userApplication Configuration Wizard を使用して、Oracle リソースの作成を行います。
「Resourceの作成」を選択します。
Resourceタイプで、「Oracle」を選択します。
Oracle の設定画面より、Oracle インスタンスおよび Oracle リスナーを追加します。
各設定項目は次の通りです。 ( )内は、clorainfo -c コマンドで出力される項目名です。
リソース名 (SubApplicationName)
リソース名を変更します。
参考
ここで入力されたリソース名(SubApplicationName)を元に、RMS上のリソース名は、以下のように生成されます。
Oracle インスタンスリソース/ASM インスタンスリソース
ORACLE_<SubApplicationName>_<OracleSID>
Oracle リスナーリソース
LISTENER_<SubApplicationName>_<ListenerName>
また、これらのリソース名には次の規約があります。
39文字以内である必要があります。
"ORACLE_"、"LISTENER_" は固定文字です。
Oracle インスタンスの追加 (ResourceName)
Oracle インスタンスリソースを追加します。
Oracle リスナーの追加 (ResourceName)
Oracle リスナーリソースを追加します。
Oracle RAC 10g のサービスリソースの追加 (ResourceName)
Oracle RAC 10g のサービスリソースを追加します。
Oracle RAC 10g のノードアプリケーションリソースの追加 (ResourceName)
Oracle RAC 10g のインスタンスリソースを追加します。
起動優先度 (StartPriority)
Oracle インスタンスと Oracle リスナーの起動順序を設定します。
デフォルトは「Same」(同時起動)です。
例
例えば Oracle の マルチスレッド・サーバ(MTS)構成の場合、Oracle リスナーを先に起動する必要があります。
Oracle インスタンス設定項目
Oracle インスタンスリソースに関する設定項目は次の通りです。 ( )内は、clorainfo -c コマンドで出力される項目名です。
OracleSID (OracleSID)
ORACLE_SID
Oracle ユーザ (OracleUser)
Oracle をインストールしたユーザ
起動タイムアウト (StartTimeout)
Oracle 起動処理のタイムアウト時間
デフォルト 600s (300s - 86400s)
停止タイムアウト (StopTimeout)
Oracle 停止処理のタイムアウト時間
デフォルト 180s (60s - 86400s)
強制停止タイムアウト (AbortTimeout)
Oracle 停止エラー時の強制終了処理のタイムアウト時間
デフォルト 60s (60s - 86400s)
Oracle停止モード(通常時) (StopModeStop)
正常時の Oracle 停止モード
デフォルト immediate (abort, immediate, transactional)
Oracle停止モード(異常時) (StopModeFail)
異常時の Oracle 停止モード
デフォルト abort (abort, immediate)
監視間隔 (Interval)
Oracle インスタンスの監視間隔
デフォルト 30s (5s - 86400s)
監視タイムアウト (WatchTimeout)
Oracle 応答なしと見なす時間
デフォルト 300s (30s - 3600s)
Oracle リスナー設定項目
Oracle リスナーリソースに関する設定項目は次の通りです。 ( )内は、clorainfo -c コマンドで出力される項目名です。
ListenerName (ListenerName)
Oracle リスナー名
Oracleユーザ (OracleUser)
Oracle をインストールしたユーザ
起動タイムアウト (StartTimeout)
Oracle リスナー起動処理のタイムアウト時間
デフォルト 180s (120s - 86400s)
停止タイムアウト (StopTimeout)
Oracle リスナー停止処理のタイムアウト時間
デフォルト 60s (60s - 86400s)
監視間隔 (Interval)
Oracle リスナーの監視間隔
デフォルト 30s (5s - 86400s)
監視タイムアウト (WatchTimeout)
Oracle リスナー監視時に Oracle リスナー応答なしと見なす時間
デフォルト 300s (30s - 3600s)
高度な設定
「高度な設定」での設定項目は以下の通りです。 これらの設定は任意です。
TNSName 以外の項目は、Oracle インスタンス/Oracle リスナーで共通の項目です。 また、( )内は clorainfo -c コマンドで出力される項目名です。
TNSName (TNSName)
Oracle リスナー監視で使用するネット・サービス名。TNSName が設定されると Oracle リスナーの監視のために tnsping コマンドを実行します。tnsnames.ora で設定した値です。
TNSName 省略時は Oracle リスナーのプロセス監視のみ行います。(任意)
PreOnlineScript (PreOnlineScript)
オンライン処理の前に実行されるスクリプト
PostOnlineScript (PostOnlineScript)
オンライン処理の後に実行されるスクリプト
PreOfflineScript (PreOfflineScript)
オフライン処理の前に実行されるスクリプト
PostOfflineScript (PostOfflineScript)
オフライン処理の後に実行されるスクリプト
FaultScript (FaultScript)
Fault 発生時に実行されるスクリプト
フラグ設定値 (Flags)
以下のリソース属性を設定することができます。
NULLDETECTOR
リソース監視を行うかどうかを設定するフラグ。 設定するとリソース監視を行わなくなります。
Oracle インスタンスリソースの デフォルト : リソース監視を行う。
Oracle リスナーリソースの デフォルト : リソース監視を行う。
AUTORECOVER
リソースに異常が発生したとき、RMS は別のノードへ切り替える前にリソースの再起動を試みます。
Oracle インスタンスリソースの デフォルト : 再起動を行わない。
Oracle リスナーリソースの デフォルト : 再起動を行う。
MONITORONLY
リソース故障が発生したときにフェイルオーバするかどうかを設定するフラグです。
Oracle インスタンスリソースの デフォルト : フェイルオーバを行う。
Oracle リスナーリソースの デフォルト : フェイルオーバを行う。
参照
これらのフラグに関しては、”PRIMECLUSTER RMS 導入運用手引書” の “9 付録-属性” を参照してください。
「保存して登録」を選択して、設定を保存します。
登録した Oracle インスタンス、Oracle リスナーが設定メニュー上に表示されていることを確認後、設定を保存してください。
注意
既に設定されている ORACLE_SID やリスナー名などの項目について、「何も設定しない」を選択し、「次へ」を選択した場合、何も設定していない状態になります。
また、ヘルプの記事は、GUI/CUI共通のため、一部 CUI 固有の内容も含まれている場合があります。
参照
userApplication 設定完了後、ここで設定した内容を clorainfo -c コマンドで確認することが出来ます。 詳しくは ” 4.7 clorainfo - 設定情報や監視状態の表示” を参照してください。