ここでは、下図のような Oracle 以外のリソースから構成される userApplication の作成を行います。
スケーラブル(RAC)運用の場合
スケーラブル運用では下図のように、Oracle リソース、RAC 制御用の userApplication、以外の構成を先に作成します。
スタンバイ運用の場合
スタンバイ運用では下図のように、Oracle リソースを除いた userApplication 構成を先に作成します。
GDS の設定
GDS は運用形態により設定が異なります。スケーラブル運用の場合は ”同時共用ディスク” として設定します。スタンバイ運用の場合は ”切替えディスク” として設定します。
Oracle のシステムテーブルスペースを配置するための Disk Class と その他のデータを配置するための Disk Class を別々に用意し、Oracle のシステムテーブルスペース用 Disk Class は、MONITORONLY 属性 “NO”、その他のデータ用 Disk Class は、MONITORONLY 属性 “YES” で設定することが可能です。この設定の場合、ディスク異常が発生しても Oracle の運用が可能な場合はフェイルオーバせずに業務継続が可能になります。例えばあまり重要でないテーブルスペースをMONITORONLY 属性 “YES” の Disk Class に配置すると、そのディスクに異常が発生した場合にOracle がテーブルスペースを OFFLINE にし、全体の業務はそのまま継続運用することができます。
userApplication の設定
”PRIMECLUSTER 導入運用手引書” の ”第6章 クラスタアプリケーションの構築” に従い userApplication Configuration Wizard を使用して userApplication を作成してください。スケーラブル運用の場合、userApplication はノードごとに作成します。スタンバイ運用の場合、運用を行う全てのノードを含む userApplication を一つ作成します。 userApplication の設定の推奨値を以下に示します。
スケーラブル運用の場合
運用形態=Standby (必須)
AutoStartup=No
PersistentFault = 1
登録するリソース=Gds リソース
スタンバイ運用の場合
運用形態=Standby
AutoSwitchOver = HostFailure|ResourceFailure|ShutDown
PersistentFault = 1
HaltFlag=Yes
登録するリソース=Gds リソース、Fsystem リソース、引継ぎネットワークリソース