Internet Navigware 教材作成キット Professional V9.0
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第1章 Internet Navigware 教材作成キットの概要> 1.3 Internet Navigware の診断の仕組み

1.3.2 学習データについての基本事項

受講者の理解状況を学習項目ごとに表すデータを、理解度と呼びます。 理解度は、学習項目ごとに0から10の数値で表します。 前節で述べた「加減法」の学習では、「加法」、「減法」、「加減の混合計算」についてそれぞれ理解度を持ちます。 学習開始時点では、それぞれの理解度は0です。 学習を実施して、理解度を上げていきます。

学習を実施する単位のフレームには、理解指数前提条件という属性(理解指数と前提条件を合わせてフレーム属性と呼びます)を持ちます。 理解指数とは、その学習項目の理解の度合いを示す値です。フレームの得点が満点のときに、その理解指数がその学習項目の理解度となります。 前提条件とは、フレームを学習するために必要な前提知識を学習項目ごとに示したものです。
また、学習する単位である学習項目は、学習目標という属性を持ちます。指定した学習目標とは、学習の終了を示す値です。理解度が学習目標に到達すると、その学習項目の学習を終了します。理解度はフレームの実行によって上がります。
フレーム属性と学習目標を合せて制御情報と呼びます。

制御情報

「加法」の学習項目について、以下の制御情報を設定してみます。

フレーム前提条件理解指数
同符号の2数の和
異符号の2数の和
3項以上の加法10

 

「加法」の学習は、それぞれのフレーム「同符号の2数の和」、「異符号の2数の和」、「3項以上の加法」の学習を順に実施することにより、理解度が上がっていきます。 図に示すと、以下のようになります。

制御情報の設定

フレーム「同符号の2数の和」を実施することにより、加法の理解度が0から4に上がることを示しています。 同様に、フレーム「異符号の2数の和」では理解度が4から7に、フレーム「3項以上の加法」では理解度が7から10に上がることを示しています。


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