J2EEアプリケーションのプロジェクト生成
V8まではJ2EEアプリケーションの開発にEARファイル生成ウィザードを使用していましたが、これを廃止し、代わりに[エンタープライズアプリケーションプロジェクト]ウィザードを提供しています。なお、EARファイル編集ツールも同時に廃止しています。
[エンタープライズアプリケーションプロジェクト]ウィザードを使用することで、J2EEアプリケーションをプロジェクトとして開発できるようになります。これによりEARファイルの作成がより簡単な手順で行えるようになります。
J2EE1.4のJ2EEアプリケーションを開発することができます。
J2EEモジュールをエンタープライズアプリケーションプロジェクトに追加することでEARファイルが作成されます。
J2EEアプリケーションクライアントのプロジェクト生成
V8まではJ2EEアプリケーションクライアントの開発にJ2EEアプリケーションクライアントdeployment descriptor生成ウィザードを使用していましたが、これを廃止し、代わりに[アプリケーションクライアントプロジェクト]ウィザードを提供しています。
J2EE1.4のJ2EEアプリケーションクライアントを開発することができます。
J2EE関連ウィザードの変更
J2EE関連の以下のウィザードを変更しています。
Enterprise Beanウィザード
Enterprise BeanウィザードでもEJB2.1のEnterprise Beanが生成可能となります。ウィザードの呼出し方は[EJB] > [J2EE] > [Enterprise Bean]になりました。
HTMLウィザード
V8まではHTMLウィザードとHTMLフレームウィザードがありましたが、この2つのウィザードを統合し、生成するHTMLファイルをカスタマイズできるようになりました。デフォルトでは、典型的なHTMLファイルまたはHTMLフレームのどちらかを生成できます。
JSPウィザード
ウィザードの呼出し方が[J2EE] > [JavaServer Pages]から[Web] > [JSP]になりました。また、生成するJSPファイルにテンプレートが使用できるようになりました。
CSSウィザード
ウィザードの呼出し方が[J2EE] > [HTML] > [カスケードスタイルシート]から[Web] > [CSS]になりました。また、生成するCSSファイルにテンプレートが使用できるようになりました。
サーブレットウィザード
ウィザードの呼出し方が[Web] > [サーブレット]になりました。ウィザードで指定する情報や生成するファイルの形式が変更になりました。
ビルドの際に使用する各種ツールが、以下のように変更になっています。
EJB仕様検査およびJSPコンパイラの構文検査
EJB仕様検査とJSPコンパイラの構文検査の機能はバリデータとして提供されるようになりました。EJB仕様検査と同等の検査を行うためには、EJBバリデータとInterstage EJB Container-managed Persistenceバリデータを実行する必要があります。JSPコンパイラの構文検査と同等の検査を行うためには、HTML構文バリデータとJSP構文バリデータを実行する必要があります。
JSPデバッグ用サーブレット生成
JSP上でのデバッグが可能になったため、JSPデバッグ用のサーブレットソースは生成されなくなりました。
J2EEパッケージャビルダ
J2EEパッケージャビルダは非提供となります。アーカイブを行わずとも、ワークベンチからのサーバへの配備が可能となったためです。運用環境へ配備するアーカイブファイルはエクスポート機能を利用して作成します。
Home/Componentインタフェース生成ビルダ
Home/Componentインタフェース生成ビルドツールは本製品では非提供ですが、EJBバリデータを実行することでHome/Componentインタフェースのチェックが可能です。
JSPエディタでのJSPタグ入力支援
入力補完の候補にJSPタグが表示される条件がより厳密になりました。入力補完の候補には、JSPファイルのtaglibディレクティブで指定されたJSPタグだけが表示されるようになります。これにより、使用できないJSPタグが入力補完の候補に表示されることがなくなります。
JSPエディタでのブレークポイント設定
JSPエディタではJSP要素部分にだけブレークポイントが設定可能になります。HTMLタグなどの静的な部分には設定できません。
Deployment Descriptorのバージョン更新方法
V8までは、Web Deployment Descriptorエディタ、EJB Deployment DescriptorエディタまたはJ2EEアプリケーションクライアントDeployment Descriptorエディタのバージョン変換機能を用いてバージョンを更新していました。新しい方式ではプロジェクトのメニューコマンドを用いて更新します。プロジェクトのコンテキストメニューから[J2EEのdeployment descriptorの更新]を実行してください。
J2EE 1.2形式の非サポート
J2EE 1.2形式のアプリケーション作成は非サポートとなります。
J2EE 1.2形式のdeployment descriptorを生成することはできません。
EJBテストクライアントウィザードでは、J2EE1.2形式のテストクライアントを生成することはできません。
IJServer起動構成は本製品では非提供となります。
Tomcat起動構成は本製品では非提供となります。
Webアプリケーションの文字コードの変更
ウィザードが生成するHTMLファイルおよびJSPファイルのデフォルト文字コードをWindows-31Jに変更しました。
HTML/JSPエディタでは、ファイルに文字コードに関する記述が無い場合の文字コードの判定方法が変更になっています。
HTMLエディタでは、ファイルの内容やOSの言語環境などで判定します。
HTMLタグの小文字化
ウィザードが生成するHTMLファイル内のHTMLタグ、および、HTMLエディタの入力支援で入力されるHTMLタグのデフォルトが、大文字から小文字に変更になりました。
V8まで提供していたWebサイトツールは本製品では非提供となります。Webサイトツールで提供していた機能は、以下の機能で代替することができます。
JSPウィザード
HTMLウィザード
HTML/JSPエディタ
CSSエディタ
XMLエディタ
サーバビュー
V8まで提供していたFTPクライアントは本製品では非提供となります。Webアプリケーション資産のサーバへの配置については、サーバビューまたはサードパーティ製のFTPクライアントソフトをご利用ください。サーバビューについての詳細は、"Interstage Studio ユーザーズガイド"を参照してください。