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Interstage Application Server インストールガイド
FUJITSU Software

5.1 マルチサーバ管理機能

マルチサーバ管理機能を使用する場合、サーバグループに所属するすべての管理対象サーバにおいて、同じインストールフォルダにインストールする必要があります。たとえインストールフォルダに同じフォルダ名を指定しても、短いパス(ショートパス)となり、異なるフォルダ名として扱われる場合があります。
インストールフォルダ名が短いパス(ショートパス)として扱われる場合の条件を以下に示します。

  1. インストール時に、“インストール先の選択”画面で、インストールフォルダに空白を含むフォルダ名を指定した場合、かつ

  2. 1.で指定したフォルダと同じ階層に、先頭文字からn文字(注)以上の範囲が重複(一致)する名前のフォルダが存在した場合。

    ) nは、重複するフォルダの数に応じて、以下のように異なります。
        フォルダの数が2~9の場合:6文字
        フォルダの数が10~99の場合:5文字
        フォルダの数が100~999の場合:4文字


ショートパスが異なる問題

マルチサーバ環境において、インストールフォルダと同じ階層に、フォルダ構成がサーバ間で異なる(重複した名前のフォルダが存在する/しないなど)場合、同じ名前のインストールフォルダを指定してもサーバ間で短いパス(ショートパス)が異なってしまいます。
その結果、管理対象サーバ間で環境定義内容が異なり、サーバグループへ管理対象サーバを追加する際にエラーが発生します。


サーバ名

サーバA

サーバB

インストール先のフォルダ構成

“C:\Interstage A”が存在する

Cドライブには、“Inte”から始まるフォルダが存在しない

指定したインストールフォルダ名

“C:\Interstage B”

“C:\Interstage B”

インストールフォルダの短いパス(ショートパス)名

“C:\INTERS~2”

“C:\INTERS~1”


ポイント

ショートパス名は、コマンドプロンプト上で“dir /X”と実行することで調べることができます。


対処

マルチサーバ環境を構築するにあたり、すべての管理対象サーバのインストールフォルダについて以下を確認してください。

  1. 先頭文字から4~6文字で、重複するフォルダ名が他にないかを確認します。

  2. 1.で重複するフォルダ名がすでに存在している場合は、名前を変更するか、または空白を含まないフォルダ名を指定します。すべての管理対象サーバに対して同じ設定を行います。


上記の例の場合は、サーバAにおいて、“C:\Inters”の部分で重複しているフォルダ名が存在するため、この部分を重複しないよう“C:\IS”に変更するか、空白を含まないように“C:\Interstage”または“C:\InterstageB”などを指定してください。サーバAおよびサーバBに同じ設定を行います。

なお誤って重複したフォルダ名でインストールした場合は、本製品をアンインストールし、再インストール時に上記の要領で正しいフォルダ名を設定してください。