACLE_BASE/admin/$ORACLE_SID/pfile/*.ora
アラートログ
background_dump_dest/*.log
$ORACLE_BASE/admin/$ORACLE_SID/bdump/*.log
$ORACLE_HOME/rdbms/log/*.log
$ORACLE_HOME/dbs/*.log
listener.ora、tnsnames.ora
$ORACLE_HOME/network/admin/*.ora
リスナーログ
$ORACLE_HOME/network/log/*.log
CRS 情報
$ORACLE_CRS_HOME/crs/admin/*
$ORACLE_CRS_HOME/crs/log/*
Wizard for Oracle の V/L 情報、設定情報やログファイル
RMS の V/L 情報やログファイル(switchlog)
PRIMECLUSTER の V/L 情報や設定情報、パッチ情報
システム情報
uname -a 実行結果(システム基本情報)
uptime 実行結果(システム稼働時間)
psrinfo -v 実行結果(CPU情報)
/usr/platform/`arch -k`/sbin/prtdiag 実行結果(システム診断情報)(*1)
cat /etc/release 実行結果(Solaris バージョン情報)
cat /var/sadm/ptf/newprev/Rcontents 実行結果(PTF 情報)
pkgparam -v FJSVbse 実行結果(ESF 情報)
sysdef -i 実行結果(カーネルパラメタ情報)
ipcs 実行結果(共有資源情報)
swap -l(スワップ情報)
ptree -a, ps -ef 実行結果(プロセス情報)
ntpq -p 実行結果(NTP情報)
/var/adm/messages ファイル
PRIMECLUSTER Wizard for Oracle の緊急修正 914248-05 以降が適用されている環境では、以下の情報を採取します。
システム情報(Solaris 10 の場合)
ptree -a, ps -efZ, ps -efL -o 実行結果(プロセス情報)
zonename, zoneadm list -vc 実行結果 (ゾーン情報)
(*1) PRIMECLUSTER Wizard for Oracle の緊急修正 914248-05 以降が適用されている場合、ノングローバルゾーン、または OS のパッチ 111792-17 が適用されている Solaris 8 環境では採取しません。
注意
本コマンドを OS のパッチ 111792-17 が適用されている Solaris 8 環境で実行すると、OS 非互換により OS の prtdiag コマンドが異常終了するため、画面上に "Killed" の文字列が表示される場合がありますが、無視してください。
参考
本コマンドで採取される情報は、fjsnap コマンドでも採取されます。
[ -n RMSconfiguration ]
RMSconfiguration には、採取する RMS 構成定義名を指定します。
RMS 構成定義名を指定した場合、本コマンドは、上記 [機能説明] で記載した資料や情報に加え、RMS 構成定義ファイル群も採取します。 GUI の userApplication Configuration Wizard を使用してクラスタアプリケーションを構築した場合、RMS 構成定義名は "config" となります。 RMS 動作中の場合は、以下のコマンドで RMS 構成定義名を確認することもできます。
# /opt/SMAW/bin/hvdisp -a | grep Configuration
Configuration: /opt/SMAW/SMAWRrms/build/config.us
本オプションを省略した場合、本コマンドは、上記 [機能説明] で記載した資料や情報のみを採取します。
[ -d output_directory ]
採取資料を格納するディレクトリを指定します。
ディレクトリを指定した場合、本コマンドは、採取した資料や情報をまとめた <hostname>_<日付>_clgetoralog.tar ファイルを、そのディレクトリに格納します。 指定したディレクトリが存在しない場合、自動的に作成します。
本オプションを省略した場合、本コマンドは、採取資料をまとめた <hostname>_<日付>_clgetoralog.tar ファイルを、デフォルトディレクトリ(/var/tmp/ 配下)に格納します。
[ -a ]
本オプションを指定した場合、本コマンドは、上記 [機能説明] で記載した資料や情報に加え、以下の情報も採取します。
・現在有効となっている RMS 構成定義ファイル群
-n オプションも指定された場合はその RMS 構成定義ファイル群
・RMS ログファイル群(/var/opt/reliant/log/*)
・RMS 環境変数定義ファイル(/usr/opt/reliant/bin/hvenv.local)
・/var/adm/messages*(全世代)
・/etc/hosts, /etc/inet/hosts
・/etc/passwd
・/etc/services, /etc/inet/services
・/etc/system
・/etc/vfstab
・全パッチ情報(showrev -p 実行結果)
本オプションを省略した場合、本コマンドは、上記 [機能説明] で記載した資料や情報のみを採取します。
0 : 正常終了
0 以外 : 異常終了
注意
clgetoralog は初期化パラメタファイル($ORACLE_HOME/dbs/init<SID>.ora)の background_dump_dest または、$ORACLE_BASE/admin/<SID>/bdump/*.log から Oracle アラートログを採取しますが、サーバパラメタファイルを使用している場合や初期化パラメタファイル内に background_dump_dest の定義がない場合 Oracle アラートログが採取できません。/opt/FJSVclora/etc/clgetoralog.conf にアラートログをフルパスで定義することで、アラートログを採取することができます。以下に /opt/FJSVclora/etc/clgetoralog.conf の定義例を示します:
COLLECTOBJ=/oracle/admin/orclsid/bdump/alert_orclsid.log COLLECTOBJ=/oracle/admin/orclsid/bdump/*.trc
アラートログの格納場所は、初期化パラメタファイル(init<SID>.ora)やサーバパラメタファイル(spfile<SID>.ora)の background_dump_dest に定義されています。
“COLLECTOBJ=” を行の先頭から記載し、”=” の後にフルパスでファイル名を記載してください。
パスの途中にワイルドカード “*” を使用できません。
COLLECTOBJ=/oracle/admin/orclsid/bdump/*.trc [OK] COLLECTOBJ=/oracle/admin/*/bdump/*.trc [NG]
ワイルドカードを使用した結果採取資料が多くなった場合、採取されない場合があります。